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〇月〇日  作者: by sky kt
ある使用人の日常その2
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7月12日

7月12日 


目が覚めて時計を見てみると短針が2を指し、長針が3と4の間を指していた。


辺りが明るく、暑いと肌で感じると言うことはどうやら昼過ぎまでずっと寝ていたようだった。


木野須家で働いてから7時より遅く起きることは寝坊以外1度もなかったので、かなりショックだ。


...だから今日も寝坊扱いにしよう。


そういえば、俺が寝坊するといつもあの長女が叩き起こしに来てくれるな。


全くあのじゃじゃ馬はいつも俺を憂鬱にさせてくれる。


たまには双子情報曰く厚さ10cmの皮を被って学校での対応みたく俺にも接してみろってんだ。


家に誰かいないか見回ってみたが、どうやら家には俺だけのようだ。


親父は個人経営の職であり、仕事のため不在。


専業主婦であるお袋も何処かに出掛けていた。


まあ、近所のおばさんたちと茶でも飲みに行ってるに違いない。


暇な俺も何処かに出かけようとしてみるが、地元なだけに行く場所は限られてしまう。


流石に平日の日中にぶらつくのも抵抗があり、今日は家で適当に時間でも潰すことにした。


と思っていたが、折角だから家の家事でもやってあげようとした。


と思っていたが、(すで)にほとんどの家事がお袋の手によって終わってあり、干し物を家の中に入れるくらいしかやることがなかった。


やることないと本当に暇で逆に苦痛だな。


誰かにメールでもして暇を潰そうと思ったが皆仕事だわ…


なんでだろう、無性に何か仕事をしたくなってる。


こんなにも働きたいと思うなんて、病気かな?いや、社畜だな。


まあ。俺はかなり特別な職種だから社畜とは違うか。


てな感じで、今日は暇という試練を受け続けていた一日であった。


悔しいことに長女とのメールが今日一番の楽しみになっていた。


てか、今まで適当に返していたけど、よくよく文章見ると俺の事が心配なのかって思う内容ばかりだな。


書いてある言葉はきついが、どれもなんだかんだで俺の様子を心配してる内容が多いし。


俺に対してのツンデレだと思うとなんか可愛くもなってきたな!


だから調子に乗った俺はからかいの意図も含めたメールを送ってみた。


そしたら少しの間を置きとんでもない量の罵詈雑言の入ったメールが投下されてきた。


おいおい、典型的なツンデレかよこいつ。


ツンが9割、デレ1割りってとこかな?


ちょっとからかい過ぎたがなかなか面白い反応だ。


今日の些細なメールで長女への印象が上がったな。


これからはじゃじゃ馬娘ではなくツンデレ娘へとランクアップさせよう。


明日からは今日みたいにツンデレ娘のツンを爆発させない程度にからかってやるか。


良いツンデレメール期待してるぞ!

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