7月7日
7月7日
朝早く、金治さんのかみさんに起こしてもらった。
ほんと、金治さんのかみさんは人が良くできた方だ。
和馬のかみさんと同じ匂いがするぜ。
だから、怒ると怖えんだろうな……
という失礼なことを微塵も考えなかった俺は、旧友と共に急ぎこの村を出た。
何故か旧友が早く村から出るよう催促してきたのだ。
昨日まではここの住民になるといっていたのにおかしな奴だ。
さては酔いが醒めたな?
旧友に急かされながら、いざ村から出発しようとした時だった。
金治さんの娘さんが俺たちを村の出口前のバス停所まで来てくれた。
そして最後まで俺たちを見送ってくれた。
意外なことに大きく手を振りながら大声で別れを言ってくれた。
若い子は元気があって羨ましいよ。
若くない俺は、昨日のお酒と疲れがまだまだ残っていたので、バスの中再び眠りこけてしまった。
自分が思っていた以上に疲れがあったらしく、終点に到着するまでずっと眠ってしまっていた。
それからいくつもの公共機関を利用して旧友の住んでいる町まで着き、そこで旧友とはお別れとなった。
波乱万丈な三日間だったが、とても良い人生経験だった。
次の地方巡りは旧友が有給が終わってしまうために今度は一人での旅だ。
次こそは思いっきり羽を伸ばそうか。
そういえば、今日は七夕だな。
また、双子の妹がどこから持ってきたよくわからん笹にお願いでも書いているのだろうか。
今年はどんなしょーもない願いなんだか。
気になるからちょっとメールでもして聞いてみようかな?
後、昨日返信を返すの忘れたせいかあのじゃじゃ馬娘(長女)から何十件のメールと着信が来ていてびっくりした。
怖いわ!なんだこいつは?嫌がらせか?
姑顔負けのしつこさをどうにかして抑えさせて、これから毎日30以上の連絡と自分専用のお土産の要望でなんとか事を収めた。
本当に大きくなっても大変な奴だ。
休みのときくらいはあいつのお守りは忘れたいもんだ。
……最後に余談だが、昨日寝てたら涎がかなりでてしまい、口がべとべとになってしまった。
小さい頃の悪い癖で、治したはずだったのだが、なんか悔しい。
区切ります。