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〇月〇日  作者: by sky kt
ある少年の日常その2
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7月11日

7月11日


月曜日という一週間の中でも最も嫌われている曜日の日に、心躍るような面白ネタを聞くことができた。


玄大げんだいのやつが今更ながら好きな人ができたと報告してきたのだ。


正直唐突のことであったためかなり驚いた。


それもよりによって4組の大河内おおこうちさんに恋をしてしまったようだ。


まあ随分ベタだなというか、ハードルが高すぎというか、もう結果が見えちゃってるなあというか。


我が学年唯一の高嶺の花を好きになるとかどこのお決まり展開ですか?って感じだよ。


てか、二人に接点なんてあったっけ?


それでも玄大げんだいのやつ、かなり本気のようだったからしっかり応援&手助けをしようと思う。


ぶっちゃけそっちの方が面白そうであるし。


そんなこんなで俺、玄大げんだいあずまのいつものメンツで、玄大げんだい告白大作戦(俺命名)が始動した。


初日は情報取集に徹底し、三人それぞれできる限りのことを調べることになり、速攻で解散になった。


てか、最初なんてそれしかやることないしね。


それで俺はとりあえず双子妹が無駄に大河内さんと友達だったので、いろいろなことを聞き出してみた。


妹も恋盛りの女子高生だ、進んで話に乗ってくるだろう。


盛り上がったらあいつの恋バナとかも聞けそうだし。


―と楽しい時間が訪れると期待した時期が俺にもありました。


いざ聞き出そうとしたらあの野郎、散々なことを言ってきた。


ほんと今にもメンタルがブレイクしそうだよ…


とにかく、妹の態度と言葉はひどかった。


本当に三つ四つ余計なひと言が多いわ!


ただちょっと大河内さんのこと聞いただけで、あそこまで罵倒されるなんて。


俺の姉妹はどうして揃いもそろって性格に難があるんだろう。


どちらも顔は身内贔屓を除いてもかなり整っているのに、性格が悪すぎる。


どっちも腹黒すぎるわ。


姉貴だけじゃなく、妹も相当厚い仮面でも付けてんのか?


姉貴も妹もそんな性格だと男が逃げるぞ。


見てくれが通じるのも若いうちだけだぞ!


お兄ちゃん甥っ子姪っ子可愛がってみたいぞ!


―そんな性格悪妹の口撃を食らい続けながらなんとか大河内さんについての情報を聞き出すことができた。


だから明日、玄大たちにしっかり伝えなければ。


明日から飽きない日々が続きそうだ。


夜になると昨日迷惑メールに設定したおかげか、今日は例のメールが送られてくることがなかった。


更には誰からもメールが送られてくることがなかった。


迷惑メールが来なくなったのは嬉しいんだけど、誰からも来ないっていうのはなんか寂しい。

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