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1 ヒロイン脱走劇の始まり

「軽く読める」を目標に書いたお話です!

サクサク進めるようにラノベっぽさや薄くコメディー要素も入れてますので、読んでいただけると嬉しいです!

「右よし! 左よし! 前後よし! ってことは……やったわ!! これからは楽に生きれそうだわ!」

「でも油断大敵だし、この国を出るまでは我慢っと……」


私ソフィア・ユーテリスは、現在侯爵家から抜け出し隣国に向かっております。何故か、ですって?

そんなの……――





乙女ゲームの世界が嫌だからに決まってんだろ!!





――……っと失礼しました。気持ちが昂ると、つい前世での口調が出てしまって……はしたなかったですわね。これでも貴族っぽくなれるように努力はしたのですが……。


そうでした、説明をしないといけませんね。

ある日、私は前世の記憶を思い出し、この世界は貴族のご令嬢目線で楽しめる乙女ゲーム「キュンキュンラブ学園〜ときめくちょっぴり大人な恋しちゃおう?>* ))))><」で、私はそのヒロインであると気付きました。


名前がだいぶ気持ちわ……っと失礼。貴族たるもの、オブラートに包むべきですよね。

このゲームは名前がユニークで、とても面白く興味深い作品なのですわ!


「…………」


……はぁ。で、まあそのことに気づいたのは学園入学前日でしたので、手遅れだったわけですが……。


そして、いざ入学すると、攻略対象者や悪役の方々がそれはそれは絡んできまして。ウザいからといくらイレギュラーな行動をとっても、修正されてしまうのです。


だから、最初の1年はなんとか耐えたのですけれど……この物語は第3学年まで続きますので、さすがにあと2年間耐える気にはなれずに脱走してきました。


そこで、国内だと見つかってしまいそうですし、せっかくなので前から気になっていた隣国に行くことにしたのです!


そうなると当然稼がないと生きていけませんので、私は冒険者兼魔術師として働こうと決意しましたの!

まず冒険者として暮らしてある程度のお金が貯まりましたら、自分の家兼店を持ち、そこで魔術師として護衛などの依頼を受けながら生活をするという予定です!


地球にはない職業ですので、私とても気合が入っておりますの!

ああ、ですが、この口調はやめた方がいいですよね。平民になるのに、令嬢の言葉遣いでは貴族出身を疑われてしまいますわ。ええ、もっと前世の口調に寄せましょうか。



「……ふふっ! よし、頑張ろー!!」





◇◇◇◇◇◇



侯爵邸を抜け出してから1ヶ月が経ちました。

今は自分の店を構えて、無事に魔術師として働いています!


……王都に到着後。

冒険者登録をしてすぐにランクを上げたいと申し出て、私は試験を受けさせてもらった。そうしたら試験官をオーバーキルしてしまい、EランクからAランクに上がったはいいものの、冒険者のおじ様方からは何故か恐れられるようになってしまった。


それから半月ほどで最高ランクのSランクに上がり、史上最短でSランクになった冒険者として有名になることが出来た。……これには意外と簡単で驚きましたわ! ――なお、それはソフィアが出身国エリード王国で指5本に入る凄腕魔術師だからなのだが、本人は気が付いていない――。


結果、ギルドからそう離れていない所に自宅の1階に店を構えて、そこそこ忙しいけれど平和に生活しています。



「こんにちは!こちらの席へどうぞ」


カランコロンとドアのベルの音が鳴り、私はお客様を振り返る。そこには2人の青年が立っていた。


1人は茶髪にディープブルーの瞳で、もう1人はネイビーブルーの髪にやはり同じ色の瞳を持っている。それから私はその顔を見て、衝撃を覚えた。





……私はこの2人を知っている。

読んでいただきありがとうございます!

他にも連載作品を書いてますので、気が向いたらそちらも是非!




以下他連載作品


転移した完全無欠男装騎士は推しが弱点です!

悪役令嬢は攻略対象のヤンデレ騎士と結ばれる

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