【最後のダンジョンであります!】
【光学迷彩】をかけて【サーチ検索】で「人族が大量に居る地下空間」と調べたら…かなりの人数が居る事がわかった、そこへ一気に【テレポート】をする
角からこっそり見ていると大型機械で石を切り出してから魔法で運び出し並べて部品でくっつけてまた全体に魔法をかけてからハンガーみたいなのに立てて作業か…これって確かコッラディーノが書いた「ゴレムの作製から操縦まで」の中に書いてあったな、自分でも作れそうだって違う!
魔族は主に機械操作か、人族は腕や顔の後ろ側や指に…シリアル番号をノミで掘ってるし!女性陣は保証書やシリアル番号シートを袋詰めしたり、あっちでは1体ずつ動作試験をやって人族へチェックシートにマルを書かせて合格印を押す作業まで
こっちでは、魔族を含む人数分の食事を作ってるのか…配膳作業まで
かと思えば自前の剣で指パーツのバリ取り作業とか、人族をコキ使いやがって魔族め
前に共和国へ行くとき、録画機能付き小型カメラを3cm角で張り付き型VR操作型カメラを作ってあったから正面型を額にくっつけてと…この状況を記録しておこう
あ、向こう側に事務所みたいなのがある…みんな作業に追われてで誰もいないから行ってみるか
「大型転送装置」と「記憶操作機」の作成本があった、でも無くなったらバレるか、いや待て…複製石のカケラを持っていたよな、それを使って設計図も複製しておけ
しかし、第4階層がこの状況だと…すでに立っているところが第5階層で石を掘りすぎて下が第15階層までいってるから落ちたら終わりだ、下が暗くて見えないわ
大型機械で切り出しているという状況か、デカい鉱脈に当たったな
【鑑定眼】で見たら、粉末の程度の低い魔石を含む石みたいだが
さて、こっちも念話で準備を始めるか
[母上、おそらくマクリミファイブが王都へ出動する事になると思います]
《わかりました、準備はしておきます》
後は…ついにこれを使う時が来たか
[ロレッタ、聞こえるか]
《ショウ様、どこへ行ってるんですか…寂しいですよ》
[例の計画、発動するぞ]
《やるんですかアレ、選ばれたのは光栄に思いますが》
[Xプロジェクト、発動承認!]
《…わかりました、誠心誠意の本気を出させてもらいます!》
お、偉そうなのが人族を集めはじめた
『人族の諸君、君たちの協力で無事に納品を終えることが出来た…本当は記憶操作機でここの事を消して地上へ戻す予定だったが人数が多すぎるので、魔族王様へ献上する若い女だけを除いて全員、地下に落ちて死んでもらおう』
人族、大パニック、魔族は体の大きさと武器で殴る蹴るの暴行をして大人しくさせるが魔族が50人ちょっとで人族が200人超えだとしたら…やることはひとつ
【サーチ検索】この地下空間にいる魔族、魔族学校校庭へ【テレポート】同時に【重力結界】展開!
魔族がひとり残らず消えた…念話でカーラとラーラに事の顛末と校庭に魔族が結界に包まれて居る事を告げると、カーラが一人残らず焼き尽くすから結界を解けとブチ切れているがラーラは魔族王様を呼んできますというのでラーラに任せるという
しかし、この人数で全員テレポートは地上がパニックになるし魔力がヤバいから方法はひとつしかないだろう
『はーい!皆さん一列に並んで並んでぇー!でないと地上へ帰れないわよぉー!』
マジックゲートしかないわなー3時間はかかるわコレ、ここの後始末もあるし半日は缶詰めだな…あ、ゴーレムどうなった?
VRにシスターから着信と表示が
「Red pepper Connection」
『マダム、葵より北東の砂漠地帯にゴーレムが大量発生、王都へ向けて進軍中です、雷にて監視してますが1280体います』
「やはり納品後に速攻で動いたのね…王都にセブンを派遣して、黒幕が王都内部に居るはずよ」
『イエス、マダム…マクリミファイブが到着し戦闘中です、いや!倒したゴーレムから青いガスが大量に発生して周りを覆ってしまい視界が』
「え、ちょっと待っていま調べるわ!」
事務所で設計図を調べたら内部回路の中に魔力撹乱ガスの項目が、それについての本もあったが…弱点は無い、一応複製は貰っておいた
「シスターそのガスは魔力撹乱ガスで魔力系統の武器や能力をダウンさせてしまうのよ、だからゴーレムに負ける可能性があるからマクリミエースのサーティに指示して全員後退させて」
『え、そうしたら王都が!』
「シスター大丈夫よ、最強の切り札がまだあるのよん!」
『マダム!アレはやめようってみんな言ったじゃないですかあああああ!』
送った魔族は魔族王の護衛と警備が全員引っ張っていくというので結界を解いた
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『んもー!見えないわバズーカーは火花散らして当たる前にバラけるわ、この青いのなんなのー!』
『見えないからBRGアタックも逆に蹴られて…ブルーどこ?』
『いま踏まれまくっているグリーンを救出しました、大丈夫?』
『地面に埋まるだけ踏みつけられるとは一生の恥!何故かパワーが出ない』
『こちらピンク、何故か超音波レーダーも赤外線カメラもダメなのよよおお!』
『マクリミエースから各員…見えないから誘導ミサイルも撃てないし、サーティどうすればいいの、"#%&%$''&%%$$'**+*+"え!ちょっと待って!』
『ピンクからサーティ、どうしたの!』
『やめようって言ったのに、マスターが先読みして…発動承認した』
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『ああ、居たわね大丈夫?』
『これで3人揃ったけど、方向も判らないわね…デカい足音がする!』
『レッド!目の前にゴーレム、あああ蹴られる…あれ?』
銀色に輝くの同じような大きさをした人型の何かが片手でゴーレムの蹴りを止めている、そして飛び上がってドロップキック一撃でゴーレムを遠くまでブッ飛ばした、遠くで数体がぶつかる音が聞こえる
『探す手間が省けました…ガスの上まで投げますので飛行翼展開は各自でお願いします』
『その声は…うわぁあああ!』
『うひゃああああ!』
『どっひゃああ!』
ブン投げられたぬいぐるみの如く回りながらガスより飛び出してきた
同時に飛行ウィングが展開されて待機状態に
『な…なんなの今のみんなの声って、いまマクリミホワイト浮いてない?』
『リディア様、ガスから出たら飛行体系にならないと落ちますよ』
『その声って…んほおぉぉおおおおお!』
今度は巨大なマクリミホワイトがガスから飛び出してきた、何とか飛行体系になって空中待機状態へ、そして銀色の機体が矢のように飛び出してくる
肩にはパッドが入ったように盛り上がっているが後ろに直径20cm長さ25cmの筒が上を向いて付いている、腰にも同じようにベルト状のパッドのみたいなガードで直径15cm長さ20cmの筒が下を向いて付いている、ヒザにも直径10cm長さ15cmの筒が下を向いて付いている
背中に長方形のユニットが背負われていてそこから直接左右に1枚3mの透明なウイングが片側2枚ずつ伸びていて筒のせいか少し蝶のように後方へ斜め体制になっている
全身は顔が映るぐらいの銀色で指を含め接続稼働部分は全部赤い、ただ顔部分であるのぞき穴が1本とか目のようになってはいなくて「X」型、バッテンのように赤くなっている、後ろに背負われたユニットも黄色くXの形で光っている
シスターズが止めた最終兵器、マクリミエックスの登場である
『皆さん、もっと離れてください…一気に殲滅します』
『離れてといっても1機でこの数をどうやって』
『全員、撤収してください…これはマスターがマクリミファイブ最終兵器を放ったのです!』
『えええええ!』
『…各機、マクリミエース撤収確認、範囲自動設定、ウィング冷却機能問題無し、リミッター解除、X型クアッド魔道炉、4炉フルチャージスタート』
背中のユニットにある黄色いXが赤くなり高回転音を放ちながら湯気を出し始めた
『チャージ完了…ハイパーブラスター発射!』
肩・腰・ヒザの筒がガシャン!ガシャン!ガシャン!と全て前方を向きウイングがX型になったと同時に要サングラス状態の真っ白いブラスター砲が6連で撃ちまくられた、範囲で王都の塀の中5つ分は軽く吹っ飛ぶだろうという…
体に付いた砲塔から湯気が出ているけどゆっくり元の位置に戻っていく、地面を見たら深さ20mから30mの穴だらけの土地が!国王様に何と言えばいいのかと思ったが
その前に長官である母上が大激動かもしれないと思うサーティです
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『なに!ゴーレムが全部壊滅しただと…あれだけ議会のクーデター派から資金を集めて共和国経由で発注したというのに、ここで失敗したとなったら』
『失敗したとなったら、どうなんだ議長』
『誰だ、こ…国王様あああ!』
『関与した13名は全員自白したから捕らえているぞ…自白した証拠もある、言い出したのは貴殿だってのもな』
『ぐぬぬ、こうなったらここで国王を刺し殺せば…グホォ!』
蹴られて壁に張り付いている議長と突然目の前に現れた蹴りポーズパンツ大開脚のセブンに国王の護衛はあっけにとられていた
『国王様、まだまだ護衛の緊急対応はダメね…はい自白剤1本あげるから後は任せます、私の任務は終わったので報告書を書きに帰ります』
『えーと、セブンとか言ったな…礼は誰にすれば』
『私のマスターであるショウ公爵にお願いします、また何か考えてるみたいですよ…むふふ』
『黒ポストといい、ショウ殿の考えは紙一重が最近多いからなあ』
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無事に全員を地上へ帰してあの地下は破壊しようか考えたが、空間結界を使い内部を全て覆ったので誰も立ち入れないようにしました、誰もあの後で来なかったのは帰還者がゼロだったので異常事態と判断しギルドで立ち入り制限をかけ王都に軍の介入を頼む寸前だったそうです、そうなるとまた王都と魔族の戦闘開始だったかもなあ
そういうわけで屋敷に戻ったら…問題山積みで正座させられてます
『ダーリン、こっちの妹と寝たですって!』
『旦那様、特殊能力使ってもフケツ』
『主、女体化って忍び以上の事が出来るようになっていたとは!』
『提督…そんな能力がると今まで黙っていたとは、それで女子会やりましょう』
『おぢちゃん、今度おばちゃんとして女湯だからね!』
『丈夫、今度一緒にみんなで女湯へ行きましょう』
『パパ…子守りの時に女体変化ありですね、むふふ』
「おーまーえーらー!というか…ヒルダにどうして正体がバレていたのか、そのほうが疑問なのだが」
ソファーに座っているヒルダを見るとすまなそうにこっちを見て
『ショウ公爵、すいません…最初に会った時から鈴 咲蘭ではなくショウ公爵だと判ってました』
「マジっすかああああ!」
『うそ!私は全然判らなかったわよ、公爵にパンツ一丁の姿を見られた…あああ』
横でヒルダが言うのもわかる…何故だ
『今まで、お姉ちゃんにも言ってなかったのですが私…鑑定の魔眼の持ち主なのです、昔お父様から言われていて学校を卒業したら魔道師の元へ修行に出すと言われてました、魔法レベルも高いそうです、だからショウ公爵のスキルを見てしまったのです…全てを』
2人の目をよく見比べてたら…ヒルダの目は青いが、ヒルデの目は紫色だとは
ぱっと見で判らなかった
「全てって…どこまで?」
『えーと、神様の加護が15個あるとか魔族継承魔法に名前が4つもあるとか…』
『主…一般人として知り過ぎています、この場で六花にて2人を切り捨てる事を許可願います!』
茜が光り輝く日本刀、六花を出して構えた
『ひぃいいい!誰にも言いませんから許してくださいいいい』
『ヒルデのせいで私まで、ショウ殿…パンツ見た事は怒りませんからああああ!』
『ショウ、居ない間にショウとグルックリン公爵家との間に何があったかは2人に話しました、事件は封印され公爵家の取り潰しだけで完結させたのは国王の配慮でもあったと…でも2人も娘が居たのは国の調査が不足していたと国王も責任を感じていました』
「自分も、もし先に知っていれば他の手段を取っていた可能性はあります…」
『そんなショウ公爵…父がそんな事をしていたなんて、そして国が被害者に保障していたとは知りませんでした』
『もしも事件が公になっていたらグルックリン家の血筋の私たちは学校でどんな目にあわされていたか…』
うつむいてヒルデは泣いてるよ、
『そこで、国王やジャスティーナとも話したのですが…後はショウと2人次第ね』
「また、何か企んでますね母上!」
『ウチはもう養子は無理、嫁も妾も7人でエリカの出産も控えてるし…ショウ子爵の養子として2人を引き取りなさい、そうすれば王都大学の学費は特待生として国が負担します、生活費は小遣い含めマクリミナス家が全て出します』
ブッファアアアア!紅茶吹いただろうが!
そんなもん誰が聞くかよ、グルックリン家を捨てるんだぞ
『…ショウ公爵!これからはヒルダ・マクリミナスとして宜しくお願いします』
『私も、ヒルデ・マクリミナスとしてお願いします!』
「うわぁあああ!母上、せめて子供じゃなくて2人の身分証は妹にして妹に!」
『わかりました、ジャスティーナにはそう言っておきます』
『『これから、よろしくおねがいします…お兄ちゃん』』
「こう言われる時が来るとは…前の世界で下が居なかったからなぁ」
こうして、グルックリン家が完全消滅した
学校は寄宿舎からではなくこれからは学校の近くに小さい一軒家を購入した、大学も学校の隣にある土地だから問題は無い、実際は家の中に設置した双方向転移ドア経由で屋敷から通う事になるのだが…ヒルダとヒルデの部屋もあるしユマとエマは遊び相手が増えたと喜んでいた、一軒家は自分の新拠点になりそうだ