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RIN ~共に生きる異世界生活~  作者: ジルコ
第二章:メルリスの街にて
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ダートの代わり

 ヒナに協力すると決めてから3日、ヒナに階層ごとの魔物や注意点を聞いたり、治療院に行ったりして準備を進めた。光魔法とDPを使った殲滅案も用意したし、ダートの代替品も準備できたのでとりあえずは潜りながら実験することにした。


「今日から迷宮に潜っていくことにするけれどヒナはどうする?一人で奥まで行ってレベルアップしてもいいと思うけど。」

「それはいいニャ。いまさら1、2レベル上がったところでたかが知れてるニャ。それよりもタイチとの連携のために戦いを見ておきたいニャ。」

「わかった。とりあえず今日は3から5階層のすべての部屋を回るつもりだけどいい?」

「特に依存はないニャ。」

「じゃあ、行こうか。」


 シティサイクル仕様のルージュとともに3人?で迷宮へ向かった。


「そういえばタイチはお金持ちなのかニャ?」

「そんなこともないけど、どうして?」


 ホビーホースとかの売上で3年くらいは遊んで暮らせるし、イーリスに戻ればワクコからもらってない取り分をもらえるとは思うが特にお金持ちという気持ちはない。


「タイチの乗っているバイシクルだけどこの街で買うと金貨1枚くらいするニャ。しかも見たことのない型だニャ。オーダーメイドなのかニャ。」

「あれっ、イーリスだと大銀貨2枚くらいだったはずだけど。」

「生産地だから安いのかニャ。そういえばタイチはイーリスから来たんだったニャ。」

「ちなみにホビーホースはいくらぐらいになってるの?」

「ホビーホースは銀貨3枚以上だニャ。貴族が持っているWKシリーズのホビーホースなんてオークションで大金貨まで行ったみたいだニャ。」

「WKシリーズってなに?」

「開発者のワクコーリアルが自ら手がけた特注のホビーホースニャ。ロットナンバーの前にWKって入っているからWKシリーズって言うニャ。今はもう作られていないらしくてオークションに出ると高値で取引されるそうニャ。幻の001ナンバーとか伝説もいろいろあるニャ。」


 ワクコ、お前の知らないところでだいぶ大事になっているみたいだぞ。値段も5倍以上になっているし。幻の001ナンバーって多分ケイルさんのとこにあげた製品版1号だよな。あれだけは顔とかをワクコが真剣に作ってたし。

 うん、何も聞かなかったことにしよう。知らない方がいい事だってあるんだ。


 とりあえず1、2階層を最短コースで抜ける。ほとんどの冒険者がそうしているので、たまたま一度も魔物と戦うことなく3階層へ来ることができた。


「5階層までは魔物はゴブリンしかいないんだよな。」

「そうだニャ。少しずつLvは上がってくるけどゴブリンだけだニャ。」


 よし、それなら実験にするのに都合がいい。まずはダートの代わりの検証だな。

 今回もマップをすべて埋めるつもりなので右回りに部屋を回っていく。しばらくするとマップに魔物の反応が4体あった。


「この先の大部屋にゴブリンが4匹いるみたいだ。ちょっと実験するからヒナは手を出さないでね。」

「私の鼻ではまだわからないニャ。タイチと迷宮攻略すると楽そうだニャ。」


 まあマップがあるからほぼ不意打ちは考えられないし、罠も罠発見のスキルがあるからわかるしね。通るだけならかなり深くまで行けるはずだ。

 部屋の手前のゴブリンが気づく範囲外で準備をする。とは言ってもアイテムボックスから土魔法で作ったダートを取り出すだけだ。もちろんマジックバックに偽装している。


「新しいダートかニャ?」

「いや、土魔法で作ったダートだよ。金属製のものよりも固くないからどのくらい通用するのか確かめようと思って。」


 発想の転換だ。ダートの回収が面倒なら回収しなくてもいいダートを作ればいいじゃないと言う訳だ。形はワクコのダートそのままだ。やはり使い慣れたものの方がいいし、作るときにも想像しやすいしな。

 ゴブリンに気づかれる前に土製ダートを投擲する。目に当たったゴブリンは倒れたまま起きてこなかったが、後頭部に当たったゴブリンは倒れたあとしばらくしてから起き上がってきた。フラフラしているのでダメージは大きそうだが1撃では死なないみたいだ。


「うーん、やっぱり土で強化したくらいじゃ頭蓋骨までは貫けなかったか。」


 実験の失敗にちょっとがっかりする。まあこの失敗を次の実験につなげるのが元研究者としての意地だよな。まあ大学のことだけど。

 2匹のゴブリンが勢いよくこちらに向かってきたので目を狙ってダートを投擲する。狙い通り目に突き刺さりゴブリンは動かなくなった。残り1匹のフラフラなゴブリンについてはかわいそうだが体の心臓の部分などに投擲して貫けないかの実験に協力してもらった。3本目で死んでしまったがなんとなくかわいそうなことをしてしまった。すまん、ゴブ太郎。君のことはこの部屋を出るまで忘れないよ。

 特に他には何もない部屋だったので魔石のみ回収してそのまま次の部屋へ向かった。


「とりあえず、土魔法のダートでも目を狙えば一撃で殺せるみたいだ。」


 たぶん土魔法でダートを作るときにもっと魔力を使ってダートを固くすれば貫けるような気もするが、ほかの魔法も使いたいし、アイテムボックスの訓練もしたいし、MPポーションも作りたいからそこまで多く使えないんだよね。もっとMPが増えて欲しい。


「前から気になっていたんだけど、タイチって投擲のスキル何Lvなのニャ?」

「えっと、確かLv8のはず。」

「やっぱり達人のLvかニャ。動く敵の目をピンポイントで狙うなんておかしいと思ったニャ。」

「でも、師匠に比べればまだまだ全然だよ。飛んでる蜂とかはさすがに無理だし。」

「タイチの師匠も大概ニャ。」


 むぅ、なぜか呆れられてしまった。確かに自分でも投擲については自信を持っているし、合っていると思うが比較対象がアンさんだからな。訓練中にハチの巣にダートを投げた後、怒って出てきた蜂を次々とダートで貫き、さあやってみなさいと言われたときはどうしようかと思った。まぐれで数匹当てることが出来たが結局刺されたんだよな。しかもその後にアンさんに修業が足らないって怒られるという理不尽なコンボもくらったし。そんなことをやすやすと出来るのはアンさんぐらいのはずだ。離れてからいっそうアンさんの異常な強さがわかってきた。まあそのおかげで鍛えてもらえたので感謝しているがよく一撃与えられたもんだ。


 3階層については今までとそれほど変わらないようだ。敵も罠もほとんど変わり映えしない。宝箱については残念ながら発見できなかった。キナ曰く、宝箱をこんな低い階層で見つけるなんてほぼ無理ニャということだった。前回が運が良かったのか。いや悪かったのか?

 土製ダートの実験も順調に進み、とりあえず確実なのは目を狙う事だと判明したので、その後は目を狙うようにして倒していった。実験する必要が無くなったのでヒナにも協力してもらい連携の特訓を兼ねながら、結局3階層は2時間半というハイペースで全部屋を踏破した。


 次は4階層で広範囲殲滅用の実験だな。

魔法の消費MPですが適当に見えてちゃんと基準が考えてあります。

いつかそんな話がかけるといいのですが。

読んでくださりありがとうございます。

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RINの外伝の小説を書いています。次のリンクから読もうのページに行くことが出来ます。 「お仕事ですよ、メイド様!!」(飛びます) 少しでも気になった方は読んでみてください。
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