⑦
「ただいま…」
「おかえり
きょうも元気ないわね」
「うん…ちょっと…」
「そう 目赤くなってるわよ
喧嘩でもした?」
「してないけど…」
「そう
なら、振られちゃったのかしら?」
「まだ違うけど…」
「ふふふ、まだなのね」
「あっちがう
今のは友達の話」
「ふふふ、そうなの?」
「そうなの!
もう笑わないでよ!」
「ごめんなさいね
大丈夫だからね、よしよし
頑張るのよ、お母さん応援してるからね」
「…おかあさん…
って違うの!ほんとにちがうのー」
「あらっ、行っちゃったわ
ちょっと、からかいすぎたかしら?
でも、本当にお母さんは応援してるから」
「うー…」
バレたかな?
お母さんにバレたかな?
大丈夫だよね
うん、多分ごまかせたはず
「ふぅ焦ったー」
なんか、涙引っ込んじゃった
良いような、そうでもないような…
「この先…どうしようかな…」
にゃーにゃー カリカリ
「あー、またドア引っ掻いてる」
もう…
ガチャ
「どうしたの?
私の部屋には入らないでね」
ニャンコ可愛いけど前に部屋に侵入されて
机の上めちゃくちゃにされて
もう部屋には、入れたくないからな
「しかたない、お母さんのとこまで運ぶか」
よっと
にゃおーん
「お母さん はい ニャンコ」
「あらっー、ニャンコちゃん
どうしたのかな?お腹空いたのかな?
よしよし
でも、お母さんは忙しいからね〜
はい、ご飯あげて、撫で撫でしておくのよ」
「えー」
「えー、て何よ
おなたが猫飼いたいって言うから
ニャンコお迎えしたのよ」
「うっ、それはそうだけど…
私よりも、お母さんのほうが可愛がってるし…」
「なに?何か言った?」
「なにも言ってないよー」
「そう ご飯あげたら、遊んであげなさい
少しは気晴らしになるでしょ」
「な、なんのことかな…?」
ピー
「あらやだ、お湯沸いてるわ
ちゃんと、ニャンコに構ってあげるのよ」
にゃんにゃん
「…もう よしよし」
にゃーん ごろごろ
「えーと、ご飯はこれだったかな?
はい、どうぞ たんとお食べ」
にゃん ぱくぱく
「ふぅ とりあえず、ご飯食べてるから
その間に私は、アプリやらないと
最近ほんとできてないし
やばい、イベント終わってしまう」
にゃーん
「なに?もう食べ終わったの?
うぅ…構ってあげないと
お母さんに怒られる
仕方ない、構いながらアプリしてるか」
にゃおん
「はいはい」なでなで
あー、欲しいキャラこないよ
欲しいキャラ出たら、あの人と付き合える
まだ回せる、まだ大丈夫…
うーでも、出なかったら付き合えないよー
…あと1回
やばい、キャラ出ないし、付き合えないし
私もう終わる…あー…
「きたー!!」
にゃおん!
「きたきたきたー」
まじか、まさかの最後で出るなんて
うー、やったー!
これで付き合えるってことなのかな?
でも、これで運使っちゃったかな…
付き合えるのに、運使いたかったよー
なんか、ニャンコびっくりして、どこか行ったし
「私も部屋戻ろう」
ガサガサ バタン
「うん?なんの音だろう…」
えっまって、まさか…
「あー、部屋のドア閉め忘れたー」
ってことは…
「ニャンコ!
あー、やめてよー」
うぅ、机の上めちゃくちゃだよ
私の布団の上で寝てるよ
猫の毛まみれだよ
「うぅ… ニャンコ…
なんでこんなことに…」




