表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RIN ~共に生きる異世界生活~  作者: ジルコ
第一章:イーリスの街にて
16/181

強くなる理由

本日1000PV越えそうです。

越えたら記念投稿します。

 翌日もなんとかいつもの時間に目を覚ますことが出来た。筋肉痛がひどそうだと思いながら起きてみたが、多少の張りはあるが動けないようなことは無い。

 これが若い肉体か、と自分自身のことながら感心する。


 アンさんの用意してくれた朝食を食べ、ギルドへ向かう。

 顔なじみとなった職員とあいさつをし、いつも通りに依頼を受ける。

 最初は南門の宿の親父さんのところだ。


「おはようございます、親父さん。注文の肉を届けに来ました。」

「おぉ、タイチ、おはよう。いつもありがとな。」


 昨日ここに朝食を食べに来て少し話したので、前よりも親しみを持ってくれているように感じる。

 ちなみに昨日の親父さんの宿の朝食は黒パンに魔物の肉とトマトとレタスを挟んだサンドイッチとみじん切りした野菜と魔物の肉のスープだった。多分スープの肉は運んだフォレストウルフの肉だと思う。


「そういえばグリーンラビットの肉が入荷しましたよ。」

「そうなのか、いくらだ?」

「大銅貨1枚です。」

「それじゃあ5つくれ。」

「わかりました。」


 グリーンラビットはこの周辺の野原に住む魔物で、攻撃力はほぼないのだが逃げ足が速く初心者には捕まえにくい獲物だ。逆に簡単に狩れる冒険者にとっては利益が少ないので、ある意味希少な肉となっている。

 親父さんの宿に泊まっている冒険者が何度もおかわりしていたのを昨日見ていたので、売れるのではないかと準備していたのだ。


「それじゃあ、受領証に追加してっと。」

「ほらよっ。金は月払いの時でいいんだよな。」

「そうですよ。それじゃあ明日も来ます。」

「頑張ってこい。また飯も食いに来い。」


 親父さんと別れて次の配達先に向かう。今日は次の食堂に朝食を食べに行く予定だ。

 一見お金の無駄遣いに思えるかもしれないがそんなことも無い。今回のように情報を得ることもあるし、料理店の人の場合、自分の料理を食べに来てくれた人に対して態度が軟化する傾向がある。

 前の世界でもお金の回収を依頼された店に食べに行き、会計時に、「このお金を納めてもらってもいいですか?」と冗談が言えるくらいに仲良くなった。その人は無事にお金を回収することが出来た。


 とりあえず定期的に取引のあるお店については仲良くなっていこうと思う。


 無事に配達を終え、予定通り新たな店で朝食をとった。家へ戻りルージュの整備をし、ギルド2階の図書室へ向かう。

 この3日通っているが本当に誰一人としてやってこない。来るのは休憩時間のキナさんくらいだ。


「何やってるニャ?タイチ。」

「ここですることと言ったら、本を読んで勉強することしかないですよね。」

「つまんないニャ。もっとウィットに富んだ回答を期待したいニャ。」

「わかりました。次までに考えておきます。キナさんこそ、ここにいて大丈夫なんですか?」

「今は休憩時間ニャ。ここは涼しいから休むのにもってこいなのニャ。普段は人がいないから入れないニャ。」


 机につっぷして、だるーんとし始めたのでキナさんを無視して本を読み進める。


「そういえばなんでタイチは本を読んでるニャ?冒険者なら外に出て魔物を倒せばお金が手に入るんだから勉強する必要は無いニャ。他の冒険者はそうしているニャ。」


 本を読み続ける私を興味深げに見つめながら聞いてきた。


「そうですね、私は旅がしたいんです。見たことのない景色、人、食べ物に出会ってみたい。でも私は弱いです。長生きしなければ多くの場所へ行けません。強くなるため、死なないために知識が欲しいからといったところでしょうか。」


 同居人にもこっちで待っているって書いてしまったしな。


「ふーん、そうかニャ。」


 それだけ言うとそのままだるーんという姿勢に戻ってしまった。休憩時間が終わり部屋を出るまで、キナさんは一言も話さなかった。

 何となく気まずかったが昼になったので家へ帰り、ご飯を食べた。


 昨日と同じようにランニング、ダート、アイテムボックスの順に訓練をこなす。

 普通なら一日や二日頑張ったくらいでは変化はないはずだが、昨日に比べて明らかにランニングは楽になり、ダートは目標近くに飛ぶことが多くなった。アイテムボックスも収納、取り出しできる数が増えた。

 それでも結局、ランニングとダートの目標をクリアすることは出来なかった。


 気絶から目を覚まし夕食を食べる。昨日と同じように水浴びし、ベッドに倒れこむ。そのまま眠りそうになるがなんとか留まりステータスを確認する。


 名前:タイチ

 年齢:15

 職業:冒険者

 称号:-


 Lv:1

 HP:80/80 MP:12/88

 攻撃力:87   防御力:85

 魔力:88    賢さ:197

 素早さ:115  器用さ:137

 運:15


 ―スキル―

「アイテムボックス Lv1」「マップ Lv1」「知識 Lv1」「投擲 Lv1」


 ――

 耐久:95/100

 土魔法 Lv1

 DP:173


 かなりステータスが上がっている。それにしてもステータスが上がる基準はなんなのだろう。そして上がる上限はあるのだろうか。ギルドの図書館で関連する本がないか探してみよう。

 注目すべきはスキルに「投擲 Lv1」が追加されていることだ。スキルが増えることがあること自体知らなかったので最初は驚いた。この才能を伸ばしていけばアンさんのように的に当てられるようになるかもしれない。

 最後に「耐久」が変わらず「DP」が増えていることだな。もしかして連動しているのではと思っていたがそれぞれ別の様だ。「耐久」が減るのは危険な気しかしないので注意深く観察しようと思う。


 現状とかはほとんど変わっていないので特に整理は必要ないだろう。とりあえず体を休めることに集中しよう。

 寝ると思った3秒後には私に意識は無かった。



 その後5日ほど代わり映えのしない毎日を過ごすことになった。

 キナさんのことが心配だったが、翌日には何事も無かったかのようにケロッとしていた。朝食めぐりも一食、大銅貨2枚だった店を抜かして回っている。さすがに稼ぎの4割もするような朝食は食べることが出来なかった。


 訓練ではアンさんに「投擲」のスキルが手に入ったことを伝えると喜んでくれた。ただし後天的に手に入れたスキルは、先天的に手に入れたスキルに比べ習熟するための期間が長くかかるらしく、一層努力しなさいと励ましの言葉と訓練の追加をいただいた。

 ちょっと言わなければよかったと思ったのは内緒だ。


 ランニングも慣れてきて10周は楽に走れるようになり目印も4、5周ですべて見つけられるようになってきたので5周目にアンさんが目印を再配置し、最低でも10周は走るように訓練内容を変化させた。

 10周程度なら楽勝だな。


「訓練を開始して一週間経過しましたので次の訓練に進もうと思います。」


 やっぱり楽勝とか考えなければ良かった。


区切りの関係でちょっと短めでした。

読んでくださりありがとうございます。

よろしければ感想などをいただけると励みになります。

自転車を買った報告でも喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RINの外伝の小説を書いています。次のリンクから読もうのページに行くことが出来ます。 「お仕事ですよ、メイド様!!」(飛びます) 少しでも気になった方は読んでみてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ