カラス使い
皆さん、初めまして。東峰 奇怪です。
この小説を読んでいただき誠にありがとうございます。まぁ初めての作品なので正直下手くそだと思いますが、最後まで期待して読んでいただければ幸いです。
プロローグ
物語への扉 〜カラスの噂のオハナシ〜
『カラス』
その名前を聞くと皆さんはどう思い浮かべるでしょう。大体の人が、黒い鳥、ゴミに群がっている鳥、と、いうふうに想像する人がほとんどだと思います。ここで、一つ話をしましょうか。
ある日、ある街にカラスにまつわるある噂が流れ込んできた。一つは、カラスと話ができる人間がいるという話、二つ目は、カラスを自由自在に操ることができる人間がいるという話。どうです?怖いですか?それとも面白いと思いますか?まぁ、恐らくほとんどの人が、こんなつまらない噂、と、思うでしょう。
それじゃあ皆さん、私と賭けをしませんか?
この噂を信じる人が多いか、それとも信じない人が多いか。あ、もう一つありましたね。三つ目の話。
カラスに殺された人間はカラス使いになると、いう話。
さぁ、この噂を1番早く証明するのは、または1番早くこの噂を消すのは、いったい誰でしょうね?
それでは、そこの貴方。扉を開けてください。
一緒に行きましょう。物語の中に。
これは、カラスに殺された人間、カラス使いの物語である。
第1話 カラスの多い街
僕は、生まれた時からこの街を出たことがないのだが、この街は田舎と都会の中間あたりの感じで比較的住みやすい地域であった。あの噂が流れ込んでくるまでは……。
ある噂、というのは知ってのとおり、カラスについてだ。この街にカラス使いの噂が流れ込んできた頃から、街にカラスが普段の倍以上住みつきはじめたのだ。
カラス使いの目撃情報があったのはその日の2週間後だった。
『カラス使い』
その名の通りカラスを自由自在に操ることができる人間らしい。いや、人間かどうかもわからないがな。
そんなカラス使いの噂でも、もっとも恐れられていたのは、カラスに殺された人間はカラス使いになると、いう噂だった。
今日もまたこの学校のグランドにはカラスの群れがいる。あ、飛んだ、どこに行くんだろう、、。
「どこに行くんだじゃないよ。いつまでやってるんだい?補習はとっくに終わってるだろ?」
気づくと、幼なじみの友希香がいつもの男みたいな話し方で聞いてきた。
「そうだな。終わったし職員室に提出しに行って帰るか。」
そう言って職員室に向かって教室を出ようとした時、後ろから声をかけられた。
「待って!一緒に帰ろ!」
「別にいいけど傘は?」
「え?」
「さっき雨降り出したぞ?傘、どうすんの?」
さすがに相合傘は勘違いされるとヤバいし、だからといって1本しかない傘をあいつに渡して俺だけずぶ濡れで帰るのもな〜。
「よし!決めた!傘入れて!」
そりゃ、そうなるか。まぁいいや。
「わかった。昇降口で待っててくれるか?職員室に課題提出してから行くから。」
「わかった!また後でね。」
そう言ってそれぞれ別の方向に歩き出した。俺は職員室に向かって。友希香は昇降口に向かって、歩いていたはずだった。いや、正確に言うと、向かっていると思っていた、と言う方が正しいか。
なんにせよ、俺が昇降口に行った時には友希香の姿はなかった。あったのは、カラスの羽と赤い血溜まりだった。
読んでいただき誠にありがとうございました。
つまらない話かもしれないですが次話も頑張って書くので皆さん是非読んでみてください。
東峰 奇怪