表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
喜怒哀楽  作者: クレヨン
105/146

背中

 いつからだろうか?

 知ってはいた

 知ってはいたが

 小さくなった


 「なんだ?」


 父の言葉に

 首をふる

 呆れ顔にて

 首をふる

 

 背中が小さい

 

 そんな父を

 呆れ顔にて

 心を読ませず

 

 読みたくない

 父の想いを 

 知りたくない


 父は丸く小さく

 椅子に座って

 テレビを見ている


 ただ見ているだけ

 なのにどこか

 やるせない


 背中の語る

 がんばれよ!

 無言のエールが

 何故かもどかしい


 何故だか

 懺悔する

 理由はない

 

 理由はないが

 父の背中に

 胸が詰まる

 詰まる理由は……


 わからない……ことにしてくれ

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ