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人間革命  作者: りんらん
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第二話「天使」

第2話「天使」

「、、、、天使」

そいつは背が高く全身白い服を身に着けたとても白く、デカい翼を生やしていた。

そいつは俺に近づいて手を差し出してきた。

「やあ、君。大丈夫かい?もう大丈夫、私は天使だよ。」

優しそうな顔で微笑んでくる。

安心してしまいそうだ。

「な、、ん、、、で、天谷、、を」

「天谷?あぁ、もしかして君の知り合いかなんか?、、、チッ」

俺は不意を突かれた。

今舌打ち、、した、、よな?

天使は両手を大きく広げ、

「彼は勇敢だった!君のことを守るために犠牲になったんだ!」

俺は呆気にとられた。

、、、は?何言ってるんだ?

俺は明らかに助かってた。なんなら天谷のほうが、、、!

「、、、、、、、、だろ」

「ん?何かいったかい?」

天使は耳を傾ける。

「お前が、天谷を殺したんだ!」

怒りが底から練り上げられていく。

天使の胸ぐらを掴み、

「お前が!お前が天谷を殺ったんだ!何が犠牲だ!助けられたかもしれないだろ!お前のせいで!」

大きな声に、引き寄せられ一般人たちが集まってくる。それに気づいた天使は俺の手を振り払い、

「大丈夫です皆さん!私がひったくり犯を捕らえました!」

そう言って振り返り死体が見えないよう翼を広げた。

天使は落ちてるバックを拾い、それを見せつける。

「この街の治安は我らが天使が守ります!誰も傷つくことなく平和を目指し、頑張りましょう!!!」

パチパチパチパチパチパチ

歓声も上がる。

「お、おいまて!天谷はお前に、、」

「誰も被害者はいません!このバッグの持ち主の方いますかーー?」

歓声と天使の上っ面だけの演説にかき消される。

「は、、、天谷は、、、あいつに、、」

増えていく歓声と拍手に俺の声は届きもしなかった。

「天谷は!、、、あいつに!、、、、あいつ、」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ「あいつに!」パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ「あの天し」パチパチ「誰か、、、!」パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ



次第に人々が去っていく。俺の声は消された。

俺は天谷のもとにいき手に触れる。

だが、もう冷たかった。

途端に目から涙がこぼれてくる。

さっきまで普通に話していたのに。

悲しみに浸る時間も無く、

「んー、死んだ彼の親に報告しないとな。」

どうでもいいかのように

腕を組みそう言って考える天使。

「そうだ!ひったくり犯を捕まえようと追いかけたが人が襲われそうになって庇って死んだ。とか、、、」


「必要な犠牲だった、、、とか?w」

天使は笑いながら喋っている。


俺は聞いていた。

「必要な、、、犠牲?」

理解するのに時間が掛かった。

さっきからあいつは何を言っているんだ。

殺ったのはお前で必要でもなんでもなかっただろ。

ふざけるなよ、お前のせいで、、、!

俺は立ち上がった。

「ん?」

何かに気づき天使が振り返る。

立ち上がって振り返った天使に向かって歩いていた。

「どうしたんだい?」

天使はニコニコしている。

俺は目の前まで来た瞬間、少しの間があってから、左拳を天使に向かって繰り出す。だが、天使はそれを軽々と避け、手首をつかむ。

天使は笑顔で、

「だぁめじゃないか!w君みたいな人間が僕たちに勝てるわけないじゃんwwばかなんじゃな、、!」

そう言って途中で天使は気づいた。

懐を見ると白い服が真っ赤に染まっていた。

直人はおじさんが持っていたナイフを手に取り右手に隠し持っていたのだ。

グリグリグリグリ

「ブハァッ。へぇ、君なかなかの性格してるんじゃない?そこまで奥にナイフ入れたら抜けないかもねぇ!」

ナイフをねじ込む直人と、引き抜こうとする天使。

吐血する天使にむかって直人は笑って、

「ハ、、ハハッ」

「なめてた奴に一泡吹かせられたのはどんな気分だよ、なぁ!」

煽る直人に対して笑顔だった天使は、

「人間風情が調子乗ってるんじゃねえぞ!」

さっきまでの笑顔は、一瞬にして殺意のある顔へ変貌していた

血管が浮き出る程のおこった形相で天使は言葉を放った

「個性増強!!」

そう言い放った瞬間

ナイフを刺していた右手をものすごい力で払い、直人自身を壁にブチ投げた。

「ッ、、カハッ」

壁に亀裂がはいるほどの威力に直人は気絶してしまう。

頭からは血が溢れている。

ギュュュゥゥゥ

天使の指先から光が溢れ出し、気絶してる直人に標準を合わしている。

「殺す、、、殺してやる」

プライドを傷つけられて怒る天使。

ユィィン

光線が直人めがけて一直線に飛んでゆく。

光線は直人に当たったかと思われた。



だが、映ったのは直人の前に立つ見知らぬ女性と、

腹にでかい穴が空いた天使だった。

天使は自分のお腹を見る。

女性は右手を前に出しており、天使は女性をみてとても驚いている様子だった。

「、、、な、、、に、、、」

ゴフッと天使は吐血し、地面に倒れた。



「、、、天谷」

まだ意識が鈍い。

「君、目が覚めたか、無事で良かった。今君に起きていることを説明するのは難しい。話はあとでする。とりあえず付いてきてくれ。」

女性は直人の顔を触りながら伝える。

目が覚めたばかりの直人には何が何だか分からなかった。

「帰らないと、、、」

女性は少し考えて、

「うむ。まだ難しそうだな。似羽戸にわと、家に返してやってやれ。」

女性はそう言って、去ろうとする。

「俺ですか?嫌ですよ、重いし」

知らない声が聞こえた。

上から1人の男性が降りてきて、首を振っている。

「、、、。はぁ~。弾むから頼む。」

半ば諦めたような口調で男性に話した。

「まじですか!やったぁ!」

男性は飛び跳ねて喜んでいる。

男性は直人を軽々と持ち上げて、重いなぁと愚痴を漏らしていた。

「君の知り合いのことは私が家族に伝えておく。

君は家でゆっくり休め。」

女性は少し寂しそうに言った。

「じゃ、俺はいきますねぇ」

そう言って直人を抱えた男は足に力を入れ、

「個性跳躍」

といって高く飛んでいった。

直人は遠ざかっていく天谷の死体を見ていた。

涙はでなかった。絶望に近い感情が直人には押し寄せている。

すぐに天谷の死体が見えなくなって、直人は意識を落としたのだった。

「さて、もう昼だし、ラーメンでも食べに行くかぁ。」

女性は両手を上げ背伸びをする。

「、、、あのこは理解してくれるかな」

女性は言葉をポツリとこぼした。





「んで、なんでこんなことになってんの?」

ベッドで目を覚ました俺の視界には自分の部屋で3点倒立してる20歳くらいの男性と、自分の服を着てる同い年くらいの女性が椅子に座っていた。

敵、、、じゃないよな?

男性は茶髪で背も高そうだ。185cmはいってそう。

モテそうな顔つきしてるし、、、なんか負けてる気してムカつく。

女性は、、、、なんで俺の服着てるんだ??

髪型はショート黒髪。肌すごい綺麗だな。

「へぇ~今どきの高校生はこんな服着てるのかぁ」

服を見ながら女性が自分の服に興味を示している。

彼女は俺を見たが俺は恥ずかしくなり目を背けた。

直人は頬が赤くなる。

女性は苦手だ。いろんな意味で。

「治療はしたっすよぉ。明日には動けるはずっす。」

3点倒立してる人が喋った。

「そう、ですか。えっと、、、、なんで3点倒立してるんですか?」

俺はおそるおそる尋ねた。

「ああ、これのことっすねぇ。特に意味はないっす。」

あ、意味はないんだ。

「よいしょっ」と男性は3点倒立をやめ、あぐらをかいた。

「ねえねぇ!直人、あなたの個性は何なのー?」

女性は直人に近づき興味津々のようだ。前に乗り出して尋ねる女性におれは後ろに倒れそうになる。

個性?個性ってなんだ?自分の長所ってことか?


胸でっっか。


いやいや、そんなこと考えるな俺。

てか、俺の名前しってる?

「落ち着いてくださいっす、氷織ひおりちゃん。まだ何も知らない状況なんすから、そんなに詰められたら何も言えないっすよ。」

この人は氷織さんっていうのか。

男性は氷織をなだめるように話しかける。

「そっか、ごめんねぇ。」

申し訳なさそうに椅子に座り直す氷織。

全然そんな事ない。むしろ女性に近づかれた経験はなかったから嬉しい。

「まだ自己紹介してなかったすっね。僕は飛永空也とびながくうやっていうっす。そして彼女は、、、」

「ハイハイ!私は神崎氷織。好きに呼んでね!」

空也が紹介する前に割り込んで自己紹介した氷織。

元気な子だなぁ。

氷織が喋ったあと、2人はこっちをみた。

俺も紹介しろってことか?

「お、俺は三黒直人。俺も好きに呼んでくれて構わないです。それで、いくつか聞きたいことがあるんですけど、、、」

そうだ。俺には分からない事がたくさんある。

この人たちや、個性について、天谷についても聞かなくてはならない

「そう、僕たちも聞きたいことがあるっす。でも、状況から知る必要がありそうなんで直人くんの知りたいことを言ってほしいっす。できる限り答えるっす。」

自分に対して敵対心があるわけではないのはもう分かった。なら最初に聞くのは、

「天谷はどう、、、なりましたか?」

部屋の空気が静まりかえる。

最初に口にしたのは空也だった。

「君の知り合いは、、、」

少し言いづらそうにしている。

「死んだよ。」

続けて氷織が口にした。

「そう、、、ですか。」

俺は目が覚めたときから思っていた。

俺のせいで天谷は死んだんだと。

俺が追いかけるぞなんて言わなかったら天谷は生きてた。

拳を強く握りしめる。

「君のせいじゃないよ。」

そういったのは空也だった。

「あれは君のせいじゃない。殺したのも天使だ。」

俺が口にでもしたかのような否定の言葉を投げかける空也。

「そうだよー、殺したのは君じゃないんだ。自分を責めちゃいかんよ。」

氷織がそういった。

俺は少し気持ちが楽になった。

パン!

大きな音がなった。空也が手を叩いたのだ。

「この話は重くなるからね。まだ聞きたいことはあるっすか?」

空也は切り替えて話をつづけた。

俺は次の質問をせざるおえなかった。

「その、、あなたたちは何ですか?」

「ウチウチ!ウチがいうね!」

すぐに返事がきた。氷織は手を挙げてアピールをする。

「ウチらはね、神殺しって呼ばれる存在なの。」

思ってたのと大きく違う答えが返ってきた。

神殺し、、、?

「そういえばあの天使は、、、?」

「殺したよ。反娜月はんなづき先輩がね。」

反娜月さん?もしかしてあの時の女性か、、、?

「神殺しって、、、神を殺すんですか?」

俺は尋ねる。

氷織は少し考えて口にした。

「んー、神は殺すんだけど、まだ殺せないが正しいかな?今のウチらは天使を殺すことが目的だね。」

「なんで天使を、、、」

「そのことについては僕たちからは何も言えないっすねぇ。」

秘密事項なのだろうか。

「じゃぁ、個性について聞いていいですか?」

個性という言葉を聞いて、普通の個性ではないと感じている。個性ってなんだ?

「いいっすよ。おしえるっす」

そういって、空也は話し始めた。

「個性てのは自分たちの長所、普通の個性ではないっす。俺たちが呼んでるのは自身の身体を最大限に引き上げる能力をいうっす。」

「最大限?」

「そうそう!でね、その能力は普通じゃ手に入れられないの!」

氷織がそう話す。

普通じゃ手に入れられない?能力?

「そして、その能力を手に入れる手段っていうのはねー。」

氷織が焦らすように話すのをやめる。

「いうのは?」


「天使を殺すこと」


衝撃なひと言が告げられる。

それと同時に1つの考えが浮かぶ。

「じゃあ、殺せば殺すほど能力を手に入れられるんですか?」

「いいや。それは違うっす。1人につき1つの能力だけっす。つまり、最初に殺した天使の能力を手に入れられるっす。」

「ならあの時殺したのは反娜月さんだから、、、」

そう。あの時殺したのは反娜月さんだと、氷織さんが話していた。

「いいや、反娜月さんはもう個性をもってるっす。」

「じゃあ、個性はどこに?」

そうだ。殺した人が個性もちだったらどうなる。

「君が個性をてにしたんだよ!」

「、、、、、え?」

氷織さんの言葉に一瞬躊躇う。

「個性を持ってる人が殺したら、死んだ天使の半径3メートルの範囲にいれば、その個性を手にすることができるっす。ただし生きている人間に限るっすけどね。」

つまり、、おれは、、個性を、、、、


ん?


なら俺の個性はなんだ?

「俺の個性、、、、」

「そう、ウチらはね、それが知りたいの!!

反娜月さんに頼まれてね!あとウチも知りたい!!」

個性、、、確かあの天使は「個性増強」といっていた。

「、、、個性増強」

増強?個性を?でも身体を最大限に引き上げるのが能力でそれが個性、、、個性を増強???

「んー、難しいっすね。想像つかないないっすね。」

空也はよっとその場から立ち上がり、

「実際試してみるっす!」

といった。
























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