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眠い空間
眠い空間に俺はいる
かったるい空気に
体は染まり
心はむしばまれ……
幸せになりたい
幸せになれない
弱さに俺は支配される
強くなりたいとは思わない
弱いままで構わない
眠い空間に
肩をひそめて
佇む人々
俺もその一人
夢と希望のその先は
かったるい空間が待っている
俺達はいつから
眠い空間に
身を置いた
明るい未来の行き先は
眠い空間への誘いとは
だけど生きて行かないと
行き着く先は
わからない
わからないなら
進む……それだけだ
人は進む
かったるい空間を
俺も必死に前に進む
進むしかないから……