タキリ
それからのダキシンは男の言いなりだった。男はタキリと名乗り、ダキシンに政治と政策を説いた。そして、その通りに実行すると、必ず成功した。タキリはダキシンの信頼を得て、堂々と政府中枢に出入りするようになった。もちろん、極秘情報も簡単に手に入れることができるようになった。
そこで彼が目を付けたのがイザナギという組織である。
「ダキシン殿、このイザナギという組織はダキシン殿が自由に動かすことができるのでしょうか?」
恭しく、タキリはダキシンに尋ねた。
相変わらず首相官邸の執務室で一本一億円のワインを飲んでいるダキシンは赤ら顔で
「うむ、そうだ。ボクの思い通りにならないことなど、この世にないからな」
と見当違いの返事をする。
「さすがはダキシン殿にございますな。では、この組織を少し使わせていただいても構いませんか?」
「ボクに害がないなら、好きに使え」
「ははっ。ありがとうございます」
ダキシンに下げた頭の中で、彼は愚かな裸の王を嘲笑っていた。
早速、彼はイザナギの構成員全員の情報を調べ上げる。どれだけの組織で、どれだけの力を持ち、そして何よりも“歴史を人間の手に取り戻すことができる”かどうかを。
その結果、彼は見つけた。
世界を変えうる力を持つだろう二人を。
その名は、紫電と雷電。
この二人の力を使えば、あるいは。
この世界を“終わらせる”ことができる、と半ばタキリは確信していた。
圧倒的な暴力はすべてを変える力を持つ。力に執着した彼がたどり着いた答えだからこそ、彼はそれを信じた。
こんばんは、星見です。
夜は涼しくなりましたね。
昼は働ているので、冷房くんは休日以外は仕事をしなくて済んでいます。
さて、今月の三連休は広島旅行に行ってきたいと思います。
実に9年ぶりの広島です。
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……




