異世界転生したら、ちんちんが麻雀牌になっていた件
中はちんちんみたい、というパワーワードのみで深夜テンションで書き始める短編小説
「ここは…どこだ」
俺は森の中で目を覚ました。
深い緑色をした木々の中で目を覚ました俺は、記憶をたどる。
「確か、ワールドカップのハーフタイムの間にコーラを買いにコンビニに行って…」
「そうだ、その時、トラックに轢かれたんだ。」
俺は深夜にワールドカップを見ていて、奇跡的に先制したことに浮かれてコーラやポテチを食べてたら、なくなってしまった。
だから、ダッシュでコンビニに向かっていって、その途中に確認もせず横断歩道を渡ったら。トラックが突っ込んできて…
「俺、死んだよな…」
トラックに轢かれた衝撃、コンクリートに叩きつけられた感触、視界を赤く染める血
「どうなってんだ」
そう思って、立ち上がって体を確認する。
「いつも通りだな。特になんてこともない。」
トラックに轢かれたが頭から血が出てもおらず、服も破けていない。
ただ、コンビニに急いで出たからジャージだし、スマホしか持っていない。
「スマホは…つながらないな。」
充電はしてあるが、電話もネットも使えない。
「んー、とりあえず、移動するか。」
そう思い立ち上がって周りを見渡す。
「参ったな、方向もわからない…」
そう思っていると、
「グオオオオオオオオオオオオオオ」
後方から大きな獣の雄叫びが聞こえた。
焦った俺は振り返ると、10メートル先に大きな熊のような生物が見えた。
「やばい!」
とっさに隠れようとしたが、熊は俺を見つけておりこちらに四足歩行で直進してくる。
俺は急いで熊から距離を取ろうとするが、熊のほうが圧倒的に早くすぐに追いつかれた。
熊は俺にそのまま体当たりをしてきて、俺はその衝撃で前方に転がりながら倒れ込む。
すると、熊は2足で立ち上がり、俺を見下ろす。このまま、俺を捕食するのだろう。
「なんだよ、全然意味がわからないまま俺は死ぬのか。」
そうつぶやいたが、熊はそのままそのまま手を持ち上げ、俺に振り下ろそうとする。
死を覚悟した俺は恐怖で目を閉じた。
しかし、その瞬間はやってこなかった。
「大丈夫か!」
そう声をかけられると、目の前に熊に負けないほどの大きな緑色の人間のような生物がいた。
その緑の人間は、2メートル以上の体躯で、熊に対して丸太のような大きな木、棍棒?を持ち、熊の振り下ろそうとしていた手を防いでいた。
「少し離れていろ!」というと、俺は這うように逃げながら後ろの対決を見ていた。
緑の人間は熊に棍棒を振り、熊の攻撃を防ぎながら攻め立てていた。
少しすると、熊は正気がないことを悟ったのか森の方へ逃げていった。
「大丈夫か、怪我はないか?」
緑の人間は俺に声をかけてきた。
「だ、大丈夫だ。助けてくれてありがとう。」
「森の中で人間種が一人で入るのは危険だぞ。」
「人間種?」
「ん?お前は人間種ではないのか?」
聞き慣れないワードがあり質問していると、どうやらここは日本、正確には地球ではないようだ。
この世界には、俺がテレビや小説で知るようなファンタジーの世界で、人間種という人間に近いものや、エルフ、ドワーフなどもいるそうだ。
そして、目の前にいる人物はオーク種という、モンスターとしてよく登場する緑色の人形をした筋肉ムキムキの生物だ。
話を聞くと、人間種とオークは共に人形であり、交流も普通にしている。
違いといえば、体格の差と筋力くらいなものであるとのこと。
「お前は、この星の人間ではないのか?」
「どうやらそのようだ」
「んー、そういう話もたまに聞くが村に戻って文献を探そう」
「過去にも地球からきた人間がいたのか!?」
「わからんが、他の世界からきた、というものがいたという記録があったはずだ。」
そう言われた俺は少し安堵しながら、オークと村に向かった。
「俺の名前は、大元 中。君の名前は?」
「わたしの名前は、ハクだ。」
「ハク、よろしくな」
(私って言っているから女だったのか。)
(確かにこうしてみると胸も大きく、女性的な体つきをしているな。)
(そして、胸や下半身を薄手の布でかくしているだけだ。)
先程まで命の危険にされられていたためか、生存本能でオークの女ということで
不本意ながら俺は性的な興奮を覚えてしまった。
すると、下半身が固くなるのを感じた。
いや、それは、男性器が固くなる、というより、硬くなっているのだ。
「ハク、ちょっとごめん。トイレ」
「わかった。そんなに離れるなよ。危ないからな。」
そう言って俺は木陰に入りズボンの中を除いた。
「俺のちんちんが麻雀牌になっているのだが」
ちんちんが麻雀牌である伏線を一切回収しないギャグ短編でした。