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狂奏上等兵
些か、というかかなりの部分を想像で創作した詩です。
実際の上等兵とはかなりかけ離れていると思われますので、その点ご注意ください。
岩より硬い上意下達
それはまるで機械の入力
上官と部下の板挟み
本音と建前の二重規範
走れ前線
唸れ重火器
戦場は既に
彼の手を離れ
来たれ勝利
当たれ弾頭
信ずるべきは
我が能力
悟ったように
割り切って撃て
社会の上等兵
傾奇者のように
見限って背け
叛逆上等兵
狂ったように
奔って狂笑え
我らが上等兵