【ダンジョン入り準備であります!】
碧眼ではなく青眼でないと後から話が合わなくなるわ…
『身分証を出してもらえるかな』
元セールリオン公爵家の城であった領地、今は王都直轄の場所である
領地の名前を「ジャスティレル」に変更してますが、思いつきで王妃の名前を入れたな国王様
何時ものスコップ及び水筒付きリュックを背負ったガード胸当て付き冒険者スタイルの
鈴 咲蘭として領地内に入った、髪型だけは黒髪ストレートではなくアップ型ツインテールにして黄色い丸型飾りが2個付いた飾り付き特殊ゴムで止めている
胸当てを入れても「おっぱいサイズ」がデカくて春燕並みだから谷間が丸見えだよ、男どもの視線が胸元に刺さる…姫様ズは、こんな気分を味わっていたのか!
この髪を結わえている丸型飾りには各種の仕掛けもあるのだが、ダンジョン入りに対して不具合が無いとはいえないので機械作業室で急遽作成した…しかし内務班でイチナナに髪型のやり方を教えてもらいながら言われたのだが
『シスターの資料の中にあったのですが歌って踊る9人組の中にそっくりなのが居ましたよ、確か…「にっこにっこにー」と決めポーズ取ってました』
イチナナ、身長が全然違うわ…向こうは高校生だぞ、それぐらい髪の毛は多いけど
とりあえず宿をとって【光学迷彩】と【テレポート】で街の状況でも見るか
ダンジョン入りは明日の朝と決めているし
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1泊素泊まり金貨2枚銀貨5枚か…ダンジョンがあるから部屋のレベルが上がると値段も上がるな、観光地化してるからそれでもいいけど部屋がデカすぎた。
街の中心へ偵察に出るか【光学迷彩】【テレポート】
税金も下がったし王都直轄で管理しているから活気もあるなー
お、あれは焼き鳥みたいなモノが屋台で…後で買っていこう
と思ったら【特定聴取耳】を広角に設定していたら女性の悲鳴が小さく聞こえる、焼き鳥お預けにしておきます
その場所へ【テレポート】すると2人が6人に犯られる寸前、しょうがない【光学迷彩解除】襲いかかっている奴を【念動力】併用ブン投げ
『な…なんだお前はー!まとめてこの巨乳も孕ませてしまえ!』
「孕ませるですって!女の敵は成敗するわよ…お覚悟は、よろしくて?」
女体化して女言葉は慣れが必要だな、合気道と空手で一気に4人倒すがミニスカートで大開脚蹴りは結構勇気がいる…アリスはすげえわ
『おのれ、全員切り刻んでくれる!ウオーターカッター!』
黄色い丸型髪飾りの1個がボウッと光ってマジックリバースが作動し魔法陣が展開され自分が放ったウオーターカッターで男2人が切り刻まれて終わった
『あ…危ない所をありがとうございました、私はヒルダ・グルックリンと言います、これは妹のヒルデです』
『おねえぢぁあーん、ごわがったよおおお!』
『あんたが大きいおっぱい、たゆんたゆんさせて歩いてるからでしょ!』
『…おねちゃんが安い宿どう?紹介するよとか言われてホイホイついていくからでしょ!』
「まぁまぁ2人とも落ち着いて、服を着なおしたらそこで肉串でも奢ってあげるから」
『『本当!』』
「…ヤバいのに当たったかもね、でもどこかで見た記憶も」
肉串と果実水を奢ってあげて話を聞くと、王都から一攫千金を求めてダンジョンに来たと…昔は2人とも公爵家の一族だったけど王都学校寄宿舎に入っているうちに屋敷が消滅して父親も一緒に消えてグルックリン公爵家も国王命令で取り潰しになってしまったと、王都学校は寄宿舎代も食費も卒業までの分を事前に前払いしてくれていたから大丈夫だったと
『お母様は小さい頃に亡くなったので顔も覚えていません』
『王都大学に行こうにも金があるわけでなく日雇いでヒルデと大きい紅茶問屋に居た事があります』
「…それでか、売り込みに行った時に紅茶を入れて持ってきたのはヒルデだったわ」
『何か言いました?そういえばまだ貴方の名前を聞いてなかったような』
「鈴 咲蘭と言います、王都から離れた所にあるシックビアンカという街から来ました…宿が決まっていないのでしたら私の部屋に泊まりませんか?」
『何故ですか?』
「ヒルダさん、実は適当に部屋を取ったら…ベッドが3つあるトリプルルーム風呂トイレ付で女性1人なのにやってしまったと思っていたのですよ、もう明日にはダンジョン入りする予定で料金は前払いしているからいいですよ」
『え!本当ですか咲蘭さん』
「これも何かの縁ですから、私を呼ぶときは気軽にリンだけでいいわよ」
すいません、屋敷を吹っ飛ばしたのも公爵家を断絶させたのも原因は自分です
これぐらいはさせてもらいます!
って、2人で何かコッソリ作戦会議をしてるな…姉のヒルダがズパっと言い切った
『リンさん…お願い、明日ダンジョンへ行くなら私たちとパーティ組んで』
「パーティですか、パーティって何?」
『リンさん…もしかして初ダンジョンですか、ギルドカードをテーブルに置いて見せてもらえます?』
置いたら2人が固まった
『発行されたのが3級シルバーでシルエットカード…レベルが全部200オーバー』
『お姉ちゃんがようやく3級シルバーになったからレベルは見えるけど私はまだ4級ですよ、もしかして4級を飛ばされたんですか!』
「ギルドマスターからレベルが全部高すぎるからスタートはここからだと言われたのよ」
『判りました、ダンジョンのイロハを明日までに宿で教えます』
『ヒルデ、おっぱい大きいけど頭いいから教え方も上手よ』
『お姉ちゃん、頭とおっぱいは関係ないでしょ!』
「じゃあ、荷物をもって宿へ行きましょう」
ヒルダ・グルックリン(16歳)金髪青眼肩までショートカット、腕力含め気が強い…間違いなく手のほうが先に出るタイプ、乳は無い
ヒルデ・グルックリン(16歳)金髪青眼腰までアップポニテ、結構ビビリだけど頭脳派、魔力適性はあるそうで火・水・風・光は使えると、乳はG以上確定
顔は似てるが見事な性格二卵性の双子だと思う
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『お風呂いただきましたー女性だけなら部屋で隠さなくていいから楽ねー』
『お姉ちゃん、安い宿なら行水だけど此処はお湯が出るのよ…お湯が!』
『ヒルダ、後は洗濯ね…王都からここまでは遠くて結構溜まったわ』
「ここへ全部山盛りにして、洗うわよっ」
『『え?』』
「【念動力】【重力結界】〔ウオッシュクリーン〕〔ピュアドライ〕」
持ち上げたパンツやブラ含む洗濯物が結界の中で回りながら洗浄されていく
『お姉ちゃん、全部乾いてる』
『リザードマンと戦って付いた血が無い…そして皮が縮んでいない、魔法レベルが200を超えてるだけはあるわ』
本当は500を超えてると言ったらヒルダは倒れると思う
外へ3人で食事をしに行くと、今度は8人からの集団に絡まれ路地へ連れ込まれたが合気道片手投げと舞にも渡したワルサーP22改の魔力銃複製品で3分掛からず全てを終わらせた、女ばかりは絡まれやすいものです
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『夕飯までご馳走になるとは、ありがとうございます』
「ところで、2人とも…武器は何を使ってるの?」
見ると…スチールに似た焼き入れ鉄だな、鋼に近いが【鑑定眼】で見たら強度的に使われ過ぎてあと戦闘5回経たずに折れるかも、ヒルデの小さいやつもそうだな
えーと、今回の予備用の剣と前の共和国へワイバーン退治展開で実験的に作ったけど採用見送りのやつも…空間収納の中にあった!
「ヒルダ、ヒルデちょっと来て…コレを渡すわ」
『はい、これって剣が黒いんですけど!そしていい感じに軽い…』
『小さいのも黒いですけど、リンさんこれは何の剣ですか?』
「コレはミスリルの剣に黒宝結晶石を魔力で焼き付けたモノらしいわよ、相手がミスリルの剣でも真っ二つに出来る硬さがあるらしいです…あとコレも腕に付けておいてね」
銀色のリングを2本【空間収納】から出す、2人とも固まっていた
『リン…いまそれ湧いて出てこなかった?』
「ヒルダ、細かい事を考えてはダメ!腕に付けたら大きさが勝手に変わるわよっ」
『大きさが本当に変わりますが、リンさん…これは何なのですか?』
「ヒルデさん、何かから直接攻撃されたり魔法で攻撃されたりすると魔法陣が勝手に出て防いでくれるお守りよ…ヒルデだけに渡すけど、コレも首から下げておいてね」
魔石の入ったミスリルチェーンのペンダントをかける
『このペンダントは何か意味があるのですか?』
「この紫の石は魔石なので付けていると魔法力が増大するのと魔法持続力が伸びるのよ、だからヒルデ向きだなと思って」
『一体、誰がこのようなモノを作っているのですか?』
「私の住んでいるシックビアンカのショウ・マクリミナス公爵から貰ったのよ」
『あー!王都でも有名よ、シックビアンカのロリコン公爵って』
『お姉ちゃん、一部のオバサマたちがそうやってウワサしてるだけよ…おっぱい公爵とも言われてますが』
「そ…そうなの、オバサマたちの噂ですものねーおーほほほ!」
『リン、どうしたの…紅茶のカップを持つ手が震えてますが』
「何でもないわよ、気のせいよ」
『もしかして…リンさんって、ショウ公爵の愛人さんですか?』
派手に吹きました、むせました!
その発想は無かったわ
『こんなに剣とか貰ってくるのですから、愛人かなーって』
「いえ、ショウ・マクリミナス公爵の奥様たちや公爵家と付き合いがあるのですよ…潔癖人生まっしぐらです!」
明日はいよいよダンジョンに入ります
簡単らしいのですが下層に行ったら何故か未帰還者が多い事。
ひとつ判ったのは、ヒルダはそのまま呼ぶけど
妹のヒルデは自分の事を「さん付け」する違いはあるのか
王都のメイド救出のためとはいえ…そのせいで不幸にした人が居た事を知らなかった