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ゆき の おはなし

作者: もろ

あ ゆき


だれか が つぶやいた


あ ゆき


まど の むこう を みて おもった


こなゆき


ここ は とうきょう


ゆき の けしき は めずらしい


しわす の ひ


しろくて まるくて ちいさくて かるくて やわらかで


つめたくて やさしくて あたたかで ひとりで


せつなくて よわくて はかなくて さみしくて


かわいい ゆき が ふってきた


わたし の まち へ


わたし は ゆき が すき


かわいい から すき


それ が おちていく の を みる


まるで そら を おどっている よう


たのしげ


ふふっ と わらった


そら が しろい の


ゆき の ふる ひ は


それから まぶしい の


ゆき の ふる ひ は


ふしぎ


その たくさん の うち の ある ひとつぶ


それ だけ を みつめる と


ゆっくり おちていく よう に みえる


なぜ だろう


わからない けど


すてき


これ は つもりそう ねー


だれか が いった


いつか すべて を まっしろ に


おおいつくして しまいそう に


おそろしい


そんな ゆき を


わたし は だいすき



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