表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まきこまれ系猫  作者: ゼタ
一章 勇者召喚と勇者の成長
7/7

騎士団団長そして平和な午後

訓練所に入るなり背の高い人が声をあげた。


「良く来られた勇者殿、それに姫様、ご機嫌いかがかな」


「おかげさまで。そちらこそ元気そうで良かったです」


リーナは軽く男と挨拶を交わすとシャオ達に男を紹介した。


「彼は我が国の騎士団の団長であるブレイド・グレニナルです。武術においてこの国では一番です」


それを聞いてシャオはブレイドを観察し始めた。

がっちりしていて細身の体、およそ190cmはあろうかという長身、人とは思えないオーラ。

シャオは結構なやり手とした。

奏八は背がたけぇな程度の認識で夕奈にいたっては筋肉という認識でしかなかった。

サラは勿論団長と知っていたためブレイドの姿が見えてからずっと膝をつき右手で作った拳を左胸に当て目を瞑っていた。

この行為は貴族や王族、目上の人または尊敬する人が通りすぎたり目の前にいるときにするナブール特有の行為である。


「ん?サラか、崩していいぞ」


「はっ」


サラはブレイドの一言で立ち上がり右手で作った拳を解き腕を元の位置に戻してから目を開いた。

これはまだ目の前にいるときに許しを得たとき崩す作法だ。

シャオはその様子に良くやるよと関心4割呆れ6割で見ていた。


「今日は勇者殿達の訓練だったかな姫様」


「ええ、よろしくお願いします」


「まずは勇者殿達の実力を知りたい、どんな感じでもいいのでオレと手合わせしてもらう」


ブレイドはじっくりと奏八と夕奈、そしてシャオを見た。

シャオは実力を悟られないように力と魔力を抑えたのだがブレイドもかなりのやり手のようで抑えていることがバレていた。

と言ってもシャオの今の実力はリミッターにより人類最強程度なので特に問題はない。

因みに今のシャオならランクB+の魔物のが限界だ。

B+の例とすればロックドラゴンなどギルドランクAの者が束になってやっと五分五分ぐらいだ。

Sランクならば五人で確実に勝てる。


「ふむ、まずはそちらの…」


「シャオだ」


「ふむ、シャオ殿から手合わせ願いたい」


ブレイドは勇者との手合わせを望んでいたのだが勇者は召喚されたばかりでさほど、いや、全く実力がないことを知り、不貞腐れていたのだがシャオの実力を感じ戦闘狂としての血が騒いだのである。


「しかしシャオ様は勇者ではなく…」


「いや、まずは勇者殿達に戦いというのを見てもらいたくてな」


もうブレイドにはシャオと戦うこと以外のことは頭になくリーナの言葉を適当な理由をつけ切り捨てた。

そのことは明白でありサラは抗議したかったのだが相手が団長ということもあり抗議できなかった。

シャオは断りたかったのだがブレイドの瞳を見れば断らせないという強い意志が込められていたので諦めてブレイドの提案を承知した。






――――――――――


「準備はいいかシャオ殿」


「いつでもどうぞ」


ブレイドは騎士団のアーマーを纏いクリスタルゴーレムのエレルクリスタルとアナラル鉱石の混合金属で造られた大剣を構えている。

エレルクリスタルは自然にもあるのだがクリスタルゴーレムから取れたエレルクリスタルのほうが価値は高く能力も高い。

対するシャオはいつもの黒い服装ではなく赤いシャツに銀色の胸当て、白いコート、白いズボンを履いて白いブーツだ。

両手には指穴空きの白いグローブをはめており左目には白い眼帯をして手には無色(スター)の憑依した白い棒、“スターライトロッド”(シュヴァルツ)命名を持っている。

眼帯の意味はリヘルとの契約の紋章が左目にあるためそれを隠すために着けている。

契約の紋章はその人特有であり一人一人違う、そして昔、リヘルが契約した黒龍(クリスタルドラゴンのほうが上なはずなのにクリスタルドラゴンより強かった)を使って国に迫る魔物の軍勢を追い払い、その時にリヘルの紋章が世界に広まったため隠している。

他にも契約していることがバレて魔物とバレるのを避けるためだ。

今シャツに対して周りの認識はエタールから派遣された獣人といったところだ。

それが魔物とバレると一騒動どころではない。

以上のことより眼帯をしている。

まとめるとクリスタルドラゴンを倒したときの白色ver+眼帯と言ったところだ。


「ロッド使いか」


「まぁ…ね」


シャオは特に否定せず“スターライトロッド”を構えた。

ブレイドも口を閉ざし大剣、“レグナル”を正眼に構えた。


しばらく沈黙が流れブレイドが動き出した。

加速の魔法でいっきに間合いを詰める。

“レグナル”はシャオを切り裂こうと唸っていた。

シャオは前に加速すると同時に“レグナル”を“スターライトロッド”で受け流しブレイドの背後に移動し右足を軸にブレイドの方へ向き“スターライトロッド”を再び構えた

受け流されたことにブレイドは驚きニヤリと笑った


「フフフ面白い…面白いぞシャオ殿!」


ブレイドは逆手持ちに“レグナル”を構え先程の倍以上のスピードでシャオに近づき“レグナル”を振るう。

シャオは“スターライトロッド”を地面に叩きつけ魔法で“スターライトロッド”を伸ばしブレイドと間合いをとった。

しかしそこに“レグナル”が飛んできた。


「え、ちょ、普通飛ばすか!?」


シャオは驚きかわそうとするが目の前には既にブレイドがいて飛んできた“レグナル”の勢いを殺さずそのまま掴み斬りかかってくる。

出鱈目な戦いかたに驚きを隠せないシャオは瞬間転移で距離を取り思考した。

(ありえない…あのスピードはもはや人間じゃ…)

思考している中、ブレイドは攻めの姿勢をやめない。

絶え間なく迫る斬撃の中、シャオは魔法を紡いだ。


「解析」


シャオは解析魔法発動しブレイドの魔力を解析した。

しかしブレイドから魔力が一般人程度、いや

それ以下の魔力しか感知出来なかった。

これほどの魔力であの加速は不可能。

そこでシャオは結論を一つだした。


「…あいつ龍人じゃねーか」


シャオは呟いた。

魔法もなくこのスピードを出せるのは力の象徴である龍人以外考えられない。

実際、ブレイド自身を抑えることが出来ず頬に龍鱗が浮かんでいた。

シャオはそれを確認すると龍人中堅辺りまでリミッターを外した。

いきなり動きの速くなったシャオにブレイドは笑い自身もスピードを上げた。

それを見ているリーナはブレイドに嘆息しサラは目の前で繰り広げられている光景に頬を紅潮させた。夕奈は兄に見惚れ奏八は異世界って凄いなー程度見ていた。

シャオはこれ以上続けると疲れるので距離をあけて魔法の準備を始めた。

それを見たブレイドは気力を高めた。

気力というのは魔力とは違い体や武器の強化しか出来ないがこれを極めれば気力で足場を創り空を駆けることも魔法を生身で受けきり跳ね返すことも可能だ。

しかし習得にはかなりの修行が必要で人間で出来るものはほとんどいないとされている。

元の身体能力と寿命の長い龍人は中堅辺りならほぼ全員が使える。

シャオは中級の魔法を紡いだ。


―――貫け

荒れ狂う轟きよ――


「ボルトランス!」


“スターライトロッド”に雷が集まり槍の形を型どりシャオはそれをブレイドに放った。

対するブレイドは気力を“レグナル”に纏わせボルトランスにぶち当てた。

数秒つばぜり合いがあったがほどなくしてブレイドが押されその場に倒された。

それを確認しシャオはブレイドに近づき“スターライトロッド”をブレイドに向けた


「俺の勝ちな」


「あぁオレの敗けだ」


ブレイドは自分が一部龍化していることに驚きながらもシャオの手をかり立ち上がった


「いやぁいい勝負だった。…この姿を見て驚かないのか?」


「途中で気づいたからな」


ブレイドは龍鱗がびっしりとはえている腕を見せながら言ったがシャオは気にすることなく“スターライトロッド”を背中に背負った。


「姫様、今日は疲れたから訓練は明日に延ばそう」


「何勝手なこと言ってるんですか!こうしている間にも覇王による被害が!」


リーナは立ち去ろうとするブレイドを引き留めようとしたがブレイドは聞く耳を持たず去っていった。

ハァとため息をついたリーナに何故龍人がここにいるのか聞いてみると昔、この国の近くで死にかけているのをこの国の元騎士団団長が助けたことから恩を感じこの国に奉仕しているらしい。

元騎士団団長はもうこの世にはいないらしい。

なんでもその昔が七十年前だからだそうだ。

さすが長寿な龍人だ。とシャオが思ったところでこれからどうするかという話になった。


「取り合えずお開きにしよう」


シャオは勝手にその場を去ると街に向かった。

後ろからシャオ様!?とかシャオ!?とか兄さん!とか聞こえたがシャオは無視して転移をした。






――――――――――


街に出たシャオはまず食事をとった。

宿の食事は城のとは違いまた違った美味しさがありそれに舌鼓をうった。

その後本当にすることがなかったシャオは街をプラプラとしていた。

途中での出店で果物を買ったりアクセサリーを眺めたりして時間を潰し、しばらくして街の近くにある丘に転移した。

すると(シュヴァルツ)が姿を現した。

“カラー”並の精霊になると現実世界で実体化するのも可能なのだ。


「どうした(シュヴァルツ)?」


「う、うむ、久々に主と二人きりなのでな…ちょいと出てきてしもうたのじゃ」


もじもじと手の平を合わせ人差し指をつけたり離したりしていた。

その姿でシャオは癒された。


「そうか、なら久々に膝枕してやろう」


そう言うとシャオはその場に腰をおろし足を伸ばした。


「う、うむ、失礼するぞ」


頬を桜色に染めながらも嬉しそうに「妾は幸せじゃ」と本当に小さく呟きシャオの膝に頭を乗せた。

シャオも(シュヴァルツ)も兄妹といった感じで好意を持っている。

だが場の雰囲気は甘酸っぱく奏八がこの場にいれば「リア充爆発しろぉ!」と叫んでいたに違いない。

実際は無色(スター)もいるので二人きりではないのだが無色(スター)も性格はアレだが空気が読めないわけではないので大人しくしていた。

シャオが(シュヴァルツ)の頭を撫でているとやがて寝息が聞こえてきた。

それを見てシャオは苦笑すると異空間から毛布を取り出すと小柄な(シュヴァルツ)にかけた。

こうして平和な午後は過ぎていった。



また増やしてしまった…

そして自分の文才の無さにびっくり

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ