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第一話 「貴様を追放するのじゃ!!!」

数々の屍を超えて初めて世に出す作品となります

ストックもほとんどない上に初作品のため筆の進みが作者にも解らぬためブクマとかアプリなどのインポート機能などでゆっくり更新に備えていただければ幸いです



ここはよくあるナ―ロッパファンタジー世界のその後の時代

魔法も信仰とは離れた技術として根付き貴族廃れて産業革命真っ只中なそんな時代にとある商家の大旦那は自身の屋敷にある庭先に転がる一匹の獣を眺めていた


「獲物を狙う姿なら狩猟で見たことは有るが行き倒れているフォックスなど初めて見るな」


屋敷にある小さな庭園にある緩やかな傾斜の芝生をコロンコロンと()()()生き物の顔を見ればまごうことなきノースフォックス…北狐


「それにフォックスにしてはやや短足か?それに丸っこい…珍しい種類か?」


狐といえばシュッとした印象だが目の前の狐はコギーのように短足丸めな印象を受ける…デフォルメ調なシルエットであった


「ふむ…」


男は目の前に転がり落ちてきた珍妙な行き倒れ狐を自身の屋敷に運ぶことにした



はてさてそんな行き倒れか?食い倒れか?オカシナ気絶悶絶丸きつね

なぜにそんなことになったのかは奇妙キテレツ摩訶不思議


所詮これはなろぅあるある追放物のかなしき(サガ)成か


何の意味も仕掛けもない只のお遊び、舞台装置として決まってしまった行き倒れ


起承転結その始まりは、この男が狐を見つける少し前にとある社にて追放ざまぁが行われたことに起因するのであった




――神霊の瞬きする間程度の少し前の出来事――



「神と言えど現代はジョーホーセン?の時代じゃの!とは言え千里眼を使うのも難儀じゃ…だが!文明の利器を使えば妖力神力消費0でこの世の全てにアクセスができるのじゃ!!つまりぱそこんを使えば他の神の追随を許さぬも道理じゃ…ふふふ…これも今の世を生き抜くための秘策じゃの」


とある狐を祀るマイナー神社、そこで一人の神がぶんめーのりき(Vista末期のPCのOSをWIN7にして売り出されていた地雷PC)をカチカチと操っていた


「世界への情報開示はやはり人間のちからではこの程度の速度しか出ぬか…むっ?これは、ツイホウザマー…じゃと?これをやれば人気大爆発とな?なんと!!!」


ネット小説のとりあえず付けとけば信者ができる的なお話を何を曲解したのか本当の信者獲得のテクニックだと勘違いをする神様


「能力があるがそうは見えない者をツイホウするのがせおりぃ?なるほどの?よくわからんが…いっけんぽよぽよしてるけど料理や家事がうまいフテンをハケンさせれば良いってことじゃの!!最近呼んだニュースでもハケンキリとか言うものがあったしの」


神のスケールで言えば10年も最近だ


「ものは試しじゃ!!!我が第一の子分であるフテンをツイホウしてみるのじゃ」!!!




――――――――――――




(こんぶがいいですかねー?いりこがいいでるかねー?)



穏やかポカポカお昼寝日和なその境内の庭先にサッササッサと箒の音をたてながら夕餉の支度を考えている一匹の妖狐の姿があった


「ツイホウじゃ!ツイホウなのじゃ!!!」


最近信仰が廃れて信心浅く支持低迷に悩んで引きこもっていた狐の神様、お社様がご乱心なされていた


「はぁ…?追放でございますか?サテンさま」


大声を上げながら駆け寄ってくるケモミミ巫女服の狐っ娘に割烹姿のふんわりまん丸お世話係のサテン狐は頭をコテンと倒して疑問を表した


「そうよフテンや…貴様をツイホウするのじゃ!!!」

「そんな!いきなりあんまりなっ!!一体なぜにその様に!!!」


お社様にお仕えして早幾百幾千の年月が経っただろうか、追放される故もいわれもないフテン狐にとっては青天の霹靂だった


「いいやフテンや、今どきはの?ツイホウザマー?なるもので多大な人気を得れるらしいのじゃ…つまりは信者獲得じゃの!これも社の為、我の為…優秀な者をわざわざ送り出す酔狂を起こさねばツイホウにならぬらしいのだ…すまぬが逝ってはくれぬか?」

「まったくもって意味がわかりませぬ!!サテンさまお考え直しを!!!」

「ならん!貴様の言うことなど聞かぬ!!えぇと…汝、装備一切を持ち出すこと許さぬ!!四の五の言わず立ち去らんかい!!!」

「ひやぁあああ」


あい悲しきかなフテン狐のお声や知らず、立ち去るも何も一方的な言霊を使いお社様は追放ざまぁ?を強行するのであった


「なぁコマよ」

「何だヨマよ」

「あれはギャグでやっておるのか?」

「寸劇茶番、そんなところであろう」


言霊によりどこか遠くに飛んでいくフテン狐を眺める社の守狐二人はお互いにいつものあほぅな茶番劇だとため息を交わし合う


「言霊を使ったあの吹き飛び様では、歩いて帰れるものでもあるまいぞコマよ」

「ならばフテン殿のお力あっても夕餉までに帰ってこれるか怪しいものだなヨマよ」


「それに追放とは詰まる所は破門であろう?割りと難儀な事ではないかな」

「つまりはお社様の阿呆ぅのせいでしばらくは自力のみで過ごさねばならぬのか…フテン殿も大変であるな」


「ううむ」

「どうしたヨマよ?難しい顔をして」

「それはだなコマよ、ほんのり甘いおつゆのおうどんを食したいと頼んでおったのだ…今晩作ってくれるとフテン殿は言うておったのだ…いやはや無念で仕方がない」

「あぁ…それは美味しそうだったな…うむ食べれないのはかなしきことよ」


二匹の守狐は今晩は腹を空かす羽目になったと嘆いた


へっぽこ勇者が指差し宣言するだけで人が辺境に人が飛んでいくならマジな力を持つ存在が指差し宣言されれば異世界まで吹き飛ぶのは当たり前ですよね?


ざまぁ要素?知らんな

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