表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RIN ~共に生きる異世界生活~  作者: ジルコ
第三章:猫人族の里にて
100/181

猫人族の里へ

100話です。そして100ブックマークを達成しました。

偶然にしては出来すぎのような気もしますがブックマークして下さった皆様に感謝を。

今日から新章です。そして今日は二話投稿予定です。

これからもよろしくお願いいたします。


そして、自転車は楽しいよ!

「里は東門を出て街道沿いを2日、わき道に入って3日でいいんだったよね。」

「そうニャ。いままでは徒歩でしか行き来したことがないから確実ではないけれどルージュならそのくらいだと思うニャ。」

(じゃあ、しゅっぱーつ。)


 ヒナには事前に話を聞いておいたので準備は万端だが猫人族の里のこと自体を知っている人はあまりいないようだ。なぜだろう?街道から外れすぎているからだろうか。

 ヒナを後ろに乗せながら快調に進む。シティサイクルでは街道のでこぼこに対応できないのでクロスバイク用の荷台をDPで購入して取り付けてある。


(でも本当に出るのかな?)

「なんの話ニャ?」

「ほら、さっきミアさんのところに寄った時に聞いた話。」

「ああ、盗賊の話かニャ。」

(そうそう。)

「でも別に珍しくないニャ。メルリスは迷宮があるから魔石や宝箱から出た珍しいアイテム目当ての盗賊が多いニャ。もちろんギルドが定期的に討伐依頼を領主から受けて冒険者が退治しているけどあいつらはゴキブリ並みニャ。」


 確かにそうかもしれないな。迷宮に潜って、あるかもわからない宝箱を魔物を倒しながら探すよりも、行き来する商人や冒険者を囲んで襲ってしまったほうが効率的か。


「まあ、タイチがわかるからいいニャ。」

「そうだけどね。」

「襲ってきたらボーナスだと思ってサクッと倒すニャ。無理ならルージュに乗って逃げればいいニャ。」

「そうかもしれないけどね・・・。」


 私自身もすでに人を殺しているし、殺そうと襲ってくる奴らに対して慈悲の心をもって接するほど仏のようには対応できないけれど、なるべく殺しはしたくない。まあいいか、麻痺か睡眠のダートを使って放置すれば。その後魔物に襲われてどうなろうが知ったことではないし。


(あっ、たぶん1人発見。)

「どこニャ?」

(右前方にある林の奥に伏せてた。一瞬頭を上げたから目が合ったけどすぐに戻したよ。)

「ルージュと目が合うって・・・。」

(気分だからいいの!!)

「たぶん斥候ニャ。足の遅い馬車とかなら追い抜かれて待ち伏せされるだろうけどルージュなら楽々突破出来るニャ。」

「狩人って可能性も少なからずあるけどね。」

「そうだニャ。5%くらいニャ。」

「低いね。まあ私もそう思うけど。」

(まあ、無視して進もー。)


 一応罠がある可能性も考えてルージュとともに注意していたが特になく、そのままその林のそばを通過する。マップに映る白い点は微動だにしない。今ここで危害を加えられることはなさそうだ。

 そのまま平原を走り、昼食を食べ移動を続ける。たまに遭遇するスライムやフィールドウルフは暇を持て余しているヒナが喜々として倒していくので特にすることがない。することと言えばヒナが倒した魔物の素材を回収したり、たまたまあった薬草を採取したりするくらいだ。

 あっ、2匹いっぺんに首が飛んだ。ご愁傷さまです。


 昼の3時を回って、そろそろ今日の野宿する場所を考えなくてはいけなくなったころ目の前に森が広がっていた。


「どうしようか、ヒナ。」

「この森を抜けるには1時間くらいかかるニャ。森の中に沢があるから水も補給できると思うからこのまま進んでもいいと思うニャ。」

「・・・、まあいいか。了解。進むよ。」


 そんなに環境が整っているなら盗賊がいそうな気もするがまあなんとでもなるだろう。一応注意しながら進もう。

 まあ、当たってほしくない予想というものは大概当たるものだ。


「街道をふさぐように木が倒れているニャ。」

「そうだね、その周りを囲むように生物の反応が7体。じっと動かないから十中八九待ち伏せだろうね。」

(でもあの木はかなり太いよ。切り倒すのには時間がかかるだろうし、どうして僕たちが通るのがわかったんだろう?)

「さあね。制圧してから聞いてみよう。ヒナは右と左どっちがいい?人数的には右のほうが多くなると思う。」

「じゃあ右ニャ。」

「了解。じゃあ私が左ね。あと遠距離系の攻撃手段を持っている敵がいたら優先的に倒すからその時は近接系の敵をよろしく。」

「わかったニャ。」

(僕は?)

「まあ、土魔法で足止めすればどう?」

(りょーかーい。)


 ルージュから降りて歩いて倒木へ近づいていく。まだ倒木まで20メートルほど離れているが木の上から私を狙っている盗賊が見えている。隠れるのが下手だなー。

 殺してもまずいので肩を狙って土製ダートを投げる。レベルアップの影響もあり右手から放たれたダートはシャっと言う空気を切り裂く音を残し、ライフル弾のごとき速さで弓矢を持った盗賊の肩に当たりそしてそのまま肩を貫く。


「ギャー!!」


 盗賊が貫かれた痛みに悲鳴を上げ、バランスを崩し木から落ちる。

 あれっ、8割程度の力しか入れていないのに弱すぎるな。ゴブリンナイトでももう少し頑丈だぞ。


「見つかった、突撃しろ!!奴に攻撃をさせるな!!」


 盗賊がわらわらと出てくる。さっき木から落ちたやつは当たりどころが悪かったのか気を失ったままだったので6人がこちらに向かって走ってくる。


(うわー、弱そう。)

「違うニャ。弱そうじゃなくて弱いんだニャ。」

「ひどい言いようだね。」


 確かに装備はボロボロだし、体も薄汚れている。匂いがひどくないのがせめてもの救いだ。たぶん最初に命令をした髭の男がリーダーだろう。その男の装備は立派だ。リーダーは右の方向から向かってくる。


「じゃあ打ち合わせ通り頼む。」

「了解ニャ。」


 最初は麻痺か睡眠のダートを使おうかと思ったが、こいつらに使うにはもったいないので土製ダートと土魔法で何とかしよう。


(ルージュ、頼む。)

(あいあいさー。)


 ルージュが走ってくる盗賊たちの足を次々と土魔法で固めていく。数秒後には自分の足を一生懸命抜こうとしている盗賊の滑稽な姿が目の前にあった。まあ抜けても面倒が増えるから戦意だけでもそいでおこう。


「はーい、注目。」


 3本のダートを右手で持ち一度に投げる。一応当たらないがぎりぎりのところを狙ったのだがやはり3本同時に違う的にというのは難しかった。2人の防具にかすってドスッという鈍い音と共に防具が弾け飛ぶ。まだまだ修行不足だな。


「動きを止めてね。動いた瞬間に今みたいにダートで攻撃するから。ちなみに次はちゃんと当てるよ。君たちの誰か1人でも動いたら全員に攻撃をする。相手の実力を考えて行動してくれると手間が省けるんだけどな。」


 3人が冷や汗を流しながら動かなくなったのでヒナのほうを見るといつも通り利き腕を折って転がしている。今ヒナが足で踏んでいるのがさっきのリーダー(推定)だ。


「終わったかニャ?」

「とりあえずはね。ロープで縛ってアジトに案内させる?」

「大したお宝はなさそうだけどニャ。」

(同感。)


 装備をすべて没収し、土魔法でリーダー(推定)以外の盗賊の両手に手錠を作り、足を地面に埋める。これで身動きは出来ないし壊すこともたぶん出来ない。こいつらはこのまま放置でいいだろう。


「じゃあ、ちゃっちゃと歩くニャ。」


 ヒナと私の誠意あるお話によってアジトの案内を進んで申し出てくれたリーダー(推定)の後について森の中を進んでいく。しばらくすると岩穴があり、見張りの盗賊が1人立っていたのでさっくりとダートで制圧した。その盗賊も手足を土魔法で固める。出血多量で死ぬことはないだろうが血の匂いで魔物が寄ってくるかもな。

 岩穴の中は意外と広い空間だった。入ってすぐに大きい部屋があり、いくつかの小部屋に分かれているようだ。リーダーを小突いて宝のある部屋へ案内を再開させる。

 案内された部屋で私たちを迎えたのは宝石や金貨ではなく、ゴトゴトと動く四角い箱であった。

記念すべき100話ですがほぼ盗賊でした。

せっかく新章に入ったんですがね。

読んでくださってありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RINの外伝の小説を書いています。次のリンクから読もうのページに行くことが出来ます。 「お仕事ですよ、メイド様!!」(飛びます) 少しでも気になった方は読んでみてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ