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第一編「私は最強の門番」

 私は最強の門番だ。何人(なんぴと)たりとも、この屋敷に通したりはしない。

 もちろん、主人とその家族は別だが。

 今日はいい天気だ。だが、気は抜かない。

 こんな陽気の日は、あいつがやってくるからだ。


 ──来た! あいつだ!!


 気配を感じた私は身構え、追い払うため、声を張り上げようと──、

「シャー!!」

……したが、威嚇(いかく)された。


 私は文字通り尻尾を丸め、自分の小屋へと避難してしまった。

 それを見た侵入者はふふん、といった顔をし、悠々と門の下をくぐり抜け、庭のほうへ行ってしまった。


 ……奴の気配がなくなった。

 そう確信し、私は犬小屋から出た。

 また、番犬としての務めを果たすために。

 

 私は最強の門番。決して、ここを通したりはしない。

 文字通り、何人たりとも。


 何? あいつを通したって?

 それはまあ、話が別だ。

 何しろ、奴は猫であって、人ではないのだから。 

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