⑧
にゃおん
「なに、その鳴き声?
何かした?て、言ってるのかな…」
…まったく
とりあえず、コロコロで猫の毛を取って
「ここにもある…」
もう、どうしようもないよー
猫の毛いっぱいだし
あの人と付き合えないし
いいキャラ手に入ったのに、アプリやる気でないし
どうしたらいいのかな…ほんと…どうしよう…
「やだな…」
このまま、お別れしたくないな…
あの人は引っ越す
私のことなんて、ただのクラスメイトだよね
でも、私にとっては大好きな人
彼が引っ越したら、
私の好きも、引っ越したらいいのにな
そうでないと、もう会えないのに
好きの気持ちあっても、辛いだけだよね
「なんで なんだろうな…」
あの人から話しかけてきてくれて
私のことを認識してくれていて
もしかしたら、もっと早くに話せていれば
付き合えてた可能性あったのかな
連絡先交換できてれば
転校しても、やり取り続いていたかな
でも、もう無理だよね…
にゃん
「あー、またベッドに乗ってる」
油断した
考え事してて、ニャンコ忘れてた
構ってあげないと、イタズラするからな
お母さんまで連れて行っても
遊んであげなさいと、言われそうだし
「しかたない」
また、リビングで構ってあげよう
「ほらっ いくよ」
よっと
にゃおーん
「よしよし」
今度は、ちゃんとドアを閉めて
部屋の片付けは後にして
ニャンコと遊んであげるか
「あらっ、ニャンコと遊んであげてるのね
よかったわね〜 たくさん遊んでもらいなさい」
にゃん
「もうすぐ、ご飯だからね」
にゃーん
「ちゃんと聞いてる?」
にゃおん
「聞いてるわね、よしよし」
いやいや、私、返事してないからね?
お母さん、ニャンコと話してるからね?
まぁ、いつものことだけどさ…
今日は反論する気も起きないよ
にゃんにゃん
「あー、はいはい」
撫で撫でして、ぽんぽんして、よしよしして…
猫吸いって、どうなんだろう?
友達は最高とか言ってたけど
私はなんか、やなんだよね
顔が猫の毛まみれになるよね
鼻むずむずしそうだし
クシャミでそうだし
なんかなー
「うーん…」
にゃんにゃん ごろごろ
ごろごろいいね
私も何も考えたくないよ
あの人のこと、考えたくないのに
ふとした時に思い浮かぶし
ふとしなくても考えてるし
1時間に1回は想ってるよね
「…すきだな…」
好きな気持ちが溢れちゃうよ
やだな…離れたくないよ…
付き合いたいな…
付き合えたらいいのにな…




