表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〇月〇日  作者: by sky kt
ある少年の日常
19/68

7月6日

7月6日


今日のエンカウントについて。


今日はとてもとても恐ろしい鬼とエンカウントしてしまいました。


それも強制イベントだったらしく、避けることはできませんでした。


さて、ここまで言えばもうお分かり頂けるだろう。


そう。


鬼(姉貴)がもの凄い形相で俺の部屋へやって来た。


それはもう唐突に強烈な勢いで。


フラグはおじさんから連絡が来ていないことだった。


ぶっちゃけ理不尽過ぎるフラグだろ、これ。


てか、おじさん毎日姉貴にメール送ってたのか。


せっかくの休暇中なのにお疲れさまだよ…


後、姉貴は俺におじさんのことを尋ねに来たと言っていたが、あれはどちらかというと尋問とかそっち系の類だろ。


こちらの様子などお構いなしの姉貴は、一方的に俺に問い詰め続けてきた。


鬼オーラに当てられた俺はしどろもどろになりながらも、姉貴の問いに何とか答えることができた。


死亡フラグ脱出です。


いや、まだ部屋から出ていないからイベントは継続中か。


帰ってもらうまでがイベントなんだよな。


とりあえず姉貴におじさんから連絡がないと答えると、姉貴はすぐ部屋を出ていき今度は父さんの部屋へ突撃しに行った。


意外と早く切り上げることに成功。


ただ、扉くらい静かに閉めてくれないかなあ…色々物音出しすぎだろ…今夜中だよ?


俺の姉貴は騒音〇BAの称号を手に入れた。


そんな姉貴の勢いに飲まれて咄嗟に連絡がないと答えたけど、本当は昨日の夜におじさんからメールがあったのだった。


しかし、例の美人さんの写メ付きだったので嘘のことを伝えた。


これが正解の行動のはずだと思う。


もし正直に言ったらメール見せろと言ってきて、美人さんを知られたらもっと厄介なことになると思ったわけだし。


家族全員に聞き終えたであろう姉貴はそのまま自分の部屋へ戻っていった。


やっと恐怖イベントが終わったか…


次来たら無く自信あるよ、本当に。


姉貴は無駄に心配し過ぎだけど、確かに俺も今日にメールを送ったが未だに返信が着ていなかったな。


別に気にすることでもないので何も考えなかったが、俺もちょっと心配になってきた。


まあ、姉貴程ぶっ壊れたりはしないが。


恋する乙女は大変だな。


今日は乙女というよりは鬼神に近かったが。


まあせっかくの旅行中だし、おじさんには俺たちの世話のこととか忘れてもらってほしいから、俺からは催促の連絡は入れないでおこう。


今日は携帯を見てないだけだろうと予想し、いつもの迷惑メールを削除して眠りにつくとしよう。


おやすみ!迷惑メール!もう送ってこないと嬉しいな!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ