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コミカル三国志(第一部)  作者: ダメ人間
第十四章 背徳の臣下
336/421

三百三十六.勝ち誇らないこと

「呂布を討て!」


 袁術の命に、兵たちが討ってかかって行く。


「さぁ、今から剣で体を突きますから、安心して死んでくださいね~~!!」


「今日は死ぬにはいい天気!明日は死ぬには悪い天気!だから今日死ね!!」


「いつ死ぬの?今でしょ!!」


 罠にかかった狼を討ち取るなど容易なこと。


 袁術の旗本や部下のおびただしい人馬が呂布軍に向かい駆けて行く。

 加えて、袁術も山を下りて味方の背後につき、


「やっちまえ・・・そこだ!フックだ!チンだ!!」


 と、小気味に指揮を執り始めた。


「くそっ!この俗物め!貴様の首、今日ここで叩き切ってやる!!」


 呂布も負けじと奮闘するが、やはり多勢に無勢。

 多方面より攻められた呂布軍は窮地に陥った。


「ふはははは!呂布!これで貴様もお終いだ!!」


 勝利を確信し、調子に乗る袁術。

 しかし、これはいわゆる負けフラグというモノである。


『相手が勝ち誇ったとき、そいつはすでに敗北している。』


 袁術が高笑いを続けていると、突然、間道より彼の見知った二軍が現れ、中軍を側面より突かれた。


「あれは・・・韓暹かんせん楊奉ようほうの軍か!!」


 中軍を突いたのは、先頃、袁術に反旗を翻した韓暹と楊奉率いる二軍であった。


 彼らの出現により、袁術は呂布の首を獲り逃したばかりか、形勢を逆転された。


「袁術!逃ぐるなかれ!」


 呂布と裏切り者のために袁術軍は散々に追い回され、峠を越えて、高原を彷徨うはめとなったのであった。

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