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〇月〇日  作者: by sky kt
ある使用人の日常その3
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7月29日

7月29日 


今日は木野須家の子供達が通っている学校の終業式らしい。


だから今度は子供達が明日から8月いっぱいまで夏休みを満喫できることになる。


…いいなあ。


俺も休み欲しいよ………


──と、冗談は置いといて今日は朝から家政夫としてしっかり業務に取り掛かり朝食の準備、洗濯掃除、買い出し、和馬の仕事の事務処理等々一通りに終わらせていく。


その最中、ちょうど昼頃に子供たちが帰宅してきた。


あらかじめ早く帰ってくると聞いていたおかげで、昼飯を作る時間を確保していたから三人に何を食べたいか聞いてみた。


弟は何でもいいよと作る側からしたら一番迷惑な答えがあった。


何でもいいなら昼からTKG御馳走してやろうか?


妹はカツ丼が食べたいとご希望のこと。


うーんチョイスが渋いな…


最後に長女はパスタがいいと答える。


意見を聞き出した俺はその中からパスタを作ることに決めて提案者のお姉ちゃんと一緒にパスタを作った。


まさか一緒に作る日が来るなんてな…


また妹には折角食べたいのを聞いておいて悪いのだが、カツ丼を作ってあげるのに素材が足りず、作るには買い出しに行かなきゃいけなかったのでパスタに折れてもらうことになった。


妹は特に反抗することはなかったが、ふくれっ面になり機嫌を悪くする。


うーん、こんなことなら先に買い出しに行けばよかったな。


そしてお姉ちゃんよ、あからさまに勝ち誇った顔するのははしたないと思うぞ。


ご飯を食べ終わった三人はそれぞれ自分たちの用事のため家を出て行った。


俺も少し時間をおき買い出しに行った。


もちろん次は妹のご要望を叶えるためかつ丼の素材も買っておく。


帰ってからは続きの掃除と干した洗濯ものをもどしつつ和馬の事務作業をちょこちょこと作業し続けた。


また、ちょくちょくと金治の娘さんからメールが来て、それを送り返したりしているうちに、時刻は夕方に差し掛かっていた。


だから今度は夕飯の準備に取り掛かる。


携帯には誰も外で食べるという連絡がなかったためしっかりと人数分の料理に始める。


調理中に木野須家が続々と帰宅してきて、最初に帰ってきた鈴子さんはなんと夕飯の準備に参戦してくれた。


お仕事の後だというのに本当にありがとうございます。


流石和馬のカミさんだ。


長女も帰ってきて俺とお母さんの様子を見かけて手伝うと言ってきた。


けどあまりキッチンに人がいすぎても仕方ないし、昼に手伝ってもらったので夕飯は遠慮してもらった。


納得してなさそうな顔だったが、『美味いの作ってやるから待っとけ』と伝えると意外にもすんなり言うことを聞いてくれた。


まじで変わったなこの子。


俺は鈴子さんのおかげで今夜のメインにより力を入れることができた。


そう、みんな大好きな………カツ丼を!


昼に双子妹の要望を叶えることができなかったので、挽回としてカツ丼を作ってみた。


いざ食卓に出すと皆の歓声が………妹以外起きはしなかったが、美味しそうに食べてくれた。


特に妹が美味しそうに食べてる姿は作った此方としても嬉しいもんだった。


いやぁ、とんかつから作ってあげたかいがあったあった。


鈴子さんもみそ汁とサラダを作ってくれてそちらも美味しくいただいた。


後片付けには姉妹二人が手伝ってくれたおかげでいつも以上に早く終わったていうか、キッチンから追い出されてしまった。


お姉ちゃんの方もそうだが妹の方も手伝うなんてな…良い姉妹だ。


まあ、明日から彼女らは夏休みだからこき使えそうな時にこき使ってやろう。


ご愛読ありがとうございました。誤字脱字、文脈のおかしな点がありましたらご指摘お願いします。


それと、もしよかったら章の分け方についてですが、今まで通りか各視点ごとに一纏めの方がわかりやすいか意見を頂けたら幸いです。

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