【シックビアンカ温泉であります!】
あれから屋敷のPP-500から宙夏国より冷凍庫や冷蔵庫の設置状況や汀洲さんから水仙城の人事状況やフリーダムラボに押しかけた美帆の状況などが入ってくる…バーナード所長次第だなこれは
「父上、そういえばここへ来てシックビアンカ名物の温泉へ自分は行ってないのですが」
『そういえば、来てから行ってないな…中央のほうにあるのだが』
「ちょっと行ってみますか」
『おぢちゃん!私も行く!』
「キアーラ、男湯に行くからダメ」
『幼女は男湯に行っても許されるのよ…ふふふ』
『キアーラ…残念だが、自分の子供ではない婚約者は幼女でも王都条例により同伴でも男湯はダメなのだよ』
『そんな…父上様、えぐっえぐっ』
「キアーラ泣かないの、ちょっと行ってくるだけだから」
『おぢちゃん帰ってきたら今夜は一緒にお風呂、いいでしょ!』
「しょうがないなぁ、帰ったらね」
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結構デカいなシックビアンカ名物の温泉は…入り口がパルテノン宮殿みたいだ
靴入れがあって入れると魔力で遮蔽されるのか、開け閉めは本人にしか反応しないと
フロントと土産物コーナーに…おお、マッサージもあるのか
まさに王道だなここは、フロントへ行くとお姉ちゃんが
『いらっしゃいませ、大人は銀貨2枚ですね』
時間制限無しで休憩所が2階にもありそうだし、それで銀貨2枚なら安いかもしれんなと思いながら前から使っている指を入れて種別と枚数を考えたらつまめるPXで買った特殊財布をより銀貨2枚を出して払おうとしたら後ろから責任者のような人が
『ショウ公爵、一般人の振りして覆面調査ですか…貴方もシックビアンカ跡取りの顔ぐらいは覚えておきなさい!』
「いやー1回も来たことが無かったから思い立ったので来てみただけだよ」
『え…あなたが、変態公爵からメイドを救い出し魔族と戦って圧勝したショウ公爵』
「懐かしいな、公爵の件は魔族と繋がってるんだけどね」
結局、所有者からカネは取れませんということでそのまま中へ入ることに
土産物コーナーへ行くと紅茶や烏龍茶と月餅も珍しいから売れているし冷却装置と冷たい烏龍茶が出る仕掛けで1杯鉄貨5枚という価格設定のせいかポテトチップか小袋カシューナッツとセットで出るんだそうな
土産物コーナーのオバちゃんには正体がバレてました、何でバレてるんだと思ったら耳打ちされて床に頭からコケるかと思いました
オバちゃん、西区在住で…あの色街を仕切ってるメアリの母親だったのか
家に居てもヒマだから仕事も楽だし昼間はここで店番をやっているんだそうな
いきなりブルードラゴンごゆっくりと言われたら血の気が引くわ
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男湯と女湯が分かれていて…は同じか
中でも棚があって魔力の扉で塞がれるのか、靴箱と同じだな…みんな小銭を持っていくな
何かあるなこれは、自分は【空間収納】から出せるのでいいか
掛け湯方式か…でもある事が引っかかるなこれは
最初に、あるモノが無いからかもしれない
上に小窓があるのか、誰が開けているんだろう?
あと湯船の下が若干ヌメるな、清掃も気になるところだ
大理石の壁が、あああ!
これは考えないといかん
洗い場はお湯が出るがパイプを通して圧力でそのまま温泉水なのか、だから石鹸が全く無理だと、それで背中を洗う小僧が居るのもわかるが1回鉄貨3枚…娘もいるんかい!
ヘチマみたいなやつでやってくれると…これは小遣い稼ぎなのか
例のダークエルフの森で西瓜にて出来た透明な塗り薬は、温泉に置く場所は無いようだ
コレは瓶で出すことにしよう
温泉に入って…宙夏国とフリーダム国の事を考えていると
『ショウ殿、お久しぶりです』
「あ、西区のジョニー久しぶり…いつも来るのかい?」
『夜の見回りが終わったら、たまに来るのが日課ですよ…ところで今日はどうしてここへ?』
「いや、今まで来たことが無かったら視察も兼ねてな…結構改善点があって父上を呼びつける一歩前だが」
『ショウ殿、それならば入場券みたいなのを出せないですかね…住民限定のやつで先払いで5回分を買うと1回分の券がもう1枚付いてくるとか』
「…温泉もあるけど住民の事を考えていなかったな、それは屋敷というか城の窓口と中央に窓口出張所も作る算段をしようか、その案はもらった!」
『さすが西区で別名持ちのショウ様、また何かあったら連絡しますが…お忍びであの春燕と同伴は勘弁してください、若いのが3日ぐらい凹んで大変だったのですよ』
「あれはスマンかった、急所外しで瞬殺したからなー」
あと、背中を流しているのは西区からの小遣い稼ぎだそうな
コレも誰でも出来るわけでもなく手癖が悪くなく真面目な奴をジョニーが仕分けして
ここの支店長を通して派遣しているそうだ
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父上を呼び出して温泉の支配人室で3人にて話し合いです
『ショウ殿、いきなり呼び出されたが…どうしたのだね?』
「父上、この温泉には若干問題があります」
『ショウ様、何か問題になる所がありましたか!』
「支配人、人員的な問題じゃないので…ここは営業終了後の清掃はどうしてます?」
『ブラシで床を擦ってます、後は桶や椅子に蛇口を磨いたりしています』
「壁は何もしていないですよね」
『…壁は高さもあるし人数的に出来ないのでやっていません!』
「だから年期が入ったようにヌメっていたのか…よく苦情が来ないものだ」
『支配人、女湯もそうなんだろう!』
『アルフレード公爵、その通りです…』
「父上、温泉に関しては私に全権を任せてくれませんか?」
『わかった、今後はショウ殿に全てを任せる』
「まず、住人用に回数券を出します…銀貨2枚分の価格は5枚分、金貨1枚だけど実際は6枚付いてきます、期限はありません」
『ええ!それは誰が作るのですか?』
「特殊なので自分がやります、付随した機械も作ります…あと終了後に掃除する人は桶と椅子と蛇口に鏡と周辺のみの清掃になりますが、その道具と薬剤も支給しますし今までと払われる賃金も変わりませんので丁重にやってください」
『ショウ殿、壁とか床の掃除はどうするのかね?』
「そこは、任せてください」
そう言いながらKIX-015を操作して発注作業をしていた
先ほど休憩室も見てきたからその分も入っている
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ドロイドTYPE-Aが8台とTYPE-Bが2台がパーツ込みで送られて来た、他にも洗浄薬剤と特殊樹脂のバケツやブラシが大量に
それと一緒に天井貼り付け型と壁型の大型特注エアコンが来る
天井貼り付け型は5mはあるのに厚さ20cmで動くという、重さが1kg無いんですが
壁型は寸法を出しているのでフロントと売店があるフロアとレストランと休憩所と取り付ける
エアコン操作盤はフロントに15インチのパネル型操作盤があり全部の温度状況と室温が出るので手動操作と自動操作が切り替え可能だが…自動でオンオフだけでも大丈夫だろう
湿度表示が結構あるから下がってほしい
浴場の小窓は自動温度調整式の電動型にしました、壁にパネルと動作状況が付いてますしフロントにも男湯と女湯の動作状況が判るし温度が判るので手動でフロントのリモコンから開放も可能です
ドロイドはTYPE-Aの4台分の左右に洗浄薬剤と回転ブラシのパーツが付いていて浴槽内や壁を洗う、残りの4台には背中にタンクと左右に高圧洗浄ホースが付いており薬剤や湯垢を高圧水流で流します、魔力操作バルブもかけ流し部分に仕込んであります、宙夏国で1回作ってるから男湯と女湯の2台を作のは早かったです
ドロイドTYPE-Bは下側に蒸気洗浄機とブラシがセットになったモノが付いており1度で大理石の床を磨く事が出来る、タンクとセットなので高圧洗浄ホースで汚れがある所を洗浄しながら移動する
バケツに入った洗浄セットとブラシは洗浄にかかる時間を短くするだろう
鏡の水垢も専用洗剤で簡単に取れるはずです
ドロイド保管場所は屋外に作りましたが、そこへ地下水からポンプでくみ上げて瞬間式魔力ボイラーと保温タンクを設置したので洗い場は真水です、テレポートで配管を変更してあります
北区から切り出してモデリングで加工し容器化した岩へ配管変更して行き場を無くした温泉水を流して入り口に手桶を置いて「掛け湯」を説明書きと共に男湯と女湯に設置しました、これで汗の流入が減るはずです
湯船に自動洗浄システムを設置しました、お湯に漂う汚れを循環して取って戻すモノです
魔力ボイラーの所にあるので清掃完了時に1日の汚れがまとめて排出されます…男女が分けれて2システム設置されてます
ついでに男湯と女湯の大浴場へ100インチ防水テレビが付きました
最近、王都やシックビアンカで何があったかとか今後何か催し物がある案内やレストランの限定メニュー案内にも使えますが音は出ません
あと、住人限定割引券が出来ました…6枚綴りで金貨1枚、フロントには人が立つ所に小型シュレッダーを置きました、水に浸けても破れませんし偽物も作れません…シックビアンカの紋章の透かしが大量に入ってますから、シュレッダーの刃はミスリル合金製です
最後に…浴場と更衣室とレストランと休憩室に行くための階段や入り口や靴箱にAI型監視システムが導入してあります、人は見ることが出来ませんが喧嘩や盗難行為に誰か倒れたなどの異常事態が発生すると前後5分を全て記録保管してフロントへ警報を出します
それと、蒸気吸引型掃除機を2台使ってみて欲しいと、みんな来たら裸足で歩いてるから更衣室の掃除も兼ねてどうだろう
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『ショウ殿、大改革だな…レストランの売り上げが伸びたぞ』
「アレのレイアウトはキアーラですよ、レイアウトの能力は凄いな」
『ショウ様、割引券の効果もありますね、地元住民も増えました…あと監視システムというのも凄すぎます、男湯更衣室の喧嘩と女湯更衣室のスリまで判断するとは怖いですよアレは』
「センサーカメラが実は多いですからね、人を超えてますから」
『中央の公園前に出張所を作ったのは正解だったぞ、あの機械と城と連絡が取れるようにしてくれるようにしてくれるとは』
「父上、PP-200を置いて出張所から全ての部署へ1台ずつ連絡がとれるように電話機を置きました」
これで簡単なモノなら城まで来なくても大丈夫だ、窓口が2つしか無い簡素なモノだが十分だろう…よく空き物件があったな、なおAZ01~05が城でAZ06が出張所です
AZ00で転送されて屋敷に繋がります
ジョニーにアイディア代でも払ってやるか
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シルバーウルフのアジトへ久々に乗り込んでみた
『コレが回数券ですか!本当に作るとは…さすがブルードラゴン』
「アイディア料だ、とっておいてくれ」
『2冊も…ありがたく頂きます、透かしまで入ってるよ』
「水に濡れても大丈夫だから、今日メアリは?」
『色街じゃないんですかね、最近不調らしいんで』
「不調?ちょっと行ってみるか…」
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『あ…ショウ様』
「いや、起きなくていいよ…どうしたんですか?」
『何か突然クラっときてこのように、医者も訳がわからないと』
「うーん…メアリさん、ちょっと上半身脱いで」
『えええええ!ショウ様のえっち…』
「いや、契らないから…」
医神特性黒バックを開けて聴診器を取り出してメアリの体に当ててみる、本当に不調な音とか何も返ってこないのに違和感があるな、もしかして
「メアリさん、最近誰かから恨みを買った事がある?」
『そういえば…最近トラブル起こしたある店の客が魔術師でフルボッコにしてスマキにして川に捨てた事が』
「それだ、【鑑定眼】…うわあああ!すげえ、どうしよう」
『ショウ様、何か判ったのですか!』
「こりゃ相当な魔術師だな、外から瘴気が巻き付いてるわ…ブチ殺す気満々だな」
『いやあああ!ショウ様、何でもしますから助けてください』
「何でもしますと言われても…何かあるかな、インデックス見るか」
『ああ、お母様…』
「これだ、プラス魔方陣展開!」
メアリのベットの周りに赤い魔方陣が展開された
「そしてマイナス魔方陣展開!高速呪文мазокюмодомазокюмодогогойкейке!」
メアリの上に白い魔方陣が出て瘴気が矢のように吸い取られて消えた
『体が…元通り軽くなって、何があったのですか?』
「魔方陣で瘴気で絞め殺そうとしていた魔術師へ加速をつけて吸い出しつつ矢のように当てたからたぶん、ちょっと首筋借りるね…ああクチから血を吹いて倒れて絶命してるわ」
『呪い返しみたいなモノですね』
「そうだね、ともかく危なかった…魔術師だけは気をつけろと」
『今日は本当に危ないところを、ありがとうございました…って、いつまで脱がして上半身が剥き出しになった人のおっぱいをガン見してるんですか!』
「いやー形と大きさ全て揃ったのは前から気になっていて」
『今日のお礼です、揉んでもいいですよ…んほぁ!』
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『温泉でお母様と会ったのですか、それはまた』
「今にして思えば、おっぱいのサイズは遺伝だなと思った」
『そこですか…職場としてショウ様が改革したとか浴場が清潔になったとか』
「ジョニーに回数券のアイディア代として現物を渡しに来て調子悪いと聞いて来たんだよ、まさか魔術師の呪いだとは」
『ショウ様が居なかったら危なかったですよ…って、いつまで揉んでるんですか!今日だけですよ、おっぱいブルードラゴンは』
帰りが遅かったから姫様ズとサーティからすっげぇ怒られました