拝啓 両親様、愛しき弟子達へ
ダメだ...
良い設定が考えられない...
ってか設定に穴が有り過ぎる.....
見つけたら教えていただければ直すんでお願いします!
2
動けない中俺は必死に今の状況を考えていた。
結果、俺は生まれ変わってしまったのでは?
しかもベッドに天蓋付き、ということは中世のヨーロッパ辺り、しかも貴族層に。
という考えに至った。
それは自主規制してしまった時に最初に見たメイドさん...後から知ったがセシルと言うらしい、ついでに年は18...が気付いて下の処理をしていただいた事で確信に変わったのだがそこは俺の胃に悪いので割愛。
この瞬間、俺は更に気付いた、いや、気付いてしまったのだ。
そう、食事だ...
赤ん坊に戻ったということは食べるのは........
案の定乳母(19)のお乳だった。
自分の顔は見えないが、アレを咥えた時の俺は相当酷い顔をしていたと思う。
その夜にもう一度風呂とかいう嬉し恥ずかしのイベントをこなし、
これからの数年を見据え、再度絶望した。
数日して、兄のムスペルが絵本を数冊持って俺を見に来た。
残念ながら、読み聞かせしている意味は正直あまり分からなかったが、ムスペル兄さんがとてもいい人なのはよく分かったから良しとしよう。
持って来た本を全て読み聞かせ終えるとムスペル兄さんは俺に、
「バイバーイ」
と挨拶して帰っていった。
3ヶ月程経ち、首が座ったのを確認した俺は様々なところを匍匐前進のような感じで歩き回った。
この家はとても広いらしく数日に渡っての大冒険を終える頃には、15もの部屋を見つけていた。
そのうちの一つ、厨房では、俺コックさん!みたいな格好をした中年の男性が今まさに料理を作ろうとしていた。...これも後から知ったがこの人はハイクさんと言うらしい年は40...
俺に気付いた男性は、俺を料理風景が見えるような位置にある椅子に座らせ、料理を作り始めた。
この時俺はどこにもコンロが無いのに気付いたが、厨房に不自然に空いた穴と、その中の薪を見て、マッチかなんかで火を付けるんだろう等と考えていた。
男性は俺の方に軽く笑いかけて『杖』を服の内側から取り出した。
そう、『杖』、ファンタジー作品の魔法使いに必須のアイテム。
え?この男性厨二...?マジで?この親父さん的な見た目で?
そして男性はおもむろに炭のある場所に移動し、
【杖を振り、何かを唱え、その杖の先から小さな火を出し、炭に着火させた】
ってえぇぇぇぇぇぇぇぇ?!?!
え?厨二を極めたらガチで出来るようになりました。
みたいな?!
料理を作り終えて消す時も
【杖を振り、何かを唱え、炭の周りを水の塊で覆い火を消した】
ま、まさか...本当にここは中世ヨーロッパなんかじゃなく、魔法が存在する.....異世界だったってのか?!
そう言えば後から気付いたが、あの男性が魔法を使うとき、男性の手からあの光が出て来て杖に伝わり、その先から火がが出ていた。
以上2点により確信に変わったのだがやはり、というべきかここは異世界だったようだ。
そもそも蒼い髪を見た時点で、中世のヨーロッパでもこんな変な色に髪を染めることなんてあったか?と疑問に思ったのだが。
取り敢えず毎日歩き回ることで身体を動かして少しでも鈍らないように鍛えていると9ヶ月も経ち、
セシルさんと乳母...スリンさんというらしい...が教えてくれたこの世界の言語である、
『グランアース語』
も大体覚えたし、少しずつ話せるようになってきたので、
侍女達や両親の会話のお陰で俺の家立ち位置や家族の名前、そしてこの世界のことが分かった。
俺の名前はアレウス・フレア
兄の名前はムスペル・フレア(5)
父の名前はスルト・フレア(26)
母の名前はユミル・フレア(22)
つまり俺はフレア家の次男に生まれ変わったのだ。
因みにフレア家の家紋は交差する2本の刀とそれをバックに燃え上がる炎。
って感じのもののようだ。
お父様が何時も着ているマントの背中側に書いてあった。
侍女達に聞いた話によると旦那様にも襲われず、嫌な事をさせられることもなく、平民への差別意識もほぼ無いので、この屋敷はとても良い職場のようだ。
閑話休題。
そしてユミル...これからはお母様と統一しよう...の惚気ばなしによると父、スルト...こちらもお父様と統一...は火の魔法剣士で業炎魔剣と言ういかにも厨二臭い二つ名を持っていてこのカイヤナイト王国の王族の近衛騎士団団長だったらしい。
ちなみにお父様曰くお母様本人も吹雪の巫女と言う厨二ネームを持っていて近衛魔法士団副長だったらしい。
これもついでだが近衛士団は貴族階級の世界でも下級貴族、士団長クラスは上級貴族レベルの扱いを受けるらしい。
しかしどちらも実力が高いが戦果を挙げていない、と言うか戦果を挙げれるような戦争も無く出産や子育ての為引退したのでこの家は下級貴族、正確には子爵家の枠組みに入るようだ。
この家は王都から大体50km離れたところに位置しているらしい。
この世界は、
『人間界と魔界の争いが続く世界』
といういかにも死亡フラグ満載の世界だった。
まぁ人間界や魔界と言っても大陸のようなものらしいが。
1000年前にも『二界大戦』と呼ばれる大きな戦争が有ったらしい。
その時は人間界の3つの国
カイヤナイト国、現在はカイヤナイト王国
シリマナイト国、現在はシリマナイト帝国
モルガナイト国、現在はモルガナイト皇国
が協力し合い更に龍神の協力も得て、魔族や魔王を撃退したらしい。
詳しくいうと勇者と呼ばれる3人が魔王を瀕死に追い込み、その隙に龍神が魔界を人間界から引き離し終結させたらしい。
龍神様すげぇ...大陸動かしたのか...!
ってかそんな大陸動かす暇あるなら魔王を倒してくれよ...
と言ったらお終いな気がするから言わない。
ま、そのお陰か、船を出さない限り魔界と人間界を行き来する事は不可能のようだ。
魔法で海を凍らせながらや、空を飛びながらでも行けない事はないが、渡りきれる程の多くの魔力を持つ者はそうそういないらしいし、無理して渡りきっても魔力が枯渇し人間界か魔界の守衛に殺されるとの事。
ちなみに、その龍神様を崇める宗教『龍神教』の教皇がいるのがモルガナイト国であったため、モルガナイト皇国になったようだ。
と、まぁ分かった事をあげてみたが今使えそうなのは色々な名前くらいしか無かった。
後、お父様に連れられて書庫に来たはいいが絵本ばかり読み聞かせするのでToday's成果はゼロになりそうだった。
しかし!俺が何度も魔法関連の本を持って来ると遂に観念したのか苦笑いしながら、
「ちょっとまってろよ」
と言うと扉を開けて何処かに走って行った。
戻って来ると、
『魔法教本入門編』
と書かれた本と、占いで使う様な球体の黒い水晶を持ってきた。そして、
「この水晶の名は魔水晶、両手で力を込めて握る事で反応し、色で握った人の適性属性を、輝きで大体の現在の魔力量を教えてくれる道具なんだ。
本当は1歳の誕生日に使うものなんだけどな。」
「ちなみに魔法教本入門編は名前の通りだ、
これは百万部も売れてるんだぜ?こんなゲテモノだが...」
と説明した。
ゲテモノ?まぁ魔力量を無理矢理増やすみたいな事が書いてあるのだろう。
やはり魔力の量を計れる物はあるらしい。
「属性ってどんなものがあるのですか?お父様」
「いい質問だアレウス、属性は大きく分けて6ついや、正確には8つある。
赤は火、紫は水、青、というか空色は氷、緑は風、茶色は土、黄色は雷、更に黒は闇、
まぁ魔族以外は発現しないけどな、の7つと、
どれにも属さない色が出る特異魔法、つまり自分だけの魔法の8つがある。
特異魔法は説明が現れるらしいが...まぁ特異魔法が発現したなんて記録無いから、名前だけって説すら挙げてる研究者もいるくらいだ。」
と後半苦笑いで話すスルト
「難しいですお父様......
では2つ適性属性がある人はどう出るのですか?」
「それもいい質問だ。2属性か2属性以上の適性がある場合は適性属性色全てに点滅するんだ。」
「ふーん、そうなのですか...
では適性属性が無い人は魔法を使えないのですか?」
「アレウスは本当に頭がいいなぁ。
しかし、それは違うぞ?
無属性、と呼ばれる身体強化や念動力は誰でも使えるんだ。」
適性属性が無くても身体強化でなんとかなるってことか。
「へー?そうなのですか。」
「まぁ、説明するよりやった方が早いし、やってみるか。」
「はい。」
「後、アレウスなら分かると思うが、魔力は使えば成長するから、少なくても悲観するなよ?」
「はい、お父様。」
そして俺はお父様から黒い水晶...魔水晶を渡され、グッと力を入れて強く握る。
すると水晶の周りに俺の体中から光が湧き出て、水晶にぶつかり、吸収されるのが見えた。そして水晶は徐々に【銀色】にとても強く輝き出した。
...って銀色?!特異魔法?!
マジでか!っていうかお父様が俺どころじゃなく驚いて固まってるんだが.....
あ、字が出てきた。
「えーっと、速度魔法?あらゆるものの速さを操る...」
ってこれどう考えてもチートだろ?!
「アレウス!凄いぞお前?!
ここ1000年の記録を塗り替えやがった!!
しかもこの年で俺がユミルと逢った時と同じくらいの魔力量があるなんて!」ダキッ
お父様がお母様に逢った時が何時かは分からないけどこの喜び様からして魔力量も多い方なのか...っていうか、
「お父様、喜んで、下さるのは、ありがたいの、ですがっ!首がしまっt...」ガクッ
拝啓
前世の両親様、愛しき弟子達へ、
其方は如何にお過ごしでしょうか?
どうやら俺はとんだチートを引き当てちまったようです。
敬具
楽しんでいただけたでしょうか?
良ければ、ご意見ご感想改善点!
お待ちしております!