日常(3)
大学を卒業してから6年経つが、体重は7Kgほど増えた。
つまり、年に1kg以上のペースで太っているという事になる。
体の線はどんどん弛み、今ではカップの入ったタンクトップに
3枚1000円くらいの伸び伸びのショーツを穿いている。
もう前から見ても後ろから見ても完全にオバサンである。
美容院は半年に一度行けばいい方。最近白髪が出てきたので
自分でヘアカラーを買っては気が向いた時に染めている。
人生経験が乏しいせいか、顔つきは子供のように幼いのに
肌は年相応か実年齢よりも老けていて、悪い意味で年齢不詳な容貌をしている。
例えるのならば「オバサン子供」といった感じで、我ながら不気味に思う
「どうせ誰かに見せるもんじゃないし」という考えでいると
何もかもがいい加減になっていってしまうのだなと痛感している
普段の買い物はほとんどネットでしている。以前はきちんとした店で
買っていたが、ある時店員に言われた
「お客さん、うちの服とイメージと合わないですよね」という一言に
本気で傷ついたのと、子連れの親子を見ると憂鬱な気分になるからである。
ほんの数年前までは、うちの両親も結婚しなさい・お見合いしろなどと
言っていたが、今では全く何も言ってこなくなった。
恐らく匙を投げられたのだろう。申し訳ない限りである