表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RIN ~共に生きる異世界生活~  作者: ジルコ
第二章:メルリスの街にて
85/181

20階層のボス

本日二話目です。

ご注意下さい。

 ギルドの宿で部屋を1部屋取るか2部屋にするかでちょっともめたものの、結局は私が折れて1部屋に2人で泊まることになった。警戒心が無いのかそれとも男として見られていないのか。いや、信頼されていると考えようと自分の中で折り合いをつけた。ルージュもいるし。


 部屋に入って早々に装備を適当に脱ぎ捨ててベッドに飛び込もうとしたのでちょっと怒って、クリーンをかけてから休ませた。装備も片づけるように言ったのだが後で手入れするときに片づけるからいいニャと断られた。気になったので軽く折りたたんで整理しておいた。ルージュにお母さんみたいだねと言われたがこんなに大きな子を持った覚えはない。結婚さえしていないのに。

 それにしても無防備だ。ヒナは薄い部屋着しか着ないでベッドでだるーんとしている。服の隙間から胸とか下着とかがチラチラと見えていて落ち着かない。体は16歳だが心は30代なので我慢できているが思春期真っ盛りだったら我慢できずに襲い掛かるぞ。

 悶々としていても仕方がないのでルージュの整備をすることにした。


(ねぇ、ルージュ。この世界の女の子って皆こんな感じなのかな?)

(さぁ、たぶん違うんじゃない。)

(自分が魅力的なのわかってないのかな?)

(ヒナだからねー。)

(そうだよな。ヒナだからなー。)


 ヒナに聞こえないように2人で念話で話しながら整備をしていく。整備が終わったときに出た結論としてはヒナだからの一言に尽きた。

 夜眠るときに悶々としないかなと思ったが布団に入ればヒナの姿は見えないし、息遣いだけなら同居人の事を思い出せば特に気にならずぐっすりと眠ることが出来た。





「じゃあ、休息も取ったし張り切っていくかニャ。」

(おー。)

「おー。」


 体調は万全だ。MPも満タンだしダート、杖の準備も出来ている。なんとなくあっさりと終わる予感がしないでもないがまあ油断はしないように注意しよう。


「そういえばルージュも戦う?」

(えっ、いいの?)

「今回はダートメインで何とかなると思うから土魔法か光魔法で攻撃してもいいよ。どっちにする?」

(光魔法だと投擲の邪魔になるかもだから土魔法で足止めと魔法の迎撃をするよ。)

「じゃあルージュは今回私とコンビだニャ。よろしく頼むニャ。」

(よろしくー。)


 20階層への階段を降り、またあの扉の前に立った。相変わらず見事な彫刻だ。10階層と違うのはゴブリンのような魔物の数が増えているのと炎の弾を打ち出しているゴブリンがいることだ。これはやはりこの先のボスとの戦いを描写した物みたいだな。


「じゃあ行くよ。」


 扉に手を触れ、重そうな石の扉が開いていく。扉が開いた先にゴブリンが30匹程度、ゴブリンナイトが5匹、ゴブリンメイジが5匹いるのが見える。なんでこんなにはっきりとわかるかというとボス部屋が若干坂道になっているからだ。進行を遅らせるためとかメイジの魔法が味方に当たらないためとか理由があるんだろうがその前に言いたい。


「雛祭りかよ!!」

「えっ、なんニャ?」

(気にしないでいいよ。ヒナの事じゃないから。)


 そう種類ごとに一直線に同じ高さで並んでいるさまはまさしく雛飾りを彷彿とさせるものだった。整然としている様は軍隊のようだと言えなくもないのだが、ゴブリンの小ささもあり、どうしても雛飾りの方を思い出してしまいやる気がそがれる。まさかこれを狙っているのか。そんなわけないか。


「行くニャ。」

(おー。)


 ヒナの合図とともにボス部屋へ突入し、ヒナがゴブリンの首をはねていく。ルージュが土魔法で小さな土壁を作りヒナが囲まれないようにサポートしている。こっちは大丈夫そうだ。自分の仕事をするか。ゴブリンナイトはこちらを攻めてこず、ゴブリンメイジの盾になるようにその前に立っている。確かにゴブリンが無限に湧いてくるなら遠距離攻撃のできるメイジを守るのが第一優先だからな。

 メイジを直接狙えないこともないがヒナも余裕そうだしナイトから倒していくか。ダートをナイトの目を狙って投擲していく。あっさりと倒れていくナイトたちを見てやはりこの前はイレギュラーだったんだなと改めて思う。

 そのときメイジのファイヤーボールが放たれ、さすがにこれは避けないとなと走り出そうとする。


(大丈夫だよ。)


 ルージュがファイヤーボールの幅だけの土壁を作りだし簡単に迎撃する。相変わらず細かい操作がうまいな。その場にとどまりナイトを倒していく。最後のナイトを倒し、後はメイジに一撃ずつ当てていくだけとなったときその音は聞こえてきた。


 ビターン、ビターン・・・。


 慌ててヒナの方を見るとこちらに向かって走ってくるゴブリンたちが次々と転んで、顔面から地面に体当たりをしていく。死んではいないがダメージは大きそうだ。何が起こった?


「タイチ、こっちは大丈夫そうだから私もメイジの駆除に行くニャ。」


 ヒナがメイジに向かって走り出す。このままだとヒナにいいところを全部持って行かれてしまう。慌ててメイジにダートを投擲して倒しはじめ、結局私が3匹、ヒナが2匹倒してゴブリンメイジの駆除が終わった。


「で、これ何?」


 目の前にはゴブリンたちが何とか起き上がってこちらに向かってこようとするが出来ずに倒れる光景が広がっている。


「ルージュの土魔法ニャ。」

(うん、ゴブリンがいつ増えるんだろうなって見ていたらヒナが倒すとその分だけ増えるみたいだったから足止めしてみた。)

「えっと、言葉通りの足止め?」

(うん。)


 良く見るとゴブリンの足を覆うように土が固められている。確かに足止めだ。それはそうなんだがありえないだろう!!動く敵の足をピンポイントで土魔法で固めるなんて。どんだけ才能があるんだ。


「うーん、突っ込みどころが多くてなんとも言えないけど、とりあえずゴブリンの処分しようか。」

「そうだニャ。」


 ヒナと手分けして動けないゴブリンにとどめを刺していく。ゴブリンの魔石はいまさらとっても面倒の方が多いので放置した。宿代くらいにはなるのだが時間がもったいない。


「まあこれから何回もここを通るだろうから攻略法が見つかったと思えばいいニャ。」

「そうだね。そう思っておく。」


 別に土魔法で足止めしなくてもゴブリンを死なない程度に倒しておけば追加のゴブリンが出てこないんだから次回からはもっと簡単に攻略できるだろう。


「じゃあ、21階層へ行くニャ。」

「よし、気分を切り替えて頑張っていこう。」

(おー。)


 21階層を進む。迷宮のつくりとしては特に代わり映えはしていない。魔物もゴブリンメイジが増えているだけなので優先的にメイジさえ倒してしまえば今までの階層とさして変わりがない。

 変わりがあったのは罠の方だ。見た目などはあまり変わっていないので発見自体の難易度は変わらないのだが、発動のための経路が逆方向へいったん行った後、迂回するようなルートを通っていたり、2本にわかれていたりと少し解除に手間が掛かるような仕掛けになっていた。とは言っても相変わらず地表近くにあるのでコボルトナイフで十分に対処が可能だ。コボルトナイフは在庫が十分にあるから使っても気にならないしな。


 一応21階層以降の初めての探索と言うことで慎重に行ったのだが特に苦労も無くマップをすべて埋めることが出来た。これなら25階層まではすんなりと行けるだろう。少し時間は早かったが宿へ帰ることにした。ヒナとの約束を行うためだ。

まあ多分予想されていたと思いますがあっさりと倒されました。

だって初級迷宮ですから。

読んでくださってありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RINの外伝の小説を書いています。次のリンクから読もうのページに行くことが出来ます。 「お仕事ですよ、メイド様!!」(飛びます) 少しでも気になった方は読んでみてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ