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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その1:やってきたぞ転生編
11/189

【人生の墓場が来たであります!】

タイトルに括弧装着、印刷後に誤字修正あり

アリスにはヘリに同乗して偵察行動してもらったり色々と詳しいことを聞いたり

DE-78銀パッドに空から見たアリスの動画を記録する作業もしたので

アルフレード卿へお願いして今日は昼から休みにしてもらった。


『ショウ様、今日はこれにて失礼いたします』


「色々すまなかったね、ありがとう」



でも、ドアを閉める時にアリスが小声で言った言葉はしっかりと聞こえた

【固定能力】の特定聴取耳が「広角」になっていたせいだろうか。



『楽しかった空のデートは忘れません…私の宝物にします』


おいおい…

リディアから往復ビンタ食らうぞ、その発言は。

あああ、ロリ・フレイバーのばっかぁ!



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「伯爵、昨日ソフィア嬢に人の部屋のカギを貸しましたよね…」


昨日の一件についてアルフレード卿とサシで話さないと気がすまない。

ソフィアとリディアが兄弟喧嘩を起こしてソフィアがリディアに強烈な

ビンタ一発を放った話とかリディアが朝まで何故か泣いて明かしていたみたいだとか

10歳にならないとサキュバス属性がわからないが「鑑定眼」があれば見られるので

4姉妹を見てしまった事とか、ソフィアだけ属性が違うとか…



『昨日はすまんかった!あれもマクリミナス家の宿命なのだよ、女系はハーフ状態で生まれてしまう場合があってな、定期的に本物のような

吸精行為をやらないと…本当にサキュバス化してしまうらしい』

『使っていない濃そうなのは大好物だから食堂でも本能であのような反応に』


マジですかー!

ある意味カモネギ状態のが客で来てしまったのか…生贄だろこりゃ



『異世界の客人だからやめておけと言ったのだが…これが最後で死んでもかまわないトコトン食い尽くすと聞かなくて、ソフィアがフラフラになりながら自分の部屋に戻っていったのは見たのですが…ショウ殿の体力が尽きて死んでいないか心配でした』


『ところで、ショウ殿の体力数値は?』


「最初は300で今は312に増えてました…もう回復してました」


『どこの獣人ですかあなたは…ならばソフィアに好きなときに好きなだけ絞ってと』


「お願い許して!今度こそリディアとソフィアの殴り合いデスマッチになります!」


『はっはっは、やはりそうか…ところでリディアに対してショウ殿はどう思う?』


「鑑定眼で見たら、ソフィア嬢はサキュバス属性が38%に対してリディアは表示がされない不明な属性が、ただ…怖いのは変わるのですよそれが」


『変わるとは?もう何を聞いてもそれなりの覚悟はしている』


「普段は3%ぐらいで低いのですが状況によって80%を超えます、発動原因も可変する要因も全て判明しました」


『それを…言ってくれ、結果を甘んじて受ける』


「原因は、私でした!」


『…はああああああああ!』


いや、自分もびっくりしてどうしていいのか困ってます。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



結局、あの盗賊襲撃時に謎のスイッチを入れてしまったらしく

変態息子に貢物とされるのがわかっている精神の不安定さの中で

色々とドタバタがあったから…こうなったのだと推測したと。

アルフレード卿にはこう説明したが、後で創造神にでも聞いてみたい。

あの「神のご加護」グレー表示の件も兼ねて!



『つまり…リディアがショウ殿に一目惚れ変形サキュバスの暴走状態は元に戻らないと』


「そうなりますね、どうしましょう」




『どうしましょうじゃありません、責任はとってください』


「え…エリザベート夫人!」


長四角型のお盆に茶器セットを持って立っているエリザベート夫人が居た

それってメイドの仕事じゃ…そんなにメイドの数が少ないのかここ。

その前に、お盆が乳の上に鎮座してる光景はコエエよ!



=====================



『話は全て伺いました、特定の人だけに状態が変化するサキュバスみたいなもので日常生活に問題はないと思われます…ショウさん、お願いですからリディアを貰ってください』


ブッファアアアアアア!

紅茶で虹が完成するぐらい上に吹きました。

夫人ちょっと待ってください、11歳ですよ11歳!



『大丈夫だ、王都からの法令によって8歳からでも親の承諾があれば結婚は出来る、承諾無しの婚約だけなら11歳からで結婚は17歳だぞ!』


アルフレード卿、謀ったなああああ!アルフレード卿

そんな法令は聞いてねえ!



『それでは、リディアにショウさんが貰ってくれると言ってきますね』


エリザベート夫人…早い、早すぎるよ!

どーすんだよ、うわあああああ!

応接室の床で頭を抱えながら転がっていると廊下を走ってくる足音が

次の瞬間



バアン!



肩で息をしながら全力でドアを開けた…リディアの姿が



『ショウ…うれしい、う…うわぁあああぁぁああん!』


いきなり「様」が消えたぞリディア

泣きながら全力で抱きついて…げふぁ!

こっちの後ろは壁だよ壁!

しゃーないなぁと頭を撫でながら「鑑定眼」でリディアを見る


{不明属性:87%上昇中}


ヤバっ!興奮しすぎだよ…落ち着かせないと、これで100%になると

何が起きるか全く予想出来ないから。

よく内務班にあったクッソ甘ったるい漫画の単行本によくあるアレやるか



「これからは…ずっと一緒だよ、リディア」


これを両手で「ぎゅっ」とリディアの体を

ソフトに抱きしめてやるという「いかにも」な展開



『うん、ショウ…大好き』


ぐっはあああああ!

自分で言うのもリディアに言われても虫唾が走るこの流れ。

「鑑定眼」見ないと…


{不明属性:32%下降中}


よかった、こっちからアクションを起こせば「不明な何か」のレベルが

下がるのはわかったが…毎度ラブコメをやるんですか、勘弁してください。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「いま、なんて言いましたアルフレード卿」


すっげぇ事を聞いた気がするが…空耳だろう、そーゆー事にしておこう。

左横で満面の笑み浮かべて腕を乳サンドしながら

ベッタリしているリディアの向かいには

アルフレード卿とエリザベート夫人という、まさに「結婚前の会談」状態



『いや、ショウ・マクリミナスとしてやっていかんか?と』


え?いきなり婿入りしてますが…

なんでまた、説明してもらいましょうか!



『いや、血筋から何なのか女系の出産率が高いのとサキュバスの血が混じってしまう事もあるし、ショウ殿のような丈夫でバリバリならウチの家系に混じっても大丈夫じゃないかと』


確かにそれはあるか、これぐらいデカい城で地盤もしっかりしてるなら

色々とやりやすいのと、バックアップが付いてるようなモノだし。

身分証明無しよりは伯爵称号付きになる…かもしれんしな。



『それに、ここにいればソフィアの相手も』


『あなた!それは言わない約束でしょ!』


『お父様!もうそれは無いって言ってませんでした!?』


エリザベート夫人とリディアが同時にブチ切れた…

ここって、男よりも女性が強いかもしれない。

来る場所の選択を誤ったかなー



『わかった!わかった!ソフィアも初モノの精が濃かったおかげであと5年以上は大丈夫だと言っていたしツマミ食いしそうになったら私が責任をもって止める、それでいいだろリディア』



『はい…お父様わかりました』


自分の左腕に絡めてる手になんかチカラが入った気がした

やっぱり不明属性なんだろうなこれも。



『初モノとはいわず、ソレ凄そうね…なんだか私も気になるわ』


エリザベート夫人の目がソフィアと同じ雰囲気になってるぞオイ



『お…お母様ダメええええ!』


叫ぶリディアの方向へ思いっきり引っ張られてソファーの上に倒れ込みました

「鑑定眼」を見たらエリザベート夫人もサキュバス属性が

27%ありました…確かに夫人のQカップみたいなロケット乳は

こっちも気になりますが。



『大丈夫だ、私も婿入りでこの家に来ているから…毎晩、体力勝負だが』


アルフレード卿お察しします、後でPXドリンクコーナーを見てみますから。

と、横でリディアがむくれてるけど…どうした?



『さっきからお母様の胸をガン見してますけどぉ…そぉーんなにぃ、大きいのがいいですかぁ、そーですかっ!』


『今日から私たち完全公認なんですよ!ショウだけのフリーおっぱいなんですよ!いつでも何してもいいんですよ!』


今度は服のボタン全部外して…また「おっぱいヘッドロック」かよ!

地肌にダイレクトで思いっきり顔が埋まってるんですがああああ



『…家族間でも、浮気は厳禁ですからね!』


わかったから腕を解いてお願いしますリディア乳で窒息するわ!



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



結局、ショウ・サーからショウ・マクリミナスになって

マクリミナス伯爵家の男性として婿入りする事になりました。

もちろんリディアを嫁に貰うという条件付きだけど、そうでなければ

勝手に後ろをついてきそうな気がするし…これで義理の父さんに母さんに

妹3人が出来たわけだが、聞いたらこの世界は一夫多妻制なので

こっちも1つだけわがままを聞いてもらおうと

家族全員に集まってもらったわけだが。



『全員を集めるというのは、重要な話なのだねショウ殿』


アルフレード卿が切り出してくれたので本題を



「アリスを、妾でいいので私が貰うことを許諾できませんか?」



……ドンガラガッシャーン!



タイミングがいいというか悪いというか全員分の茶器セットを

ひっくり返して木っ端微塵にしたアリスがお盆を持ったまま

ボーゼンと立っていた。


アルフレード卿とエリザベート夫人に家族みんな

リディアまで居るところでこれを話すのは勇気が必要だった。

まずリディアがブチ切れて浮気モノとか言い出すだろうと思ったら



『…アリスなら私はいいよ、ショウなら必ず言ってくれると思った』


振り向いて笑ってるよ…あの浮気モノ!とかショウ渡さない!とか

速攻ブチ切れるリディアが何故?


全員が問答無用で許諾してくれた、それよりもエマとユマが



『これでアリスおねえちゃん、たくさん遊んでくれる』


と言って喜びだした、何かあるかこれ?

肝心なアリスは下を向いて震えてる



『実は…ここに来て1年ですが、その前の記憶がほとんどありません、メイドの勉強をさせてもらいながら住み込みで実作業をさせてもらっているうちにショウ様が、一緒に空からセールリオン公爵家を見に行く時が一番楽しかったです、ショウ様といるのが幸せ…好きになるって身分が違えば、こんなに辛い事なんだと泣いていました』



「アリス…」



『でも、辛いことの後にはいい事もあるんですね神様…ありがとうございます』


全力ダッシュで飛び込んできたアリスが抱きついてきて号泣してるよ

その泣いてる栗毛の頭を撫でているとリディアが近づいてきて

肩に手を置いて



『おかえり、アリス』



アリスとマクリミナス伯爵家の関係って何?


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