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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その1:やってきたぞ転生編
10/189

【情報元はアリスであります!】

タイトルに括弧装着、印刷後に誤字修正あり

『おはようございます』


朝から専属で付けてくれたアリス11歳に起こされる

昨日から徹夜状態だった気もするが。

太陽の色が違うのは気のせいじゃない!

おまけにベットは乱れまくり汗だくで


…女くせぇ、ハンパじゃねえ

風呂かシャワーというのは異世界にもあるのか?



『ありますよ、ここに』


え、昨日の大きい風呂以外にあるのですか

それは聞いていなかった。


『ソフィア様からショウ様を朝食前に風呂で背中を流したりするようにと、ご指示がありました』


小さいけど部屋にもあるんだ、それでも2人は入れるサイズ。

さすが伯爵家の客間なだけはある。

ゴタゴタがあった後の温泉は染みるねえ…



『では、背中を流させていただきます』


これは、いつものパターンかと思ったら今日は違った

2人用のそこそこなサイズの浴槽へ…何故、一緒に漬かってる?



『これも、ソフィア様から疲れて倒れ湯船で溺れないように最後まで一緒に入って見ておけと指示されております…何でしたら、お好きなところを満足するまでさわってもいいですよ』



ソフィア、あのやろう…搾り取った上にこれか。

それにしても栗毛メイドのアリスが髪をアップにして湯船に漬かってるのを

横で眺めてるのもまた…いかんいかん!またあの特殊能力に毒されてる。

それより、お好きなところおさわりOKメイドって

リディアからアッパーカット食らって吹っ飛ばされるのが見えたわ。



『懐かしいです、セールリオン公爵家で奉公していた時は湯船でも朝から…』


ちょっとまて!いまセールリオン公爵って言わなかったか?



『ええ、セールリオン公爵家には8歳から10歳まで居ました』

『夜伽ぎ専門だからメイドの仕事が出来るわけでもなく…毎日相手をさせされてある日、この下手くそと言われてクビに』


何かを思い出したのか、アリスの目から涙が…



『すいません、つい昔を思い出して』


「ねえアリス、王子や公爵の寝ている部屋ってわかる?」


『変わってないと思いますが、地図は無いですが城を見たら思い出せます。』


「じゃあ、朝食を食べたら…つきあってくれる?」


『え?ど…どこへですか?』



「高いところ、平気だよね?」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



朝食は現社会とあまり変わらない、しかしパンが

荒い粉というか大麦パンなのか…PXにある食パンとか出したら

城の人たちは腰を抜かすかもしれん。

ウインナーや目玉焼きはあるのですが。


ソフィア姉は…ニコニコして肌つやつや


リディアは…目が赤いです、先ほど廊下で人の背中に頭を

ポンっと付けて「朝まで、泣いちゃった」と言い食堂まで小走りで行きました。

やっぱり昨日、ソフィアが言っていた好きな人に向かって

無差別の欲求に変化するのは本当なのかもしれないと。



朝食が終わって紅茶を飲みながら


「アルフレード卿、この後…メイドのアリスをちょっと借りてもいいですか?」


『うむ、何か用事があるのかね』


「ちょっとした事で、アリスは動きやすい服に着替えてきて」



『わかりました、ショウ様』



さて、後は近くに広そうな場所を…って

リディアが思いっきり睨んでるんですが。



「リディアさん、ちょっとおいで」


手を掴んで廊下まで連れて行く、なんかうつむいてるけど。



『アリスだけ連れて行くって…ずるい』


「いや、アリスはセールリオン公爵家に居たからコッソリ王子や公爵の寝室の位置を調べるため見に行くだけだから」


『本当?浮気じゃないなら私も連れて行って』


「いや、セールリオン公爵に見つかったら下から攻撃される可能性が高い危険な部分もあるから、伯爵の娘は連れてはいけない」


『そんな、ショウさんが帰ってこなかったら…』


あ、ヤバい泣いた…しょうがない最後の技だ



「リディア1人を残していけるわけないだろっ」


こっちから抱きしめりゃ、まず今日は無事に済む!

見上げて何か要求してるだろ…目を瞑ったから、しょうがない。



なんだよ本気だこの11歳、舌入れてきやがったああああああ!

腕を回して離してくれねえ 、昨日の反動かこれは。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「状況開始!OH-6J」


城の裏にある原っぱで10m近い「得体のしれないモノ」が出てきたから

アルフレード卿もリディアも固まってる状態に。

大体の方向と場所は「銀パッド」で掴んでいるから実際に見てみるしかないか。

この世界に「ぐるぐるマップ」みたいな写真も見られる機能は無いから行くしかない。

ソフィア嬢もエマとユマまで見物に来たよ、一応危ないから

近寄らないようにとは言ったし、エマとユマはアルフレード卿に

離陸前から2人の手を掴んで見ていてくれるよう頼んだし…と


万が一のために、離陸時が一番危ない。


「アリス!行くぞ」


『はい、ショウ様』



右側ドアからアリスを乗せて左ドアから乗り込む。

デニムのオーバーオールなんてこっちの世界でもあるのか

栗毛のポニーテールもなんかいい…って、いかんいかん!


スイッチを数個入れていくと高回転音と共にローターが回りだす。


「アリス、ちょっと頭を出して」


『こう…ですか?』


ヘッドセットを装着してやると


〔これ経由でないとうるさくて会話が出来ないはずだから〕


《そうなのですね、そろそろ行くのですか?》


〔よし、ローターも安定したから行こう〕



正面のウィンドウからアルフレード卿に手で合図をして

ピッチレバーを回して引き上げる


さすがタマゴといわれたOH-6J、軽く離陸した!

あ、言うの忘れたなースカートは強風でまくれあがるから注意しろと…

帰ってきたら説教されるかもしれんが風圧すげえ。


〔馬の10倍の速さで飛んでいるから20分ぐらいでセールリオン公爵の城に着くよ〕


《…早い、です》


あ、忘れてた…このままだとすぐ見つかってしまう。

一瞬だけスティックを離すが手を機体に付けて


「…サイレンス」


エンジン音が消えてローターが風を切る音だけになるのは、いつもながら凄い。

そろそろ近づいてきたので、マーカーライト消灯。

この辺はスイッチ操作を操作レバーから手を離さず

【固有能力】の「念道力」で出来るから楽だ

ただ、加減しないとスイッチごと破壊するから慎重に…と

結構慣れてはきたけどやはり経験が一番モノを言う能力だなコレ。


〔そろそろ近寄るから場所だけ教えてくれたらいいよ〕


《わかりました!》



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



無事に帰ってきました、結局は攻撃されず。

向こうは警備兵もビビって逃げました


ドラゴンと勘違いして逃げたようです。


さて、スカートを下から吹っ飛ばした件ですが…



エマとユマが開口一番、声をそろえて


『『おぢちゃんの…えっち!』』


はい?

風圧で2人とも大開脚状態のまま後ろへ

転がっていったのが余程堪えたようだ



『『今度一緒に…お風呂に入ること、それで許す!』』


全然それと関係なくねえ?見たら2人そろって目がきらっきらしてるよ

またこっちの特殊能力が尾を引いてるのか…もうかんべんして。



リディアは


『無事に帰ってきてくれただけで…十分ですっ』


うるうる目で見てるよ、健気だな

いや、状況次第では問答無用な部分が増えた気がする。



ソフィア姉は


『…そんなに私の黒パンツが見たいか、こっちはいつでもウエルカ…ぐほぉ!』


言い終わる前にリディアの右パンチがソフィアのボディに入っていた、あの日以来

自分に対する事でソフィア姉に容赦がなくなってないか、リディア…



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「あと10日のうちにリディアをセールリオン公爵の城まで連れて来いと」


『ついに最後通知という感じの手紙が届いた、リディアにはまだ言っていない』


アルフレード卿は溜息まじりでテーブルに手紙を置いてそう言った。

期限が過ぎれば家名が無くなる事になるとも、攻め込むと脅してるな。



『見ていたら息子の奥方は、いつも持って1年だからそろそろかなと思ってました』


今回からコッソリ作戦会議にメイドのアリスも参加してもらっています

ここでセールリオン公爵家の内部に詳しい唯一のメイドなので。



『公爵息子のシビレが切れて暴れてきたらひどいもので欲求不満時は

大声でうるさいです、そんな時はメイドが代わりに

慰み物となるのです私も…過去に、何度も』


横に座ってうつむいたまま両手でメイド服のスカートを震える手で握り締め

そう答えるアリスの頭を腕でそっと自分のほうへ寄せてアリスの頭自分の体に当てる。


…自分は何をやっているんだ?

「あの」最近は自分以外の女には見境いがないリディアに見つかったら

この浮気モノ!以外に何を言われるか。



『すいません、少し取り乱しました…ありがとうございますショウ様』


改めて見たら…アリスって純粋な11歳体型で栗毛の瞳が黒色なんだな。

って何で真正面のまま顔面が段々と赤くなってきてないか!

この特殊技能は距離が近いほど効果が高いなら、完全にフラグ立てたの?


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