これから(5)
これまでの経緯を母に説明した。
母は、この2人が私の友達だと思っていたらしく
何だかいろいろと勘違いをしていることが分かった。
私もこの時に、2人がお見舞いに来てくれていた事を知った。
私がこの2人のお店を開くはずだったビルから飛び降りたこと、
2人が私を助けてくれたこと、私のせいでお店が事故物件であるかのように
ネットに書かれてしまっていることなどを説明したところ、母の顔色が
みるみるうちに青くなって行った。
「申し訳ありません、この子がバカで、本当にバカなんです
香、あんた謝りなさい!!バカ!!一生かけて償いなさい!!このバカ!!」
母にぐいぐい頭を押され、4度もバカと言われる。
「あ、あああの・・申し訳ありませんでした、」
こんなに叱られたのは、小2の頃に家の窓ガラスを3枚割って以来である。
「お母様、提案があるんですよ」
門倉さんが、先ほど話した、「廃墟バー」の事を母に説明する。
「あんた、そこで働かせてもらいなさい!!
この子ね、あんな事があって清掃のバイトクビになったんですよ!!
もうね、本当にバカなんですけど、根は悪い子じゃないんです。
本当にね、真面目だけが取り柄なので、宜しくお願い致します!!」
母が洗いざらい何もかも喋る。私の頭をぐいぐいと押し、強引に私の頭を
下げさせる。それはもう、病院で5針縫ってもらった所が全部開きそうなほどの
勢いだった。




