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コミカル三国志(第一部)  作者: ダメ人間
第四章 暴君の宴
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七十五.知り合いに頼ろう

 曹操と陳宮は関所を抜け出して馬に乗り、東へ東へと歩を進めた。

 向かうは曹操の故郷『沛国はいこく譙県しょうけん(現在の安徽省あんきしょう亳州市はくしゅうし)』。

 曹操は故郷に帰り、諸国の英雄たちに『董卓討伐』の檄を飛ばして兵を集め、董卓を討とうと考えたのだ。

 その道中にて2人は会話をしていた。


「私の家は代々漢王朝に仕え、ろくを頂いていた。私の主君は漢王朝であり、暴政を振う董卓ではない。だから私は董卓を暗殺しようとしたのだ。逆賊董卓を討ち、先祖の恩に報いようとしたのだ。・・・結果はこの有様であったがな。」


「なるほど、なるほど。それが董卓を裏切った理由ですか。」


「ああ。・・・して陳宮殿。私を助けたということは、貴公も董卓に恨みを持っているのかな?」


「ええ。しかし、それは私怨ではなく万民のためです。私も打倒董卓を胸の内に秘めた者。打倒董卓の想いを同じくする曹操殿に協力しようと、あなたを助けたのです。」


「なるほど。感謝いたす。・・・しかし、本当によかったのですかな?私と共に来れば貴公も追われる立場となるが。」


「構いませんよ。共に兵を募り、打倒董卓を目指しましょう。」


「・・・誠感謝する。」


 曹操は頭を下げて同士である陳宮に礼を述べた。



 2人は昼夜を問わず馬を走らせ、成皐せいこうと言う地に着いた。


「ここは成皐か・・・ならば今夜は泊る場所があるぞ。」


「ほう。こんな辺地にお知り合いがいるのですかな?」


「ああ。私の知り合いでは無く、父の友人であるがな。呂伯奢りょはくしゃという人物で父と兄弟のような付き合いをしていた者だ。」


「なるほど。では今夜はその人物の家でお世話になると。」


「うむ。では陳宮殿よ。呂伯奢殿の屋敷に行くとしよう。」


 2人は馬を走らせ、呂伯奢の住む屋敷に向かった。

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