お天気じゃんけん

何気なく今日は晴れか、

雨かなんて思っているんですが　

実は天気がじゃんけんで決まっていたら！と考えて書いてみました。

想像したら面白いし、晴れ勝ってくれ！なんて思っちゃいます笑

---

今日は、朝からすごく良い天気！

たくさんの人が公園で遊んでいます。

サッカーをする子供たち。

犬の散歩をする女性。

公園を散歩する親子。

こんなに気持ち良い気候は

みんなを笑顔にします。

そんな空の上では

なんだか話声が聞こえてきます。

「みんな笑顔で外に出かけてるよ！

あっちの子は芝生で寝っ転がっているよ！」

太陽くんが地上のみんなを見て言います。

「昨日は私が雨を降らせてたからね。

でも雨もみんなには大事でしょ？」

雨ちゃんは曇りくんに質問しました。

「もちろん必要だよ！雨がないと野菜が育たない。

それに水不足にもなる。雨は大切さ！」

曇りくんは、二人に言いました。

「そろそろあの日になるよ。

一年に一度のじゃんけんの日！

勝った人がその日の天気を決められる大事な日さ」

そうです。

一年のスケジュールは決まっています。

365日、この日は晴れ！次の日は雨のち曇り。

そして、雪もあるし雷もあります。

そんな、一年間で唯一決まっていない大事な日があるんです。

それは、、、元旦。1月1日。

この日は、

みんなでじゃんけんをして決めるルールになっています。

去年は、曇りくんが勝ったのでその日は曇りでした。

「よっしゃー！じゃあやろーぜー！！」

雷くんがやって来ました。

「じゃんけんに俺が勝って雷降らせまくるぜー！！」

ピカピカしながらやってきた雷くんに

みんな目がチカチカ。

「ちょっと待って雷くんまだ雪ちゃんが来てないよ」

太陽くんはそう言って周りを探しました。

「いいからいいから！

早くやろう！じゃんけーーー」

雷くんはそう言ってじゃんけんを始めようとした時です。

「待ってー！」

その声の先には雪ちゃんが急いでこちらに向かって来ました。

「先に始めないでよ！ズルいわ！」

ムスっとした顔で言いました。

「風くんは、『俺はめんどくさいからパス』って言ってたわ」

呆れた顔でみんなに伝える雪ちゃん。

「じゃあ、準備は良い！？」

太陽くんの声にみんな手を一斉に出し準備しました。

「せーの！」

「じゃーんけんポン！」

勝負はすぐに決まりました。

グーが4人！

そして、パーが１人！

勝ったのは、、、太陽くん！！

「くう～負けたぁ、、、」

悔しがる雷くんに

笑ってみている雪ちゃんに雨ちゃん。

「あっ！」

急に何かに気づいた曇りくん。

「もしかしたらもしかするかも！！」

なんだなんだとみんなは曇りくんを見つめます。

曇りくんは、

すぐにスケジュールを確認し１人頷きました。

「間違いない。これは絶対良い日になるよ！」

「何のこと言ってんだよ！曇りくん。

俺らにも教えてくれよ！」

雷くんは曇りくんにグイっと顔を近付け質問しました。

「それはね、、、ゴニョゴニョ、、、」

みんなに話し始めました。

その話を聞いたみんなは

一斉に笑顔になり

楽しみが溢れ出ていました。

「よーし！頑張るぞー！」

太陽くんは今から張り切っています。

そして、1月1日、、、

「明けましておめでとう！」

地上では、そんな声が聞こえてきます。

じゃんけんで勝った太陽くんは

朝から元気いっぱいに太陽の光をみんなに浴びさせています。

その時です！

空の向こうにはしっかりした虹が出来ています。

それを見た人たち全員が笑顔になっています。

その姿を見た空のみんなは

「やっぱり虹が出たね！良かったぁ！」

と曇りくんが言います。

「前の日の雨ちゃんの雨が朝まで続く予定だったから

虹が出来てくれると信じてたんだよ」

「本当だね！」

雨ちゃんもそう言って虹を眺めています。

「俺には出来ないな～良いな～」

口をとんがらせながら言う雷くんに

雪ちゃんは

「来年は私達も負けないわよ！」

笑いながら言いました。

「来年は俺もじゃんけん参加しようかな？」

その声の先には風くん。

「あっ！やっときたよ。

遅いよ、見てみて虹が出てるんだよ！」

雷くんはおおはしゃぎで風くん連れてきました。

空の上は

今日も楽しそう。。。

来年は誰が勝つのかな？