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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その8:大丈夫かダンジョン編
112/189

【ダンジョン第2階層であります!】

[母上、何かあったら…2人を屋敷に転送しますのでお願いします]


《判りました、リディアたちには上手く言っておきますから大丈夫です》


さてと、万が一の保険もかけたし…そろそろ2人を起こすか



「ヒルダ、朝ごはんが出来たわよー」


すげぇ…ベット付き完全個室だと思ってパンツ一丁で両足大開脚のクチ開けてまま寝てやがる、やっぱり寝る時も性格が出てるなー



「ヒルデ、朝ごはんが出来たわよー」


毛布かぶって丸くなって寝てる…と思ったら落ちた、慌てて寝ぼけながら立ち上がった時の乳揺れがハンパねえわ、こっちもパンツ一丁かよ



「はい、ベーコンエッグとトーストなのよん!」


『リン…朝ごはんまで、何この食パン!すごいいい!』


『リンさん!食パンの域を超えてますよ…このバターも違いすぎます』


「コレ、ショウ公爵が社長のRA2 industryで作ってる食パンとバターよ」


『普通の所では売っていないですよね?』


「伯爵家以上や共和国とかにしか販売していないわよ、食パンが1斤銀貨2枚だから」


『リン、そんな高いモノを私たちが食べていいのかしら』


「いいのよ、ヒルダもヒルデも妹同然なのだから…だからそこで泣かないのヒルデちゃん!」


『すいません、ヒルデは感極まるといつも泣くタイプなんです』


『リンさん…えぐっえぐっ』


紅茶を入れて壁にある監視カメラ操作パネルで周りを見て、みんな朝飯を食ったり出発の準備してるだろうなーと思ってみたら…だだっ広いセイフティエリアにウチのテントハウスしか無い、天井のカメラを回しても居ないのでカメラを切り離して飛行させて周辺を見ても誰も居ない、念のため切り離したてカメラを飛行させでテントハウスを見たら


テントハウスに打撃痕が残っている?


就寝時にテントハウスを警戒モードにしていたので外部状況が録画されていた、巻き戻しすると午前3時に黒服の集団が冒険者を男女問わずさらっていった、何人かが剣や斧で此処を殴打しているが諦めて去っていった…一応は表面をミスリル合金でコーティングしてあるから



「何が起きたのでしょう、このまま進むべきでしょうか?」


『リン、こっちは防御の腕輪のあるし大丈夫だと思うわ』


『リンさんが居れば大丈夫だと思います』


「ふみゅ、万が一さらわれる可能性もあるから…ちょっと2人とも左手の甲を出して」


『『は…はい』』


右手の手のひらを載せて1人ずつ呪文を唱える



「…グルレップフリース!」


赤い小さな魔法陣が出て、そして消えた



『リンさん、これは何ですか?』


「従属魔法陣と言って2人の位置や脈拍とかが簡単に判るモノよ、ダンジョンを出たら削除しておくわ」



+++++++++++++++++++



テントハウスを出た、本当に誰も居ない…よく見ると石の床にそれまで人が居たであろう残骸が残されているから何かあったのが判る


テントハウス横に手を置いて指示を出し円盤状へ戻してから空間収納へ仕舞って第2階層へ降りた、事前に貰ったマップを見たら落とし穴の罠は無い…ただしここは迷路だ

でも、マップがあるから楽勝である



「ヒルダ、そこを左に曲がったらオークが居るわよ」


『せいやぁあああああ!』


上手い、一刀両断だな



「ヒルデ、そのまま進むと真正面にミノタウロスよー全力で牛に魔法を使うのよん」


『いきます…アイスロック!全力発射!』


氷山飛ばしとは、あの魔石ペンダントのせいか本当はヒルデの魔力、凄くないか?

ミノタウロス、ミンチになっちまったよ…特典は謎の化粧箱って開けるのは待って


【鑑定眼】



「それ、開けてはダメよ…開けたら眠りガスが出て半日は寝たままになるから、後から来た冒険者に犯されまくって孕まされるわよ」


『ひいいい!リン…何で判ったの?』


「私に特殊な能力はストレージの他に色々とあるのよ、ふふふ」



迷路を知っていたらあっという間に第2階層のゴールだが、外への脱出も第3階層にも行けない…目の前のコレを解けという事か



『1から50までの文字が書いた四角い石の固まりがあって、壁に入れるのが15個しか無いのよ…ヒルデ、解る?』


『お姉ちゃんはすぐ人を頼るんだからーえーと…わかりません』


「ヒルデちゃん…ちょっとおいで」


『はい…リンさん』


ヒルデを抱き寄せて頭を撫でながら



「実はね、これは数学なのよ…50までなら15個だけ丁度よく存在するモノがあるのよー割り算とかで絶対に無理というモノがあるのよね」


『あ…ああああああ!リンさん解ったああああ!』


ダッシュで壁に向かって行き2の石を入れてから



『お姉ちゃん!3の石を探して、私は5を探すから』


『ヒルデ、解ったの?』


『2.3.5.7.11.13.17.19.23.29.31.37.41.43.47…入ったわよ!』


ゴゴゴゴという音と共に横へ進む扉が開いた、その先に脱出口とセイフティエリア入り口と最後の場所へ行く扉がある



「ヒルデ、よく解ったわね」


『実は単位を取るときに問題でありました…素数!』


「反対側にも扉らしきモノがあったけど、適当に入れたら散々迷うとか来るまでに苦労しそうね」


それから最後の場所へ、普通に1から15までの数字をスライドして並べ替えるという石のスライド式ブロックパズル…最初はランダムだが要領がわかれば


実は得意なんですよ、アレ

アイテムは金貨10枚が入った袋でした…もしかして回答時間で変わるとか?

とりあえずセーフティエリアへ行こう


やはりここも何かがあった…床に残骸が散らばってる

まずは第1階層と同じようにテントハウスを出して中へ避難しよう

そして警戒魔法【クリアバーセンシング】30m3段

見えない状態で出せるのを本で見つけたので試してみる

万が一のためにテントハウスに【空間結界】も張っておこう



『リン、この中に居れば大丈夫ね…』


「ヒルダ、少なくてもさらわれる心配は無いですよん」


『リンさん…怖いので今日は一緒に寝てください、ふええぇぇん』


「ヒルデちゃん、こんなにビビりだっけ?ここの中は安全よっ」


『だって、だってえええー』


『リン…妹は超ビビりがこうやって入る事があるのでお願いします』


「しょうがないわね、4番の部屋はダブルベットだから今日はそこで寝ましょう」


『ありがとう、リンお姉ちゃん』


「お姉ちゃん…はわわわわわ!そういえば今日、誰にも会ってないわね」


『そうね、誰も先行していないし後ろからも来ていないし』


「実は髪飾りが1つ全方位レーダーになっているから動くものは全部判るけど誰も居なかったわ、ダンジョンでこんな事ってあるの?」


『うわ、リンにそんな装備が…辺境のダンジョンじゃあるまいし此処は王都からそこそこの距離だし』


「やっぱり何かあるという事で、さあご飯にしましょう」


-------------------


『何ですかコレは、黄色いのは卵よね…うほおおおお!ご飯がケチャップで味が付いていて細かく刻んだ人参や玉ねぎに鶏肉が入ってるわよ!』


『リンさん、一緒に付いてる果実水に見えて舌にシュワシュワ当たるなんともいえない感覚が…このイチゴの果実分が絶妙な割合で濃いです、コップの中に入っているし、ここでは氷も作れるのですね』


「炭酸水はイチゴ・レモン・メロン・スイカが出る機械を積んでいるから追加も出せるわよ、氷を作る機械もありますよ」


よかった、オムライスは姫様ズだけしたウケないと思っていたが大丈夫なようだ

ただ…ダンジョンマップが地下3階までしか無く4階以下は「そこまで行くとみんな行方不明だと言うのでこの先は躊躇する。


万が一の場合は、ヒルダとヒルデは問答無用で屋敷にテレポートさせます

この下には何かありそうな気がする



4番のダブルベット設置の寝室でヒルデと寝ています、やはりパンツ一丁ですか…ヒルデがガッチリと乳挟み状態でまとわりつくように寝ています、自分も同じように「ちちばんど」は外していますが…リディアといいみんなコレ好きだなあ


クリアバーセンシングが反応した!でも見に行けない…しまった

ヒルデに腕をおっぱい挟みされてるから動きがとれないとは予想外

もうしょうがない、反応だけみたら5人だけどしばらくして出て行った

退出も反応するのか…これで寝られるな


-------------------


『あー!ヒルデ、こんなにベタベタくっついて来た事なかったでしょ!』


4番の寝室に入ってきたヒルダがパンツ一丁で叫んでる、起きてみたら…自分はヒルデ専用の抱き枕じゃねえええ!

人の乳に顔をずっぽし埋めて…寝ながら人の乳を揉むな!なんだこの背中に電気が走るようなこの、あ…ほうぁ!みんなこんな感覚なのか、ヤバ…声が出る



「はぁうぁああああ!んほお!」


『あ、リンお姉さんおはようございます』


「はぁはぁ、おはよう…ヒルデ、ヒルダ朝食にするわよ!」


百合の境界線を見た気がした…


あの2種類タマゴサンドとRA2 industry作製シマリーン国名物の缶詰めを使ったフィッシュサンドとPXから100%オレンジジュースとサラダ、白金貨20000枚を会計隊に入れておいたから今後は貨幣の変換もあるし、しばらく大丈夫だろう



『リン…初日に食べたフィッシュサンドとは全然違う美味さよ、このタマゴサンドも2種類あるし、焼いたのを挟む発想がすごいわ』


『リンお姉さん、サラダが新鮮なのよ、普通はある程度しおれてしまうけど全然パリっとしてるわよ』


「共和国のRA2 industryで作った魚の缶詰を使って作ってるから王都で売っている普通フィッシュサンドとは違うのよ、サラダはストレージ内だと時間が止まるらしく野菜の時間進行も止まるから使ったら戻せば新鮮長持ちね」


監視カメラ操作パネルで昨日の状況を見たら、確かに頭からフードを被った黒服を来た武器を持ったのと1人杖を持ったのが居るな…魔法で中を見ようとして諦めて帰っていったのか、空間結界かけておいてよかったわ


ギルドから聞いているのも第3階層までの情報しか無いここから先がどうなっているか全く読めないからなあ



『リン、とりあえず進むしか無いわね』


『リンさん…もう覚悟はしています』


「あなたたち、わかったわ行きましょう」


テントハウスを畳んで【空間収納】に仕舞った時に後ろに居たヒルダとヒルデの

グルレップフリースの反応が入ってきた、脈拍増大…見たら黒ずくめの男集団にさらわれようとしている!


こっちも来た!【念動力】こっちの分は全員壁へ吹っ飛ばした

【超加速】【電撃攻撃】10000V 0.05Aを黒ずくめ全員のクビへ5秒以内に食らわせて終わった、娘2人さらうのに10人は多すぎだろ、柱やセーフティエリアの死角に隠れてやがったな



『ゲホッゲホッ!リン…ありがと、助かったわ』


『リンお姉さん、クチ塞がれて…ごわがったああああ!』


「こいつらの目的は何だ?それによっては危なすぎる」


黒服に金が混じっているのが偉そうだからちょっと聞くか…って魔族かよ!【催眠操作】



『…この第4階層からが岩石ゴーレムの新たな生産拠点を偶然にも見つけて今まではそこまで来た冒険者をさらって作業に従事させていたが、大量注文も入って人が足りなくなり急遽地下にいる人族全員をさらって集めた…デビシング本社からの指示です』


「そのデビシングとは何よ?」


『…魔族界の産業や魔法商社を含む一大コンツェルンです』


「プリティーム魔法国にあるパンドラ商会という所は知っているか?」


『…そこは人族界にある人族経営のように見せかけたデビシングの子会社、今回はそこ経由で注文を受けた…』


うわあああ!ウィンダーマ聖国を再訪問したときにゴーレム応酬の件と繋がった、どうすりゃいいんだよコレ…というか今回の注文は何だ?



『…王都にクーデターを起こすため1280体のゴーレム発注を受けて大型転送装置で砂漠に埋めている…あともう少しで納品が終わる、終わったら人族は記憶操作機でここの事を消去し地上へ放り出すか若くていい女は記憶操作機で記憶を操作して魔族王様に献上する…』


首筋に指を当てて情報を吸い出した…デビシングひでえな、王都で生産するかよ!



『リン…私たちどうすれば』


「ヒルダ、ヒルデ…順番にシックビアンカにあるマクリミナス公爵家へテレポートさせていくから…向こうにはもう話はつけてあるわよ」


『それじゃ、リンさんは!』


「…ここを潰してから行く、大丈夫!問題ないわよ」


『いや!私も行きますリンと一緒…に…』


ミゾオチにグーパンを入れて気絶させていた、ヒルダすまんな…まだ魔物相手は無理だ

母上の寝室にテレポートさせて念話で連絡を入れた



「ヒルダが消えて同様するかと思ったら、そうでもなかったわね」


『はい、リンさんには色々な能力があると知ってますから』


「知ってます…から?」


『じゃあ、ヒルダ姉さんの所へ私も転送してください』


「わかったわ、じゃあいくわよ…【テレポート】」


その時、同時にヒルデが発した言葉に今度は自分が固まった



『ショウ公爵!どうかご無事で!』


…どうしてヒルデに正体がバレてるんだよ、おい!


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