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コミカル三国志(第一部)  作者: ダメ人間
第六章 謀略の荒野
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百十五.無能は人の上に立たないこと

 反董卓連合を結成した曹操がいなくなり、諸侯たちの結束は増々弱まっていた。


 焼野原となり、何の益もない洛陽。

 その日の食糧を手に入れるのも困難な状況下で、不平不満を述べる諸侯たち。

 略奪が日常茶飯事となり、民たちから「董卓政権の方がマシだった。」と言われる始末。

 そして、諸侯たちの間に生じる亀裂。


 『もはや洛陽に価値なし!』


 というのが諸侯たちの本音であった。


 その空気を察した袁紹は、諸侯たちを本陣の会議室へと呼び寄せ、今後についての検討を行っていた。

 そして・・・


「・・・連合軍解散するか?」


「「おう!早く、素早く、即行、即決、即断、今すぐにでも解散すべきです!!」」


「・・・わかった。解散しよう。」


 袁紹の簡潔な提案に、皆が賛同の意思を示した。



 『連合軍解散』。

 この決定は、公孫瓚を通じて劉備ら3兄弟にもすぐに伝えられた。


「玄徳よ。お前の予想通り連合軍は解散することになった。」


「やはり。・・・仕方ないと言えば仕方ないですね。・・・総大将がアレですもの。」


「うむ。連合軍解散までの流れは・・・大声では言えぬが、袁紹殿の無能さが原因であるのは間違いない。優柔不満で傲慢。こんな男が連合をまとめられるはずが無かったのだ。」


「ハハハ、結構キツイことをおっしゃりますね。・・・まぁ私もそう思っておりますので反論はしませんが。」


「曹操殿の推挙ということで反論しなかったが・・・あの男は無能だ。袁紹に後処理が出来るはずがない。このまま此処にいれば混乱が起きるのは必然であろう。」


「公孫瓚殿と同じ考えです。洛陽からさっさと引き揚げて、自宅で冷やした酒を飲みながらくつろぐのが最善です。」


「うむ。・・・時に玄徳よ。お前はこれからどうするのだ?もしよければ・・・私の元に来ないか?手厚くもてなすぞ。」


「ありがとうございます。でも私たち3人は片田舎での仕事がありますし・・・それに、自由気ままな生活が好きなのです。ですので今回は・・・。」


「あいわかった。では時節があったらまた会うとしよう。」


「はい。ではこれにて失礼いたします。」


 劉備は公孫瓚に深々と頭を下げて礼を言い、その他、世話になった連中にあいさつ回りをして洛陽を去ったのであった。

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