九十七.虎牢関の戦い その五
(あっヤッベ!カッコつけたけどヤッベ!俺、死ぬかも!マジヤバイわ~~。)
始めは余裕をぶっこいていた呂布であったが、やはり3対1の戦いは厳しく、ジワリジワリと追い詰められていた。
張飛と関羽の武に加え、隙を見て剣を突いてくる劉備の戦いの汚さに翻弄されつつあった。
そして、張飛の矛が勢いを取り戻し、呂布の戟が乱れた時、呂布は赤兎馬を走らせ、テケテケテケ!っとその場から逃げ出した。
「待て~~呂布~~!」
劉備ら三兄弟は呂布の後を追いかけたが、追いつくはずがなかった。
なにせ、一日千里を走る赤兎馬である。
劉備たちが乗っている凡馬とは比べものにならない名馬である。
やがて、「ひーこら ひーこら ばひんばひん」と凡馬たちはバテてしまい、走るのを止めてしまった。
しかし、呂布は逃げ出し、逃げた先の虎牢関へと引きこもってしまったので、戦場の様子は激変した。
呂布の逃亡により連合軍の士気は大いに上がり、董卓軍の士気は大いに下がった。
この時を袁紹と曹操は逃すはずはなく、直ちに指揮を取り、董卓軍殲滅を開始した。
「殺せ殺せ奴らを殺せ~♪」
「逃げろ逃げろ皆逃げろ~♪」
董卓軍は虎牢関へと退いたが、その大半は関門にたどり着く前に討たれてしまった。
この日、両軍共に多数の死者を出して引き分けた。
世に伝えて、これを『虎牢関の戦い』という。




