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コミカル三国志(第一部)  作者: ダメ人間
第八章 狂狼の愛
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百六十九.例え話で諭すべき

 「もうラブコメは書きたくないんじゃー!」という作者の心の叫びを代弁してくれているかのように、またしてもファンプレイを発揮してくれる董卓様。


 董卓様の出現により、呂布は真っ青になった。

 前回同様、今回も貂蝉との許されざる抱擁(アンフォーギブン・エンブレイス)を見られてしまったのだ。

 2度目となるこの状況下で呂布の出来ることはただ一つであった。


「貂蝉!すまん!後日また会おう!さらばだー!!」


 そう言って呂布は抱きしめていた貂蝉を自分から離すと、急いで橋から離れて後宮内へと走って逃げだした。


「あっ!? こら!待てーーー!逃げるなーーー!恩知らずのアホ野郎がっ!!」


 董卓は巨漢を動かし呂布を追いかけたが、その巨体ゆえの遅鈍さのため、彼は呂布にピュー!っと逃げられてしまったのであった。



 その後、董卓は騒ぎを駆けつけた李儒によって政務室へと連れて行かれた。


「殺せー!呂布を殺せー!あやつの首をはねろ!そして、あのアホの首をわしの元に持って来い!これは命令じゃーーー!」


 不思議の国のアリスのハートの女王ばりのキレ具合を発揮する董卓。

 そんな董卓を李儒は懸命に諭す。


「太師・・・その怒りをもう一度静めて下さいませ。呂布に刃を向けることは、ご自分に刃を当てることに等しいことです。」


「ぬぬぬ・・・ぬぬぬ・・・ぬぬぬのぬ・・・・・・許せぬ!やっぱり奴を許すことなど出来ぬぞ!李儒よ!!」


 李儒は董卓を懸命に説得したが、彼は怒りを収めなかった。

 このままでは埒(らち)が明かないと判断した李儒は彼に対して、こう問いかけた。


「太師は絶纓(ぜつえい)の会(かい)という話をご存知でしょうか?」


「絶纓の会じゃと?聞いたことも見たことも食ったこともないぞ?」


「ほほう・・・ではでは話をさせて頂きます。この話を聞けば太師の気持ちも変わるに違いありませぬゆえ・・・。」


 李儒はそう言って軽く咳払いをした後、絶纓の会の話を始めたのであった。

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