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〇月〇日  作者: by sky kt
ある姉の日常その2
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7月10日

7月10日


今日は日曜日。


それは学校のない絶対的な休日だ。


そして多くの学生も日曜日は大好きだと思う。


学校がないからという単純な理由で。


私も例外なく日曜日が大好きだ。


一日中あの人と一緒に居れるのだから。


けど、今は違う。


折角の休日だというのに、全く休められていない。


私の心はどんどん擦切られていく。


あの人がいない日曜日は大嫌いだ。


こんなにも一日を長く感じさせるなんて!


……と、先週の私は考えていただろう。


しかし、今日は違う。


違うんだ!


そう、今日はあの人からとてもうれしい知らせがあった!


私へのお土産についてだ!


今は海がある場所に宿泊をしていてるらしく、海がある場所ならではのお土産を選んでくれた。


私のためだけに!


あの人が!


もちろん、弟たちのお土産も購入したらしいが、それはあくまで私たち姉弟共有のお土産だ。


けど、私だけあの人から特別にプレゼントを購入してくれた!


とても綺麗な貝殻のネックレスだと教えてくれた!


本当はサプライズでお土産が来るまで待っているのも、また乙なものだと思ったのだが、今回はまだ20日も会えないから先に教えてもらった。


我慢できなかったのだ。


わがままな婚約者でごめんね!


けど、結婚したらしっかり尽くしてあげるからね。


この幸せな気持ちは全然抑えられなそうだったので、家族みんなに私の過剰な幸せ成分を分けてあげた。


お父さんとお母さんは最初は呆れた表情だったが、私の昂揚感こうようかんに感化されたのか、笑顔で良かったねと言ってくれた。


双子兄妹はそれぞれ違う反応をしてきて、弟は何だか不快な雰囲気を醸し出していたので、軽く制裁をしてあげた。


全く、素直に羨ましがればいいのに、困った弟だ。


それに比べて愛しい妹は素直に羨ましそうにしていた。


直ぐに「良かったね!」と声をかけてくれて嬉しかった。


けど、表情こそ可愛くて愛らしい笑顔であったが、多分ちょっとだけ怒ってるだろうな。


何で分かったかというと、お姉ちゃんシンパシーのおかげかな。


ちょっと悪いことしちゃったかな?


私達3姉弟で唯一私だけが個別にもらったのだから、妹が内心怒ってしまうのも無理ないと思う。


けど、これは当然のことだから勘弁してね。


多くの人にこの気持ちを伝えてくなっちゃったから。


だから、少しでも妹に対して申し訳ないと思った気持ちと、私自身の気分がよかったのもあり、私は双子達のために、特に妹のために私特製のお菓子を作ってあげることにした。


妹は喜んでくれたかな?


弟は喜ばないと追加制裁だけど。


私のほんのちょっぴりの不安は杞憂に終わり、二人ともとても喜んでくれた。


今日はあの人がいなくなってから一番良い日だったのかな。


だけど、早く私の元へ帰ってきてほしいな。

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