第1話:勇者、異世界に来る
遅れてしまい申し訳ありません。
「ふぁー眠い… 顔洗ってごみ出してこよう」
顔を洗って眠い目をこすりながらゴミ箱のごみをゴミ袋にまとめてごみを出しに行こうとドアを開ける。
「はーーーーーーーー!?」
「(玄関のドアを開けたら鎧を着た人が倒れてるんですけど!?)」
「どうしたらいいのこれ!?」
とりあえずごみだけ出して男の人を家の中に入れようと体を引っ張る。
「この人重すぎんだろーーー」
「力の非力な陰キャオタクにこんな事させてんじゃねーよ!!!」
「でもどうしよう?このままここに置いておくわけにもいかないし、
とりあえず隣の人に手伝ってもらおうかな?」
そう思い隣の部屋のインターホンを鳴らす。
「すみませーーーん」
***
そのインターホンの音で俺は起きた。
「誰だ!? こんな朝っぱらから…
もしかして俺の家がばれて痛いファンが凸してきたとか!?」
ピーンポーン
「すみませーーーん」
「それだったらめんどくせーな」
ピーンポーン
「すみませーーーん」
「はい!?なんなんですか朝っぱら何回もインターホン押して!?」
「あっ!? すみません。や、その自分もてんぱっちゃって」
「はい? ほんとに凸ならかんべんなんすけど」
「凸?何のことかわからないんですけど、こっちもわけのわからない状況になってるんです!
鎧を着た勇者みたいな人が目の前で倒れてるんです!」
「(なんだそのいかにも異世界転生しましたみたいな状況は?
開けさせるための口実に決まってるじゃん!絶対凸やん!
でもそれが本当だったらおもろいなー)」
そう思いチェーンをかけながらドアを開けると困り果ててるメガネ女子と転がっている勇者がいた。
***
「なんすかこれ。どういう状況なんです?」
「知らないですよ!私だってドア開けたらこうなってて困ってるんですから。」
「ただどうにかしないとと思って家に上げるために協力を求めてるんです!」
「なるほど。確かに警察に届けるのも説明がめんどいっすからね~」
「なので家に上げて鎧とかをぬがせようかと。なので手伝ってください。」
「了解っす。じゃあ持ちますよ。」
「せーの!よいしょ!」
とりあえず女の家に勇者を運び鎧を脱がせようとしたその時
「クローリス!!!」
そういいながら勇者が目を覚ました。
「えっえっ なになになになになに!?」
「クローリスよどこだ!」
「なんなのこいつ~」
勇者はきょろきょろしながら騒いでいた。
「おいあんた一回落ち着け。」
そういい勇者を押さえつける
「クローリスはどこだ!お前らはクローリスの手下か!」
「落ち着けって言ってんだろ!」
そういうと勇者はぽかんとした表情で止まった。
「落ち着いたか。」
「ああ。すまぬ。取り乱したしまった。」
「よかった。じゃあおちついて聞いてくれない?」
「ああ」
「まず聞かせてくれ。あんたは何なんだ。」
「俺は、わからない。覚えているのは勇者であること。名がメシアースなこと。
後は一回目目が覚めたら月の下で寝ていたぐらいだな。」
「じゃあ俺らの家の前で倒れてたのは?」
「あぁあれは宿敵クローリスの声がしたのでそこへ行こうとしたら
腹が減ったのとけがの影響で倒れてしまった。」
「クローリスって…」
ぐ~~~~~
勇者のおなかが大きな音を立ててなった。
「あぁおなか減ったんだね」
「とりあえず鎧脱いでコンビニいこっか」
「すまぬ。コンビニは分からんが腹は減った」
なかなかVtuberになれてません。
もう少々お待ちください。