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種蒔く者【再筆版】  作者: 星見流人
36/45

幕間:独白

  Interlude in


 都内にあるマンションの屋上にイザナミは立っていた。

 これは街。あれは電柱。

 見たことはないけれど、知っている。

 これはビル。あれは東京ドーム。

 見たことはないけれど、知っている。

 この世界は見たこともないものが広がっているが、そのすべてを知っている。何故だろう?

 私は一体何者なんだろう?

 彼が知ったら、不気味がるかな?

 そんな不安が彼女の頭をよぎった。

 空を見上げる。

 雲一つない快晴の空だ。

 あの日のように赤黒く染まり、見たこともないような紋様が描かれた空ではない。世界が壊れた日のような空をしていない。

 同じ場所なのに、こうも空は違う。

 それを感じて、イザナミはほっと溜息をついた。

 まだあの日は繰り返されない。

 まだあの日は近くない。

 だったら、今度こそ。

 偽りの神を撃ち落とす。

 そうして、私は終わるのだ。

 そう思っていた。

 けれども、出会ってしまった。本来ならば、出会うはずのない青年に。本来ならば、助けるべき青年に。

 だから、そこから歯車が狂いだして、私はここにいるとイザナミは思っている。

 あの日はいつか来る。

「私はあなたのために生きることができるのでしょうか……」

 あの日が、大冥災がいつ来てもいいように彼女は動き出した。慣れた様子で、無表情で。ただ、自分の役割を果たすために。


  Interlude out

こんにちは、星見です。

三連休ですが、暑いですね……四季はどこ行ったんですかね?


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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