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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その7:出張・帰還編
100/189

【セブンシスターズ召集であります!】

おはようございます、朝ですよ…あれから日数が経って回復薬の張り込みも無くなり

2~3日様子を見たら完全回復と言われてやっと帰れると思ったら


横にエルヴィーラが全裸で寝ているんですが、横にいると適温で気持ちいいんです

エルフは体が暑い時は少し冷たくなり寒い時は暖かくなる…人族にバレたらさらわれかねん



『ショウ様…昨日もいっぱい愛を注いでもらいました、うふふ』


「うわああ、そうだった妙に体が絶好調だと思ったら」


『そこはちゃんと比例しますから、遠慮しないで下さいね』


「エルヴィーラ、そこだけはリアルだなぁ」


裏で水浴びをしてこよう…エルフは水浴びで綺麗になるそうだ

自分も水浴びをして【ウォッシュクリーン】と【ピュアドライ】で済ませる

ダークエルフの森でも水が違うよな、ミネラルウオーター以上に美味い


-------------------


朝食が終わってエルフ茶を飲んでいると、自分の携帯端末の呼び出し音が

リディアかリビングの棚にある端末で誰か呼び出して来たのかと思って出たら



『ショウ、繋がるようになったのに全然連絡を寄こさないで…』


「は…母上!すいません!」


『みんな待っているのですよ、体の状況はどうなのです?』


「回復薬も使わなくなったのであと2~3日で帰れます」


『先が見えてきたわね…そこにエルヴィーラのお母様が居るはずですね』


「はい、おりますが」


警備隊の指示をしたり村の治安関係はフレドリカさんで他はヘルマンさんが

やっているようです、フレドリカさんが警備隊へ何かを指示し終わったみたいです



『ショウ、このまま替わってもらえる』


「え…何か用があるのですか?」


『いいから替わりなさい』


フレドリカさん、頼むから契った事は言わないでくれえええ…



『はい…まぁ!ショウ様のお母様ですか、初めましてフレドリカと申します』


そのまま延々と30分、初めてなのにお互いよく話があるよなー

あ、端末が帰ってきた



『ショウ…エルヴィーラさんに同じような機械を渡してるわね、それをフレドリカさんにも滞在中に渡しなさい、あとお土産にクリアクミを忘れないように』


「アレを持って帰るんですか、確かに美味いですけど」


『ウチの分だけでいいから』


「わかりました…これは極秘ですよ、バレたらハイエルフに怒られます」


KIX-015で1台発注を出しておこう、あとエルヴィーラに渡してある端末の

設定変更もCICからやってもらおう



『マスター、セブンです…お取り込み中、悪いんですけど』


「どわあああ!相変わらず神出鬼没で気配を消して来るな…」


肩まで金髪の体型は7歳のミニスカメイドは、突然出てきたらビビる

でも、突然どうしたんだ?



『実は…隣のヴォロドロス村へ潜入捜査へ行ってまして、村長のイーヴァルがウチの息子へ嫁予定だった娘が人族に寝取られたとブチ切れてまして』


「それで、何だって?」


『怒りまくって槍とか斧とか武器を持って50人がまもなくグルーディル村へ押し寄せて来ます』


エルフ茶を思いっきり吹きました、早くそれを言え!



『大丈夫です…さっき Emergency Call を発報しましたから』


「おい、セブンシスターズが集結したら隣村が壊滅して無くなるだろうが!」


『あ、シスターを筆頭にもう家の前へ来ました…みんな本気モードです』



・金髪肩までちょっと内巻き体型は7歳の諜報活動専門のセブン


・黄色髪ポニーテールで体型は9歳のCICテクニカル勤務のナイン


・金髪で左右に三つ編みで体型は11歳のCIC監視業務のイレブン


・赤髪接触型ツインテールで体型は13歳の屋敷常駐のサーティ


・金髪右側寄せポニテ縛りで体型は15歳の RA2-i 共和国支店出向のベリィ


・黒髪ロングで体型は17歳のブチ切れやすい和式姉御のイチナナ


・水色髪でアップおだんご頭の体型は23歳のシスター赤メイド服でリーダー



『マスター、サーティです…早く帰ってこい!このヤリ○ンが!だそうです…以上姫様ズ全員からの伝言です』


「これは今、サーティが思った事だろ?」


『バレましたか、てへっ』


「全く、一緒に居たら感性が姫様ズに似てくるなサーティは…シスター!」


『はい、セブンの Emergency Call で全員集結しました…詳細は高速通信で受けてますのでヴォロドロス村を草一本残さず壊滅させますか?』


「しなくていい!セブンシスターズ全員へ通達する…武装装備の使用は禁止する、殴っても蹴ってもグラビティ能力で飛行して上からドロップキックをかましてもいいが相手の命は取るな、痛い目にあわせて二度とやりたくないようにしろ」


『『『『『『『イエス、マスター!』』』』』』』


『マスター、あと10分ぐらいで村へ入ってきます…50人ちょっとは居ますね』


「ベリィの魔族モード広域レーダーは正確だな…久々に見たな、そのモード」


『…何でみんなベリィモードへ変更されたとか言って魔族モードのコレが除外されてるんですか!』


『キアーラのサポート用に付けた特別仕様で本来は装備に無いモノなのよ、支店の営業用にも適してるからいいじゃない、プリティーム魔法国のカレン王妃には気に入られてるんでしょ』


『…シスター何で知ってるのよ』


『私を含めバックアップ記録は全員サーバーへ取ってますからからね、おほほほ』


『あああ、ベリィは裏で監視されてたー!』


『シスターとベリィ、漫才やってないで招かざる客をシメに行きましょう…私は相手の武装をブッ潰す事に専念しますから、ふふふ』


「イチナナ!また黒宝結晶石で加工した薙刀をもってきたのか!簡単にエルフの首なんか飛ぶから注意しろ」


『イエス、マスター!密かに薙刀の練習はしていましたから大丈夫です』


『マスター、シスター以下7名、侵入者を退治してまいります…行くよ妹たち!』


『『『『『『Sir yes sir !』』』』』』


7人グラビティで飛んでいった、ベリィだけ羽根とロケットブースター兼用だが

後の6人はSAKURA-STERシリーズと同じ仕様でロケってブースターは無い

赤とうがらしとKIX-015を同期が取れているので…【空間収納】から前に作った

銀玉を出して Red pepper Connection を Scouter Mode に切り替えてシスターズの後を追わせる


ヘルマンさん以下みんなで、村はずれにて行われる攻防戦を15インチの特製パッドで見ている事になるのだが…



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『な…なんだお前らはー!』


先頭を切ってこん棒を持ってきた隣のヴォロドロス村、村長のイーヴァルが声をあげる

横に7人並んで待ち構えてるから驚いたようだ



『やあやあ我こそはシスターズ七人集、人族の主に使える者!遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ!』


『…イチナナさん、それはリーダーである私の役だけど、帰ったら超お仕置きですよ』


『やっぱりシスター押しのけてグイグイと…薙刀を持っていったから予想通りね』


『イレブン…隠れて前口上の練習をイチナナがしていたのをナインはコッソリ見てたから』


イーヴァルが後ろに居る連中に突撃しろと指示を出した

一斉に襲ってくるが飛び出したイチナナが振り回す黒宝結晶石で加工した薙刀の先に

当たると斧も槍も大型の剣も硬い部分から綺麗に真っ二つになった事からビビって

1/3が逃げ出した



『まだまだ!セブンシスターズのイチナナ様が相手になってやるから、ありがたく思えっ!』


『…光ファイバーの刑、2時間オーバー確定ね!』


『マスター、シスターがキレました…サーティもう知りません』


それからキレたシスターの凄まじい殴る蹴るとイレブンのドロップキックと

ベリィの魔族グラビティウイングを使ったヒザ重力落としとサーティの重力反動三段蹴りにナインとセブンのダブルキックをメインにした殴りコンボ技で村長のイーヴァル以外は全て地面に転がっていた


いや、イチナナも転がっていた…自分は見た

ドサクサに紛れて槍を持って任務を果たしたと眺めているイチナナの元へ

瞬間転移して腹パンかまして30mほど吹っ飛ばして戦場へ戻ったシスターが居たのを


わずか0.1秒のプロセスだから自分以外、誰も気がついていないだろうなあ…



『セブンシスターズ、リーダーのシスターです…わかりましたか、今回はマスターの指示で怪我だけで済ませましたが…今度また襲って来たらヴォロドロス村民を全てミンチにしますからね』


絶叫して村長のイーヴァルは逃げていった…これで大丈夫だろう

ヴォロドロス村の位置はセブンから聞いていたのでテレポートで地面に転がっているのを全員送りつけた



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「みんな、おつかれさま…通常勤務に戻ってくれ」


『イエス、マスター!シスター以下CICに戻る組と屋敷とRA2-iに分かれて帰ります』


セブン以外は転移していった、戦力としては最強だな



『ショウ殿…本当に7人居たとは、見てたけど強いね』


「はい、本当は攻撃用ギミックもあるのですが殺してしまうので使わないように指示を出しました…後々グルーディル村とヴォロドロス村が険悪な事になるのは避けなくてはならないので」


『こーゆーのが付いているんですよ、手首を外すと最大出力の一発で家の1軒ぐらい吹っ飛ぶ武器が付いてます』


左手の手首を外して30mmプラズマ魔力砲を見せていた



『セブン、それ戻しなさい…ヘルマンさんが恐怖してるだろ』


『よいしょっと、付け外しに慣れがいりますね…ちょっとヴォロドロス村に事後調査へ行って来ます』


セブンの姿が一瞬で消えた…セブンは戦闘ではなく普段は諜報専門だと説明した



『手首のアレを見なければ人族にしか見えないのが怖いところね』


「フレドリカさん、見た目は人族ですよ…精度が高すぎてサーティが王都で分解しようと強奪されかけて自動で防御したために怪我人が続出した事が」


『ショウ様…みんな、顔が同じなんですが』


「エルヴィーラ、それは同じ所で作られた仕様だからしょうがないんだよ…全部集めたら初めてわかる事でもあるんだが」



『マスター!セブン戻りましたあああ』


「どわああ!戻ったら気配を出せ…」


『面白い事になってましたよー行ったらハイエルフのゲルマノヴナさんという人が腕組みして待ち構えていて村長のイーヴァルが正座させられてクッソ怒られていました』


「ゲルマノヴナさん…こっちまで来る事があるんだ、大変だなあ」


『どうもシスターズ大立ち回りはハイエルフの城でも全部見られていたようで…いま回状が届いているハイエルフSSS称号持ちの人族にに喧嘩売ったのを何故に言わなかったと村民から非難轟々で、更に怪我人を放置して自分だけ逃げ帰ったのもバレてフルボッコ状態、怪我人が全員広場へ転移されていて誰が連れて来たんだと騒ぎになってましたが』


「さぁ?誰だろうね…それからどうした」


『結局、住民の意見とハイエルフのゲルマノヴナさんの判断で村長のイーヴァルはその場で村長を解雇…新たに警備と仕入れ関連担当のアルフレドさんが村長の座に付く事になったのは確認しました』


『アルフレドだって!俺の幼馴染だ…よく知ってるぞあいつは』


「ヘルマンさん、世間は狭いものですね」


『ハイエルフの所に行って手続きしたり色々あって最初はちょっと忙しいけどヘフマンの所へ村長として挨拶兼ねてワビも入れに行かなければと言ってました…タキシュム酒を持って行くかと話してる所で帰還しました』


「セブン、報告ありがとう…タキシュム酒か」


『ショウ殿、ヴォロドロス村の外れにしかタキシュムの木は無くて、その実を絞って密封して置いておくと勝手に酒になる不思議なモノだが…2人で飲んでいた頃が懐かしい』


『あなた、ショウ様のおかげで隣の村と交流が出来る気がします』



グルーディル村とヴォロドロス村、今後は関係が良くなりそうだ


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