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〇月〇日  作者: by sky kt
ある少年の日常その3
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7月20日

7月20日 


結局あれから玄大と大河内さんは何も進展なく、遂にテスト当日を迎えてしまった。


まあ、振られておしまいよりかは良いとおもうけど。


テストが終わった後なら思う存分に色々できるかもしれないしな。


テストを無事に乗り越えたらの話だが。


さて、今日戦ってきた相手(テスト)は現代文と日本史と保健体育の三教科だった。


手応えとして、まず日本史は問題ない自信がある。


一応、日本史だけはおじさんが歴史好きだったから、よく雑談としてちょこちょこ俺や妹に話してくれていた。


その知識のおかげで授業も内容も理解しながら聞けていたので頭の中に残り、日本史は高得点取れる自信がある。


ちなみに残りの二教科は得意の一夜漬けで今日を迎えたが、どちらも赤点ぎりぎりのラインは確保できたと思うからもばっちりだぜ!


けど、問題は明日の数学と英語のライティングだ。


そして、難関は、明後日の英文と生物。


その後は絶望の月曜日の古典と家庭科。


最後のラスボスは火曜日の倫理と音楽。


──どうしよう、全部やばい。


玄大の恋に構っている場合じゃなかったぜ...


そのため、今日のテストが終わった後は玄大と共に東先生に泣きついた。


泣きつき効果が功を成して東先生は俺達のテスト勉強に付き合ってくれて、放課後はクラスでひたすら東先生監修の元、俺と玄大は明日のテスト内容を無理やり頭に入れ続けた。


問題を間違える度に東から辛口が飛んでくるのは少々堪えたが、教えてもらっている手前何も言えない。


結局、その日は下校時刻になるまでぶっ続けでテスト勉強をした。


頭をかなり使ったせいか、今日は晩御飯のご飯を三杯もおかわりしちゃったぜ。


おじさんの料理だったら五杯はいけたかも。


後、最近メンタル絶不調の姉さんが晩飯の席にいないってのもあるかもな。


だが、ばくばく食ってた俺を双子の妹がすげー蔑んだ視線を送ってきたが、妹にはどう思われようが構わん。


てか、お前もデザート食うときは似たようなもんだからな。


もちろん、こんなこと口にしてしまえば後が恐いから心の中に留めておく。


優しい優しい兄ちゃんの心遣いよ。


だから、お前の友達には優しい兄ちゃんであるアピールしといてくれよ。


──こう考えると、俺も玄大を応援していられる立場じゃないかも・・・


はあ、テスト勉強で鬱になってるからか、全然気持ちが乗らない。


早くテストなんて終わってほしい。


けれど、明日は来ないでほしい。


毎回テストの時にこんな感じになると思うとさらに気持ちが下がっていく。


全く、明日がだるい。


いや、テストがだるい。


いやいや、勉強がだるいよ。



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