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  作者: 一口太郎
2/9

翌日、マスターの体重は変わらず58kgだった。


彼は起きてからすぐに薬を飲み、日中デイトレードをし、夜の7時になると店のシャッターを上げる。今日も先生は店に訪れた。



「やあ、マスター」


「先生、こんばんは」


「今日はコーヒーの他に、ハムサンドも貰えないかな。出来れば、ハムは一度フライパンで焼いてくれると嬉しいんだがね」


「わかった、すぐに出そう」


「すまないね」



マスターは冷蔵庫からハムを取り出し、それをフライパンで焼き始める。



「マスターのそのフライパンはフッ素樹脂かい?セラミックかい?」


「これはフッ素樹脂だな。セラミックは食材がくっ付くから焼きにくいんだよ」


「ははっ、うちの嫁さんと同じこと言ってらぁ」



ハムが焼き上がり、マスターはパンに焼きあがったハムに加えて、レタス、トマトを乗せ、マヨネーズをかけてからもう1枚のパンで挟んだ。


如何にもズボラであるが、先生はこれを美味しいと言ってくれるので問題ないという。


マスターは皿に乗せたハムサンドと、ハムを焼いている時に淹れていたコーヒーを手に、先生の元まで運んだ。



「お待たせしました」


「おお、これは美味そうだ」


「先生の体を気遣って、トマトは厚く切っておいた」


「おいおい、私がトマト嫌いなのを知っての狼藉か」


「そう言いながらも、いつも食ってくれるじゃないか」


「それは健康のためだよ」



そしてまた、すぐに閉店時間が訪れた。先生はお金を払ってから「ありがとう」と言って店を後にした。


マスターは店のシャッターを閉め、先生が使った食器を洗い、2階の自分の部屋でデイトレードをして過ごした。




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