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〇月〇日  作者: by sky kt
ある村娘の日常その2
35/68

7月17日

7月17日 


今日が日曜日ということもあり、友達に誘われて二人で一緒にショッピングに出掛けた。


残念ながら現在ぼくが滞在している町には大きいショッピングモールは存在せず、近くても電車で1時間以上離れた所にしかない。


そのためぼく達は、1時間以上かけて目的地を目指し電車に乗り込んだ。


ちなみに一緒に出掛けることになった友達はぼくに最初に声をかけてくれた子だ。


第一印象からしてとても人懐っこそうだなあと思っていて、その予想は案の定当たっていた。


1ヶ月ぶりのぼくの登校日であった火曜日に、当日からぼくに積極的に話しかけてくれて、その日彼女含めた3人と一緒に下校もすることもできた。


それから今週はこの子と話すことが一番多かった。


何より一緒に話していてとても楽しく、村の友達を除けば彼女と一番仲良くなった思う。


だから彼女との電車も、気付けば1時間という長い時間があっという間に過ぎ去ってしまった。


目的地に着くと時間はお昼近くだったため、ぼく達はショッピングをする前にお昼を食べることにした。


ぼく達はレストラン街にあったおしゃれなイタリアンレストランに入り、ぼくはペペロンチーノ、友達はピザを注文する。


まだピーク時じゃなかったため、料理は10分程度で運ばれ、少し早めのお昼を取り始める。


普通においしいというありきたりな常套句じょうとうくをお互い言い合い、それから黙々と食事を進めるぼくら。


そんな食事に飽きたのか、彼女が先日のことを話題に話してきた。


正直ぼく自身あまり乗り気になる話じゃなかったので、彼女の言葉を軽く流しながらパスタを口に入れる作業に専念する。


だから、突然彼女がぼくに好きな人がいると指摘した時は思わずむせそうになってしまった。


あからさまなぼくの反応に自分の予想が的中したのが嬉しかったのか、おもちゃに好奇心を抱く子犬のような勢いで、ぼくの好きな人は誰かと問いただしてきた。


言うのが恥ずかしかったので内緒だと粘ってみたものの、彼女の根気に負けてしまい、白状することに。


けど、彼女なら信頼できる、そう心の中で信じたからこそぼくは打ち明ける。


流石に延祭えんさいのことは人に話すわけにはいかないので、ぼくの好きなあの方のことと、そうなった経緯を簡単に話した。


最初はやっぱり歳の差があったためか驚いていた彼女だったが、大まかでもぼくの言いたいことは伝わったようで、最後には納得して応援してくれると笑顔で告げてくれた。


嬉しくなったぼくは遂涙が零れそうになってしまう。


けど、ぼくは笑う、あの方が褒めてくれた笑顔で。


昼食後のショッピングはお互い欲しいものがあり過ぎて、取捨選択することで大変だったけど、凄い楽しい時間だった。


だから、たくさん遊び疲れたせいかぼくはベットに横になると目を閉じて夢の世界に行ってしまった。


あの方が現れてくれると想いながら。


また違う視点に変わります。


次は来週に投稿出来そうです。


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