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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その7:出張・帰還編
107/189

【ブルードラゴン01試運転であります!】

作成に使っていたノートPCが壊れるとは、しばらく試される大地へ帰省します

(3ヶ月前から予定はしていたのだが1週間前に地震が来るとは)

フラウガルテンの外れ、シックビアンカとは反対方向へ1200mの滑走路を作りました

滑走路だけですが…モノは空間収納から取り出せますからコレだけでいいかなと



『提督、私だけ連れてきて…というかヘルメットとパイロットスーツというのはアレの搭乗しか考えられませんが』


「やはり元現職の舞が適任だと思ってな…マニュアル送付」


『しかし、共和国名〔セイバー〕宙夏そらなつ国名〔疾風〕こと元の世界ではF-14というものが紺色に塗られて尾翼にシックビアンカの紋章が付いてると曲芸飛行でもしそうです』


「色だけ見たらそうかもしれんが…中は結構改良してあるから違うぞ、後ろに乗ってくれ」


『よくある搭乗用の梯子が無いのですが…』


「念動力で自分自身を浮かせて乗り込んでくれ」


-------------------


『提督、後ろの席ってデカいモニターとその下にテンキーとボタンとジョイスティックなんですね、横には別に操縦桿とスロットルがありますが…フライバイワイヤー方式なんですか!』


「操縦席には真ん中に横長のモニターと左右に四角いサブモニターがあって計器は無いよ、電源を入れたらヘルメットに何か映るから」


『あ!高度や方向とか現在状況が緑色で表示されてます…視点に追従しますよ』


「じゃあ、エンジン始動して飛ぶぞ…キャノピー閉めるわ」



待機場所から出力を上げて一気に離陸し王都方面へ向かう

高度は雲のやや下あたりという所か



『提督、飛ぶときにそれほどGを感じないのと…よく戦闘機にある酸素マスクみたいなのを付けなくていいんですか?』


「ああ、コクピットにグラビティ制御かかってるから全開で旋回しても血が頭に回るとかの不具合が無いようにしてあるし高い高度を飛んでも1気圧に保たれるんだよ」


『旅客機ですかここは、あ…王都上空です』


「地上レーダーとサーモカメラのテストしてみて」


『了解』


地上に金属物があれば反射して後方席の画面に映るしサーモカメラは人間だけでも色と形でAI自動が識別してくれる



『王都入場待ちの列とか馬とか判別出来ますね、でも何でこちらには気がつかないのでしょう?』


「実はエンジン音で動物を驚かさないように100m以上には聞こえないよう魔道圧力ターボエンジンには仕掛けがしてあってね、今は機内にもこうやって聞こえるがステルスモードにすると」


『あ、風切り音しか聞こえません!』


「作戦時に必要になるかと思ってな、元に戻そう」


『あ、普通に高回転エンジン音へ戻った…それで提督はどこへ行くのですか?』


天人てんにん第一区へ行くぞ、高度を上げて一気に速度も上げるぞ」


魔道圧力ターボエンジンが排気口より青い炎を後ろからあげて羽根をゆっくり後ろへ折り畳み三角形になると速度を増していった




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



天人てんにん第一区指令の晧月コウゲツです、まさか主席が王都から疾風で来るとは』


久々に見たよ…筋肉隆々のチョビ髭で髪の毛剃り落としのおっさん



「いや、この間偶然にもこっちの船が遭難したときにこっちからフリーダムへ領空侵犯したのを見たけど…この場合は超法規的措置で共通チャンネル使ってやれば問題ないから」


『アレは舵とスロットルが両方壊れてどうしようも無かったと』


「フリーダム側の機体は水色で宙夏そらなつ国は明るいグレーだから判断も出来るし問題は無いだろう、あとドラゴンが飛んできたら攻撃せず避けて優先させよというのは徹底してるか」


『それはもう、天人てんにん募集ポスターにも協力してもらえましたし』


「な…なんだそりゃ」


第八区の方で偶然飛んでいるのを見つけて疾風と烈風で斜め後ろへ並んで飛んで

鷹の高感度カメラで斜め上から撮影した画像を水仙城で加工しそれぞれの区で受付に貼ったら地上要員が確保出来たと


念話で茜経由で黒竜へ聞いてもらったら、攻撃しないしすぐ居なくなったからいいかと

募集ポスターを1枚持っていこう



「第八区のほうを経由して戻ります」


『判りました…おい!主席が出るぞ管制に連絡しろ』


魔道圧力ターボエンジン始動…出力安定、手で合図してキャノピーを閉める



{1区管制、ブルードラゴン01…離陸許可を願う}


{管制からブルードラゴン01、二番滑走路より離陸どうぞ…主席、お気をつけて}


{ありがとう、また来るかもしれん}


出力を上げて離陸し一気に第八区へ向かった



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



{八区管制ブルードラゴン01…着陸許可を願う}


{管制からブルードラゴン01、一区から聞いています、第一滑走路東から着陸どうぞ}


{了解}


滑走路が見えたら着陸ギヤを下げてオートランディングスイッチを入れたら操縦桿もスロットルも自動で出来るようにしてある、失敗で墜落の心配は無いだろ



『第八区指令の捧日ホウジツです、遠い所わざわざ』


普通の七三分けのおじさんだった



「北のほうはどうだい、島もあるから大変だろう」


『そっちも巡回範囲に入れていますから大丈夫です、ウチはいい訓練飛行が出来る環境ですよ』


「そうだな…舞、この環境に覚えがあるだろ」


『提督…この涼しさと澄んだ空気、あの北海道と同じですよ!』


「この場所さえ覚えておけば来られるだろ?」


『はい、農産物も肉も美味いでしょうね』


『もちろん、是非来てください』


舞の楽しみを作った所で最後に、フリーダム国にあるCelestial Beingソレスタルビーイング基地へ向かった



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『CB基地指令のチャーリーです、エリック少尉の直属上司でした…まさか国王が王都からセイバーで来るとは思いませんでした』


…金髪髪の毛リーゼントは西区シルバーウルフのジョニー以来かもしれん



「すいません、試運転で向こうにも行ってます…こっちはどうですか?」


『問題なく運用出来ています、機体に装着してロック解除しない限りミサイル類も大丈夫ですし空対艦でも空対空でも使えるから便利です』


「魔力圧縮型爆裂誘導ミサイルは作るもんだな、普段は小型版でいいから…セイバーへ機体に4発分スペースを使う大きいのを積むと1発で村の1個は軽く吹っ飛ぶから大部隊が攻めてきた用にしておけ」


『わかりました、それほどの武器だとは…』


「普段載せている小型のでも船が粉々になるぐらいの規模だから海賊が出たら近くに撃って脅すぐらいのモノだろうなー」


本当は何事も無ければいいんだけどね、さて帰ろう



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



帰ってリビングにてポスターを見ながらお茶しています



『主、本当に黒竜ですね…来たれ若人よと書いてます』


「左右後ろ側に何か飛んでいますね、丈夫チャンフこれですか宙夏そらなつ国の天人てんひとという軍隊ではない組織は」


「そう、フリーダム国はCelestial Beingソレスタルビーイングという軍隊ではない組織だけど…実は中身が一緒という、使ってる武装が同じだから緊急時は2国で立ち上がる」


『おぢちゃん、カッコいいわねコレ』


「おかげで地上要員が集まってよかったそうだ」


『ダーリン、フラウガルテンの端に何か作って舞さんと飛んで行ったのは知ってるわよ』


「2人しか乗れないし元現職でないと複雑すぎてアレは無理だよ…というか何で知ってる?」


『サーティさんが教えてくれたのよ、本妻に言わず出ていくとは』


「しまった!口止めするの忘れてた」


『ダーリン、そういえばダークエルフの村から戻ったら気を失うまで契ってあげるからと言ったわね…今夜契って』


「えええ、わかりました(やっぱり覚えていたのか)



+++++++++++++++++++



『旦那様、おはようございます』


『主、おはようございます』


『提督、おはようございます』


『パパ、おはよう』


『おぢちゃん、おはようー』


丈夫チャンフおはようございます』


『ダーリン…壊れるかと思ったわよ!抱えて立ったまま契るなんて予想外…意識飛びまくりで覚えてない部分が結構あったわ、ふへへへへ』


リディア、よだれが垂れそうです…他全員からの視線が痛い


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