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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その7:出張・帰還編
101/189

【セブンの帰還と2度目の来襲であります!】

発注していた3ボタン式の超空間通信チップ内蔵の携帯端末が

転送されてきた、番号が002Zになっている…同じくボタンのあるパネル色は

白文字にガンメタリックだがボディ色は水色にしてある、エルヴィーラのと間違えないように変えておいた。


エルヴィーラの設定もCICからリモートで変えている

CICは接続されずお互いの端末へ繋がるようになっているはずだ


送られてきたフレドリカさんの端末を見たら、1番目で000Z…母上だな

2番目で001Z、エルヴィーラの端末ということは自分が3番目か


3番目、00AZ


何だ、この特番みたいな番号は?…シスターは何かと間違えたか?

ともかく医者からは明日には帰れると言われてるから、途中で宙夏そらなつ

水仙城とフリーダム国リングブルグ城とギルドに顔を出すか


-------------------


『ショウ様、おはようございます朝食の用意が出来ていますよ』


「エルヴィーラ、おはよう…無事に回復して明日には帰れるよ」


『帰ってしまうのですね…えぐっえぐっ』


「あああ、エルヴィーラ泣くな」


朝から抱き寄せて銀色の髪の毛を撫でていると



『マスター朝からイチャついて愛人を泣かせてますか、ふふふ』


「うわっ!真横に来ても気がつかないステルス性は相変わらず凄いぞ、セブン…」


『CICまでシスターに報告へ帰ったりと色々とありますので、私はこれにて超空間転移で戻りますが…シスターが先日の Emergency Call でダークエルフの森もまだ物騒だと、エルヴィーラのガード他の要員を新たに代理を寄こすそうです、ではまた!』


「ちょっとまてー!他の要員って何だオイ…転移してもう行っちゃったよ」


『ショウ様、また誰か来るのですか?』


「フレドリカさん…自分も知りませんが、専用の端末が来たのでお渡しします」


使い方を教えてると、エルヴィーラと直接会話が出来たりするのは色々便利だと

でも、他の要員って誰なんだ?



『ふふふ…それは私の事でしょうか、マスター?』


「おわああ!小さいのがカウンターに腰掛け足組んで座ってる…羽根と触覚が生えてるし、誰だおまえは」


『セブンの代わりにセブンをベースにしてダークエルフの森に適合して作られた形式名SAT-Y755、サティと呼んで下さい…これが仕様書です』


===================


・4枚羽根と足のグラビティ機能併用で最高マッハ1.2の速度で飛行が出来る

・手足のグラビティユニットで物を持ち上げたり防御が出来る

・魔法陣「物体防御」と「マジックリバース」装備

・マップ位置や目視観測で自由に転移が可能

・目に暗視装置付き

・目に望遠機能が搭載

・グラビティ撹乱効果で光学迷彩が可能

・ボディがHSMC仕様なので体を瞬間的にミスリル合金化に出来る

・自分の意思で広域レーダーアンテナ兼用の20cmの青い透明な触覚が2本出せる

・自分の意思で背中から透明な羽根を4枚出せる


・結界があるため超空間通信チップを搭載しているが、超空間通信チップを2個搭載なので通話しながら片方のチャンネルごとにパッドに画像を分けて同時に送る事も2人と同時に通話をしたりする事も出来る


・嗅覚と味覚及び聴覚で絶対センサー搭載

・寝るときは棚の上とかでもスリープ状態で休める

・通信チップ2個対応のためOS4.5に書きかえ済み


・聴覚機能だけはセブンと同じく10キロ先の音でも聞こえる耳と見える目と匂いで人を記憶し追える10億倍の嗅覚とクチの動きで何を話しているか判る機能が搭載されている


・耳はエルフ族に準じた長さで肌の色もエルヴィーラ準拠にして適合させている

・身長は55cm、半袖半ズボンなピンクの衣装で半透明な白ストッキングを履いている


・封印X型クアッド マイクロ魔道炉が搭載されている

・そのおかげでクチから高圧縮熱変換にてマイナス196度の冷気を噴ける


・普段は出していないが、大きさが10cmの「ナインキューブ」が使える


===================


「マイクロでも新型へ搭載したX型魔道炉を…大丈夫か?」


『ちゃんとインバーター制御回路も入ってるから大丈夫ですよ、ダークエルフの森他の詳細はセブンから引き継いでいますので…今後私は移動せず、こっそりとダークエルフの森に常駐していますよ』


「もしかして00AZ」という番号はサティ、お前か…ナインキューブって何だ」


『そうです、この番号で私に直接繋がり内部ユニットで会話します…その段階で位置が特定できますけど、ナインキューブは非常時になればわかりますよ』


ヘルマンさんがしげしげと眺めながら



『サティ…さんは年中羽根が出ているのかね?』


『いいえ、触覚も自由に収納できます…よっと!』


全て引っ込むと普通の55cmのドールみたいになった



「しかし、見た目がセブンの銀髪バージョンだよね」


『それを言わないで、CICではダッシュセブンと言われていたのですから、あと気軽にサティと呼んでいいですよ…ちょっとヴォロドロス村へ偵察に行って来ます』


転移して行ってしまった、本当に聞いてないぞあれは



『ショウ様、髪の毛の色と肌の色で…私の妹かと思いました』


「エルヴィーラ、本当に似てるよね」


『顔以外はですけど…何でみんな同じなんでしょう?』


「えーと、それは聞かないで…」


--------------------


朝食後にエルフ茶を飲んでいるとサティが戻ってきた



『ただいま戻りました…マスター来客が来ると思いますが、どうしましょう?』


「どういう事だ?」


『それが、元村長のイーヴァルが村長の座を下ろされたのはエルヴィーラ、お前のせいだとデブ息子のグンナルを焚き付けて武器フル装備で2名ここへ来ますよぉー』


「恐れていた事が起きてしまったか…」


『ショウ殿、何とかならんのかね…』


「ヘルマンさん、これから起きる事は一切ダークエルフとは関係ありません…私たちが勝手にやる事です」


『ショウ様…面倒な事に巻き込んですいません』


「フレドリカさん…よくある話ですし、人のかわいい愛人に手を出す奴は地獄へ落とす」


『ショウ様ああああ、うわぁあああん』


椅子に座っている自分のひざの上でエルヴィーラを抱いて撫でながらサティへ



「サティ…容赦するな、やってこい」


『イエス、マスター!』


触覚と羽根が勢いよく伸びてニヤリとしながら転移していった



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『…今度は羽根が生えた小さいの1匹か!上で浮いてないで降りてこい!』


『人を虫みたいに、前はここで倒されて1人だけで帰ったのに…また来たの?』


『うるさい!今度は2対1だ、勝てると思うのか…弓矢で落としてやる!』


魔法陣防御で跳ね返されて当たるわけがない



『え…魔法ならいけるぞ、炎の魔法!ファイアボール!』


魔法陣マジックリバースで元村長のイーヴァルが自分の放った

ファイアボールを食らって服を焼いた



『あちちちち、くそう!』


「そろそろ決着、つけますか…」


サティが大きくクチを開けたら真っ白い気体が勢いよくグンナルに向かって真っ直ぐ伸びていき当たってから煙のようなモノが立ち込めた、煙が消えたら…グンナルが凍り付いていた



『ボディ、全身ミスリルコーティング…時速450km、アタック!』


風を切る音と共にミスリル化したサティの体当たりで196度に凍りついたグンナルが木っ端微塵に砕け散った



『うわああ!グンナル、息子を…貴様、許さん!』


『さて…元はといえばグンナルが嫌がるエルヴィーラに迫ったのと、イーヴァルがここへ攻め込んできたせいで、こーんな面倒な事になったの判ってる?』


『この前のも含めて7人以上居ても顔だけ類似品が偉そうに!』


『…いま、なんて言った?』


『だから顔だけは同じだろ、それ以外に何がある!』


『ふーん、私たちに言ってはいけないことを…ナインキューブ!』


10cmの銀色の四角い立方体が9個サティの周りに浮きあがり現れ、イーヴァルを上から取り囲み全てから円筒形のクチが5個ずつサイコロの5の黒丸のような

均等な形で飛び出て一斉に12mm魔力砲を下に居るイーヴァルへ向かって1つずつタイミングをずらし射出し始めた


位置を変えながら9個が連射状態で凄まじいです…もはや戦略兵器だ



こっちからサティに電話をしてみる



『はい!サティです、マスター任務完了しました』


「1チャンネルでKIX-015へ見ている状況をリアルタイムで送ってくれるのはいいがナインキューブでアレはやりすぎだろ!連射する12mm魔力砲が45個あるようなものだぞ」


『シスターズ含め、私たちに類似品は禁句です…』


「あああ、アリスの夜の慰み物以上にヤバイぞこれは」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「というわけで、隣のヴォロドロス村から何か言われたら…サティと私のやった事にしていいですから!」


『いいえ、警告を無視し再度攻めてきた為に殺処分したという事で責任は村長である私が負います!』


「いえ、私が!」


『いやいや、私が!』


『『2人とも、それぐらいにして!』』


エルヴィーラとフレドリカが腕組みして立ってるよ…



『あなた!そうなったら警備も含め私も出ます…2人だけで背負い込まないで』


『ショウ様、元は私のせいなんだから…一緒の位置に立たせてよ!』



『あのー皆様、お取り込み中すみませんが男の人が数人、村の外からこっちへ向かってきますよ…武器は無さそうですね』


触覚を伸ばしたサティが何かを察知したようだ



『正確には…3人です、話してる内容は…タキシュム酒…挨拶…詫び入れる、と話しています』


広域レーダーアンテナ兼用の触覚と10キロ先の音でも聞こえる耳の同時併用は凄いな



『アルフレドが来るのか!』



+++++++++++++++++++



『新しくヴォロドロス村の村長になりましたアルフレドと申します…この度はうちの前村長がこの村へご迷惑をかけた事をお詫びします』


『グルーディル村村長、ヘルマンです…当方の村へそちらの村民が攻めてきたとはいえ同じ村長以外のダークエルフをあのような状態にしてしまい、申しわけありません』


『『…ぶぁはははは!』』


『アルフレド、村長へ昇進おめでとう!ハイエルフまで介入するとは思わなかったぞ』


『ヘルマン、どうしてそこまで知ってるんだよ…前村長が置いてきた怪我人50人近くが広場へ全員居たとか謎が多いぞ』


『こっちはショウ殿のおかげで色々とあったけど、まあ上手くやってるよ』


『貴方が人族でハイエルフSSSの称号があるショウ様!うちの前村長のイーヴァルが色々とご迷惑を…』


「いや、実はその件なんですが…」


昼ごろにイーヴァルとグンナルの親子が武器を持って来た逆恨みによる2度目の来襲に当たっては、やむなく揃って抹殺した事を説明する…3人とも申しわけありません状態に



「前は怪我だけで返しましたが、サティが本気を出しまして」


『マスター2度あることは3度あると言いますから、今回で終わりです』


『サティ…1人にナインキューブ集中砲火はやりすぎ、もう無いと思うけど』


『ショウ様、ヴォロドロス村長としても原型トドメ無いだけやってくれて良かったです…もう村として無かった事にしたいなあ』


『よし、アルフレド今日は飲もうか!』


『ヘルマン、今後の相談もあるし今日は飲もう!』


良かった、グルーディル村とヴォロドロス村は今後も仲良くやっていきそうだ

さて自分は帰る用意を…



『『ショウ殿にも付き合ってもらわないと!』』


「え…何で?」


結構な時間までつき合わされました、タキシュム酒は独特の味がするなぁ


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