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青少年は悩みの塊15 「あまりに長い」



 三河が戻るのを待っていたけど、一向に戻ってくる気配はなかった。隣の部屋から時折密かな話し声がする。二人きりで話をしているようだ。

 相模は伸びをすると、陸奥がとっ散らかしたクッションを一つ引き寄せ、ごろりと身を横たえた。


「……伊達は、最初っから知ってたんだな」


 伊達は組んだ手の上にアゴを乗せた。


「……黙っていてすまない……

 自分の父が医者だという話はしたな? ……一度陸奥を父に診せたことがあって……それで」


 オレもクッションを取り、壁にもたせかけて背中を預けた。強張った足を投げ出す。

 陸奥も伊達も緊張しただろうけど、聞いてるこっちも気を張りっぱなしで疲れてしまった。


「でも、陸奥は秋田で、伊達は宮城だろ? なんでわざわざ? そういう分野の名医だとか?」


「いや……そういうことでは、ないが……その……」


 伊達は昨日もしたように、喉元で手をくるくる回す。さっき説明してくれた時は、伊達独特の間を挟みながらもあんなによく話していたのに。

 何かを説明する時みたいに、話すことが明確なときはよくしゃべっても、それ以外の話となると途端に言葉に詰ってしまうようだ。自分の言葉で話すことが苦手なんだ。少なくとも眼鏡をしてる時は。

 残念ながら通訳である陸奥はいない。目配せして、相模が伊達の眼鏡を奪った。


「なんだ……?」


「いやぁ、この方が話がさくさく進むかと思って」


「どういうことだ?」


 伊達本人は、眼鏡が自分のリミッターであることに気付いていないらしい。


「あぁ、コッチの話。話すだけなら不自由しねーだろ?」


 伊達は不服そうな顔をしながらも、諦めて肩を竦めた。


「まぁな……まぁいい。なんの話だったか……あぁ、陸奥が仙台に来た理由か。

 元々、部の地方大会で知り合っていて、アドレスを交換して親しくしていたんだ。それで、クラインフェルターの診断を受けたと陸奥に相談された。

 大きな病院で、知らない医師から淡々と説明をされ、動揺したこともありよく理解できなかったと……

 それで、医師の父を持つ自分を訪ねてきた。父のことも当然知らないが、全くの他人よりは友人の父親の方が安心できる……そう思ったんだろうな」


 あぁ、やっぱり断然話が早い。

 眼鏡アリの伊達なら、これだけ話すのに一五分はかかってしまいそうだ。こっそり相模と苦笑し合った。


「ことがことだけに、話すことができなかった……二人に不審がられても、陸奥と三河が仲違いしても……すまなかった」


 そう言って伊達は深々と頭を下げる。二人して慌ててそれを止めた。


「やめろって、そんなん言えるワケねぇだろ。例え俺が知ってたとしても言えねぇわ!」


「そうだよ、むしろそんなん本人に無断でひょいひょい話された方が引くって」


 伊達は顔を上げると、ホッとしたように目を細めた。


「ありがとう」


「別に礼を言われるほどのモンじゃ……」


「そうじゃない。陸奥を受け入れてくれたこと、感謝する」


「それこそ、礼を言われるほどのモンじゃねぇっての」


「当たり前だろ。三河も言ってたけど、むしろそんな大事なことをオレ達に打ち明けてくれて……信頼してくれてんだなぁって嬉しかったし」


 会話が途切れると、さっき聞かされた話がぐるぐると脳裏を巡る。

 オレ達にとっては、陸奥を仲間として受け入れるのにどうってことないことだけど、陸奥本人にとってはとても残酷なことだ。


「なぁ、オレ達は今まで通り陸奥に接していいのかな? なんか気をつけた方がいいこととか、これはNG的な話があれば、予め教えて欲しいんだけど」


 いくら今まで通りと言っても、事情を知ったオレ達にだからこそ言われたくないことや、触れて欲しくないことの一つや二つあるんじゃないだろうか。

 極力陸奥を傷つけずに付き合っていける方法がないかと思い尋ねると、伊達はソファにもたれて足を組んだ。


「……例えば、だ。ジャンが失恋したとする」


「うぐっ。う、うん」


「それを自分達四人が知ったとするだろう?

 途端、今まであんなに惚気て……いや、彼女の話をしていた三河が一切その話題をしなくなったら、どう思う?」


 天井を仰ぎ、んーっと考え込む。


「そりゃ居たたまれなくなるかなぁ。『ヤベ、オレめっちゃ気ぃ遣われてる!』って」


「それと同じだ……陸奥も特別扱いされることを望んではいない」


「そっかぁ、なるほどな」


 とは言えさ、と相模は言葉を続ける。


「そのー……なんだっけ? 染色体? が一つ多いって、いわゆる『フツー』の状態じゃねぇワケだろ? 他の部分で身体に悪いところがあったりとかねぇの?」


「あるには、ある」


 伊達は少し考えてから口を開く。


「……まず、体力がないこと。

 陸奥を見れば分かると思うが、筋肉がほとんどついていない。鍛えてもつけられないんだ。同じ背丈の三河と比べても……三河も細身ではあるが、それより明らかに細いだろう?

 だから体力に関しては女子同等……それも、体育会系ではない部類の女子と同程度だという認識で、それほど間違いじゃない」


「だからか!」


 相模が意を得たりとばかりに床を叩く。


「前々から伊達は陸奥に甘いと思っちゃいたが……荷物運んでやったりとかよぉ。だからだったんだな!」


「甘いか?」


 伊達は目を瞬く。オレも相模と同じ意見だった。


「いや甘いだろ、甘やかし放題だろ。オレも結構最初から思ってたもん、『ちょっと毒のある主人と従順な(しもべ)』っぽいなぁって」


「そんな風に思われていたのか……」


「でなきゃなんだよ、保護者? 父親?」


「陸奥のパパか、そりゃいいや!」


 相模が手を叩いてゲラゲラ笑う。伊達は額を押さえた。


「パパって……あのな。同じ歳な訳だが……」


「うん、でもパパっぽい」


「よっ、伊達パパっ!」


「……なんとでも言ってくれ」


 伊達はがっくりと項垂れた。

 からかうのはこの辺にして。


「他にもなにかあるのか?」


「そうだな……『症候群』というだけあって、症状は人によって様々だが……陸奥の場合は」


「え、陸奥じゃなくて『息子』だろ?」


 相模が茶化すと、伊達は疲れきって目頭を揉んだ。


「……うちの子の場合は、気管支があまり強くないこと、肌が弱く日光アレルギーであること……知っておいて欲しいのはそれくらいか」


 伊達パパは諦観と哀愁を漂わせて言う。残念なことに、それがますますパパっぽさを引き立たせた。


「じゃあ、陸奥が日焼けしたがらないのって、焼きたくないんじゃなくてアレルギーだったんだ!」


「夏場の炎天下、なんの対策もせず一時間外にいたら、肌が酷い火傷のようになるそうだ」


「うわぁ……そりゃ……伊達のジャスも取られるわな」


 球技大会でのことを思い出す。

 球技大会で白いスウエットを着ていた陸奥は、少しでも日焼けを防ぐため、伊達が着ていた黒いスウエットを剥ぎ取って着込んでいたっけ。

 あの時は陸奥の潔癖さにも、文句一つ言わない伊達の甘さにも半ば呆れたモンだけど、そういう理由があったのか。

 相模は考え込んで眉間にしわを寄せる。


「でもよぉ、伊達パパ。お宅の子は特別扱いなんざされたくねぇんだろ? 俺らどう接すりゃいいんだ?

 ……ていうか、お前がなんやかんや世話焼くのはアリなのか? 陸奥も嫌がってねぇみてぇだけど。むしろこき使ってっけど……」


「自分はパパで(しもべ)だからな」


 さらりと皮肉で返す伊達に、思わず力が抜ける。


「あのなぁ……」


「冗談だ。身体的なフォローは、今まで通り自分がする。陸奥も、前々から事情を知る自分には頼りやすいようだからな……

 皆も今まで通りに接して貰えれば、陸奥にとってそれが一番望ましい形だろう……あくまで留意しておいて欲しいこととして挙げたまでだ」


「はー……なるほどな。今まで通りに、今まで通りに……」


 相模は腕を組んで考え込み、それから真剣な顔で伊達を見上げた。


「じゃあ、陸奥のことは伊達に任せるぜ? 俺らは今まで通り陸奥を連れ回すし引っ張り回すから、ヤバいと思ったらその時は伊達、お前が止めてくれ」


 伊達は頼もしく頷いた。それを見て、相模が感慨深げにアゴをさすって起き上がる。


「いやぁ……なんだか娘を嫁に出すみてぇな気分だぜ。貴久君っ、娘は君に任せた! よろしく頼むっ」


「お義父さん!」


 相模が差し出した手を、即座にノッた伊達が両手でガシッと握る。

 ……やべぇ、腹筋がぷるぷるする。真面目な話してんのにっ。


「大概にしろよお前ら、ったくもー……誰がパパで誰が親父なんだよ。これだから演劇人は……」


 笑いをかみ殺して言うと、相模父がニヤリと口を歪める。


「なぁに言ってんだ、そう言うお前が一番演劇人のクセに。……なぁ、母さん?」


 母親役を振られて、条件反射で目許を拭う。


「うっうっ……あの子は本当にはねっかえりでワガママで……でも、根は他人様思いのいい子なんです。貴久さん、どうか美紀子を末永くよろしくお願いしますねっ」


「そら見ろ、お前が一番酷ぇ!」


「美紀子って……」


 腹を抱えて笑い転げる相模につられ、伊達も肩を震わせている。

 あぁ、やっちまった……熱くなる頬をパタパタ扇いで立ち上がる。


「あー、喉乾いたっ! なんか飲むか?」


「俺麦茶ー!」


「コーヒー」


「はいよー」


 勝手知ったるキッチンをお借りして、それぞれの飲み物を淹れる。

 思えば、伊達がきっぱりと自分の希望を明言するのは珍しい。いつもは大概、誰かと同じ物でいいって言うのに。


「ホントに眼鏡がリミッターなんだな……」


 再び笑いをかみ殺して、最後に自分のカフェオレを淹れた。



 部屋に戻ると、各々好きな飲み物を飲んで一息つく。

 カップから立ち上る湯気が落ち着いた頃、伊達はようやく相模から眼鏡を返してもらい、いつもの無表情に戻った。

 考えることは色々あるけど、一つ、とりわけ心の奥に刺さった陸奥の言葉がある。


「……でもさ。やっぱ……寂しいよな」


「ん?」


 二人が一斉にこっちを見やる。


「ほら……陸奥が言ってただろ?」


『こんな『女』の出来損ないみたいな身体を見せるのかと思うと、女の子を抱きたいとも思わない……絶対に』──。


 抱きたいとも思わない、ということは、好きにもならない。

 というより、しちゃいけないと自分に言い聞かせているように感じた。

 陸奥にとって自分の身体をさらけ出すことは、耐え難い屈辱なのかもしれない。例えそれで、心を通わす相手を一生得られないとしても。


「だけどそんなの……やっぱ寂しいよ。誰も彼もが嫌な顔するとは限らないだろ?

 オレ達は男だけどさ……女の子の中にも、それでもいいよって子、いないワケじゃないと思うんだ……」


 ぽつりぽつり零すと、相模も大きく頷いた。それから盛大に息を吐く。


「でもなぁ……陸奥自身が拒んじまってんだよな。今朝の反応みる限り、相当根深いぜありゃ」


「だよな……なんとか、陸奥が自分に自信持ってくれたらいいんだけど」


 ため息をついて肩を落とす。

 相模の言う通りだ。もしそんな子が現れたとしても、陸奥本人が好意を向けられること自体を拒んでいるんだからどうにもならない。

 だけどそれじゃあ、陸奥は一生ひとりぼっちだ。

 相模はガシガシと頭を掻きむしる。


「あーもー……とりあえず女の子がダメなんだろ? だったら伊達、いっそホントにお前が貰ってやれよ」


「…………は?」


 伊達が固まる。面白いのでノッてみる。


「あー、それもいいかもなー。パパで(しもべ)だし。今更ダーリンの肩書きが増えたところで、どってことないんじゃね?」


「馬鹿言え……陸奥は『男』だ」


 取り合わず、コーヒーを啜る伊達。


「いいじゃん、半分『女の子』だし」


「……あのな……」


「おう、俺もそういう趣味はねぇけど、溜まったらたまに胸貸して貰えねぇかなぁ、なんて……」


「なに……?」


 片眉を跳ね上げ、伊達がケダモノをジロリと見据える。

 相模君よ……それはちょっと言い過ぎですわよ。オレでも引くぞ。


「ジョーダン、冗談だって!」


 相模が慌てて首を振りまくると、伊達はカップを置いてソファに沈み込む。


「……そういう冗談は好かない」


「ですよねー」


「陸奥とのことも、冗談でも口にして欲しくない……間違っても陸奥の前で言ってくれるな」


「そりゃあもう」


 へこへことへりくだる相模を横目で睨んでから、伊達は喉を仰け反らせ宙を仰いだ。


「まぁ……それはともかく、ジャンの言う通りだな。

 人生は短いとよく言うが……長くて百年くらいか。独りきりで過ごすには、百年という時間はあまりに長い……」


 独り言のように呟かれた言葉一つ一つが、腹の底に重く沈殿していく。

 イチ友人として、オレ達が陸奥にしてやれることはなんだろう?


 ……多分、ないんだ。

 そもそも『してやれる』なんて、上から構えるようでおこがましい。

 少しでも陸奥が普通の、一人の『男』らしく過ごせるよう、対等付き合いを続けていくくらいしかないんだと思う。

 そういう時間を重ねるうちに、もしかしたら……もしかしたらだけど、『男』としての自信をつけてもらえるかもしれない。


「……どっかにいい子いないかなぁ……陸奥の全部受け入れて、オマケに陸奥の頑なな部分も溶かせちゃうくらいとびっきりの……」


 願望をそのまま口にすると、伊達はうっすらと微笑んだ。


「そうだな……陸奥がそういう子に出逢えることを、自分も祈ってる」


 しんみりとしたところで、相模がヘッと笑った。


「なぁに言ってやがる。伊達はともかくジャン、お前はまず自分の心配しやがれ、このチェリーボーイがっ」


「あ、はは……だよなー……」


 うるへー、余計なお世話だっ!


 ともあれ、こうしてオレ達はみ出し組の中でこんがらがっていた糸は、ようやく全て解かれた。

 代わりに重大な秘密を抱えることになったし、まだオレは天野に聞けていないこともあるけど……それはそれだ。

 明日からはきっとまた、全てが元通り。

 その安心感が、疲れた身体中を満たしていた。



       ◇  ◇  ◇



 そして翌朝。


 必要以上にオレ達と慣れ合いたくなくて、ツンツンしていたはずの陸奥は──あっさりと元に戻った。


 低血圧で、いつも通り一番最後に起きてきた陸奥は、三河に借りたイタズラ大好き青色宇宙人の着ぐるみを着たまま、不機嫌そうにソファに陣取る。


「……眠い。頭痛い。伊達、ミルクティー淹れて。

 おはよー三河、ベッド借りちゃってごめんね?

 あ、着替えないや。……は? 部屋着で学校なんか行けない。

 相模、そのシャツいいね、貸して。……デカい、ムカつく。嫌み?

 ジャン、そのパーカー脱いで。貸して。うん、これならなんとか。

 ちょっと伊達、ミルクティーまだー?」


 元に戻ったどころか、さらにパワーアップしてる……

 突き返されたシャツに腕を通す相模と、こっそり耳打ちしあう。


「……どうなってんだ? 俺らに懐かれたくなくてツンケンしてたんじゃなかったのか?」


「半ば素だったってコトだろ……今までの全部が演技だったら、今年のアカデミー男優賞は間違いなく陸奥だ」


「確かに……照れ隠しもあんかな?」


「多分ね」


「ちょっとそこのバカコンビ、なにコソコソしてんの?」


 陸奥に睨まれ、慌てて引きつった笑顔を作る。


「別になんでも」


「ございませんです」


「ふーん、そう?」


 陸奥の疑わしげな視線をやり過ごしていると、別室に行っていた三河がパタパタと走ってくる。


「あっ! ちょっと陸奥君~、それジャン君のパーカーでしょ! ダメだよ、ジャン君だってそんなにたくさん服置いてあるわけじゃないんだから~!」


「う……」


 陸奥が決まり悪そうに明後日の方を向く。


「ほらほら~、ぼくの服いくつか持ってきたからここから選んで! それはジャン君に返すのっ!」


「わ、分かったよぉ……」


 口を尖らせながら、陸奥はしぶしぶパーカーを返してくれる。三河が持ってきてくれた服を選びながら、はぁっとため息をつく。


「もう……伊達が二人に増えたみたいだ。子供じゃないってーの……」


「陸奥君なにか言った?」


「なんでもなーい……」


 どうやら陸奥と三河の間には、多少変化があったようだ。二人で一体どんなことを話してたんだろう。

 三河は陸奥の返事ににっこり笑って言う。


「あの手紙の子、見つかるといいね~」


「ん? なんだ、気が変わったのか?」


 尋ねると、陸奥は首を横に振る。

 三河が言うには、夕べ陸奥にこんなことを言ったらしい。


『事情があるのは分かったよ。でもね?

 陸奥君ホントはいい子なのに、怖がって冷たくしてばっかりで、周りに勘違いされたら悲しいでしょ?

 ぼくだって陸奥君がそんな風に勘違いされちゃうのは悲しいし、手紙をくれた女の子だって、自分が好きになった人がそれじゃあ悲しいよ。相手は陸奥君の事情、知らないんだから。ね?

 断るなら断るで構わないから、せめてちゃんとお断りしよ?』


 三河らしい意見だった。でもさぁ、と青色宇宙人・陸奥は頬杖をつく。


「ホントに覚えてないんだ。見てないんだもん」


「でもこのタイミングで来たんだから、うちの演目のメンバーの誰かじゃね?」


「かなぁ……全然心当たりないや」


 そこでキッチンから戻ってきた伊達が、陸奥にカップを手渡しながら言う。


「……具合はどうだ、陸奥。鎮痛剤飲むか?」


「あれれ、本家伊達パパのお出ましだ」


 相模とからかって笑うと、三河がはーいと元気よく手を挙げる。


「ならぼくは陸奥君のお兄ちゃんね~」


「ちょっと、なんで僕が弟なのさ!」


「異議なし!」


「異議なし!」


「……異議なし」


「なんなんだよお前らーっ! っとにもー!」


 陸奥はぷりぷりしてカフェオレに口を付ける。

 なにはともあれ、ホントにこれで元通り、これでこそいつものオレ達だ。

 あんまりニヤニヤしているとまた陸奥に怒られそうなので、テレビを見ているフリで笑った。




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