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地図にない店  作者: lolite
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13/44

妹(5)

結衣が亡くなったという電話があったのは、それから数週間後だった。



連休中に風邪を引いて寝込んでいたところ、夜になって急に体調が悪化し、

翌朝には既に冷たくなっていたのだそうだ。しかも旦那さんは

風邪を引いた結衣を置いて友達と飲みに行き、朝帰りしていたと知った時は

愕然とした。


私はこれまで、結衣はしたたかな人間だと思っていた。旦那さんなんて手の平で

転がしてどこに行っても上手い事やっているに違いないと思っていた。

でも実際は全然そんな事なかった。私なんかよりずっといろんな事で苦しんで

悩んで傷ついていたんだろう。


結衣が私に向けて幸せアピールをしていたのは、自分自身を幸せだと

言い聞かせるためだったんだろう。でも本当は辛い事に気付いて

ほしかったんだと、私に対してSOSのサインを出し続けていたのだと

ようやく理解した。


もう少し話を聞いてあげたらよかった。優しくしてあげたらよかった

今更こんな事言ったところで何もかもが遅すぎた。


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