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コミカル三国志(第一部)  作者: ダメ人間
第八章 狂狼の愛
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百五十七.準備運動はしっかりすること

「さてと・・・。」


 王允は門にて笑顔で董卓を見送ると、とあることの対応をするために気を引き締め直した。


(恐らく今夜の内に奴(・)が屋敷にやって来る・・・それまでにしっかりと準備しなくては。)


 王允はこれから屋敷にやって来るであろう猛獣に備えて準備運動を始めた。


 まずは屈伸運動。バキバキと膝を慣らしておくことで、敵接近時の足さばきをスムーズにする。

 次いでねじり運動。ミシミシと体をねじり、体を極限まで柔らかくしておくことで、上半身の動きを活発にする。

 そして指の運動。ギュッギュッと力を込めて指を曲げ、指の動きを滑らかにしておくことで、敵に対して手を出しやすくする。


 運動が終わると今度は深呼吸を始めた。一度ではなく二度。肺の奥底の空気を入れ替えた。


「スーハー・・・スーハー・・・ホアァァァァァ!!」


 独自の呼吸法により呼吸を整えた後、彼は仕上げに首の骨をコキコキッ!っと鳴らして体制を整えた。


(これで体の方は整った・・・後はセリフを考えるのみ。)


 王允は考えた。猛獣をなだめる必殺の言葉を。


(ウンウンウーン・・・ウウンッ!・・・ウウン・・ウ、ウン・・・ウンッ!ウウウン!!)


 王允が唸っていると、彼方より屋敷に向けて、とある気が発せられた。


 彼方より発せられる気。

 それはドス黒い暗黒の気。

 生けるモノ全てに『死』を連想させてしまうようなとてつもない狂気。


 気を感じた王允は地に吐瀉物をぶちまけそうになったが、彼は必死に堪え、門の内側にて仁王立ちして猛獣が来るのを待ち構えた。

 すると彼方より赤い体の馬に乗った怪物が、全力で馬を走らせ、王允の屋敷に向かい駆けてきた。


「王允ーーーーっ!貴様どういうつもりだーーーー!返答次第ではぶっ殺す!粉微塵にしてやる!!」


 屋敷に向かい駆けてきたのは、先日、王允と貂蝉の件で約束を交わした呂布であった。

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